1月の「小児はりのキホン」は夜泣きの総集編と「かんのむし」がテーマでした。
“かんのむし”ってどんな病症?
「かんのむし」って知ってますか?
小児はりにもよく治療を受けにくる症状のひとつです。
関西では道行くおばちゃんが
「あらーあらあら、この子、カンがキツイわよ!」と、勝手に診断してくれたりします。大阪あるあるです。
ですが“かんのむし”とは一体どのような体質を指して言っているのでしょう?
でも“かんのむし”って、曖昧(あいまい)な症状ですね。
ネットで調べてもらったらわかると思いますが、かんのむしの定義はかなり漠然としたものです。簡単にまとめると癇癪(かんしゃく)系の症状ですね。
よく泣く、よく怒る、よく叫ぶ、泣いて怒って地べたに体を投げ出して訴える…
他にも叩く、物を投げる、噛みつく…といったバイオレンス系のアピールにもエスカレートしやすいです。
また、壁に自分の頭をぶつける…とこんな症状に訴えて「うちの子、大丈夫でしょうか…?」お母さんを心配させるケースもあります。
まあ、こういった行動に訴える傾向が強いお子さんを「かんのむし(が出てる)」とか「カンが強い」とか言いますね、一般的には。
では、かんのむしを漢字で書くとどんな字を書くのでしょう?
疳は本当に“かんのむし”なのか?
よく「疳の虫」「疳のむし」と表記されていますね。では、東洋医学的に「疳」という病症はどんな状態を指しているのでしょう?調べてみましょう。すると…
驚きの事実!
現代日本で使われている「かんしゃく」を意味する症状とは全く違うのです。疳の症状を列挙していくと、むしろ現代病である「◯◯性疾患」に酷似しているようでもあります。
“かんのむし”は五行でみると分かりやすい
むしろ、「かんのむし」は疳というより◯症ですし、五行でいうところの◯症です。
ということで、今回の座学は後半は小児科における五行の◯症についてフォーカスを当てて学習しました。
ということで、次回の【小児はりのキホン(生老病死を学ぶ)】も「かんのむしと小児はり」をテーマにします。
次回は具体的な治療法や症例も紹介します。興味のある方は一度参加してみてください。
日程は2月25日(日)10:30~17:00です。
場所は足立鍼灸治療院(南海高野線 千代田駅下車)です。
謎めいた東洋医学を一緒に楽しく勉強したい!という方は以下のメールフォームからお申込みください。
子どものかんのむしを小児はりで鎮めたい方はご参加ください。
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番外編 ―打ち上げ―
今回の打ち上げはS先生おすすめの天六のお店