第1日曜日は定例の東京講座。
思い通りに脈を変化させる
午前の部は脈診の練習。
いつもながらの経・腑・臓を分けるこの意義を理解しての脈診練習。
皆さん実に習得が早い。
脈の異常を見つける。
脈の情報から適切な治療点を見つけ出す。
そこに刺激を与えて脈を変える。
この段階まで自然にスムーズにクリアできています。皆さんの臨床能力が高いからだと思います。
鍼灸治療では“どのように体を動かすか?”をイメージできるか?が大事です。
そして、イメージした通りに手の内で迷わず体を動かせるか?が治療家の能力に影響するのです。
各メンバーの治療家キャラが分かる
午後の講座のトップはメンバーの藤川由美子先生(写真下)によるミニ講座。
テーマは「患者さん心理から考える鍼灸治療」
我われは「患者さん」という言葉を使いますが、患者さんを一括りにし治療しているわけではありません。
患者さんの性別・年代によって、対応や治療の進め方・勧め方が変わります。
また、治療する側が女性か男性かによっても治療のすすめ方は大きく変わります。
コチラとアチラ、彼我の条件で治療の運びが変わります。
そんな臨床家同士、患者さんにどのように接し、どのようにモチベーションを上げて、治癒に導くか?についてディスカッションする。そんなチャレンジんングな試みでした。
最終的には、患者さんによって治療家のキャラを使い分けるという話まで展開し、皆さんが普段どのような信条で治療をしているのか?が垣間見える講座となりました。
足太陽膀胱経で身体の使い方を知る
午後の座学は足太陽膀胱経の流注について学びました。
足太陽膀胱経のポイントは・・・
✔️目の内眦から始まること。
✔️交会穴を知ること。
✔️東医的な脳についての理解
目の内眦も言ってみれば他経と交会する部位です。
他にも神庭、百会、玉枕などの交会穴は調べておく必要があります。
特に百会は督脈上の経穴で知られていますが、三陽五会(さんようごえ)と称し、計5つの脈が会するポイントでもあります。
督脈、膀胱経・・・そして残り3つの脈について、鍼灸師ならば知っておく必要があります。
そして脳についてですが、脳は東医的には存在感が薄く、心をはじめとする五臓が中枢的な存在として知られています。
脳は奇恒の腑という存在にカテゴライズされ骨・髄・胆・脈・女子胞…などと同列の存在として理解している人も少なくないかと思います。しかし、脳の存在はそれだけでない…という勉強をしました。
例えば…奇恒の腑の特性である“腑なのに瀉さずに藏する”。そんな性質に一致する脳の機能を李時珍の記述から引用して紹介しました。
膂力とは?
足太陽膀胱経について調べていると、膂(りょ)という言葉が頻繁に登場してきました。
この膂とはなんだ?というテーマでディスカッションしたのが楽しかったですね(笑)
メンバーの中に武術修行者が2人いて、その先生方の意見が非常に腑に落ちるんですね。
『なるほど膂の使い方はこういうことか!?』と体感できたり(あ、もちろん全てを理解できたわけではありません。)
『現代のイメージとは違う力=膂力』や『体の二軸、前後の使い方』などなど、個人的に非常におもしろい学びができた時間でした。
若林先生(写真左)による杖を使った体軸の使い方の指導。
東京講座では新メンバーを募集しています
【日時】定例通り第1日曜日に開催。
8月は5日(日)10:30〜16:30の時間帯で行います。
【会場】アシル治療室(東京都目黒区)です。
会場へのアクセスはコチラ。
会場への問合せは鍼道五経会にご連絡ください。
※講座に関する質問でアシル治療室に電話・メールすることの無いよう宜しくお願いいたします。
【持ち物】筆記道具・スリッパをご持参ください
【内容】腹診の練習と足太陽膀胱経の座学をします。
【参加費】初参加の方は4,000円です。
継続される方は2回目以降6,000円(/月)および年会費が必要となります。
【定員】残りあと3名です。
新規加入を希望される方はお早めにお申込みください。
【申込み】参加希望をされる方はコチラのメールフォームからご連絡ください。
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