レポート Japanese Acupuncture Study abroad-tour 2024

Japanese Acupuncture study-abroad tour 2024

もはや春の恒例となった海外鍼灸師に対する日本鍼灸を学ぶ企画【Japanese Acupuncture study-abroad tour 2024】のレポート記事です。

先日の4月の1日(月)と2日(火)、海外鍼灸師の方々に対する日本鍼灸講座の講師をの2日間務めてきました。

このJapanese Acupuncture study-abroad tour(略してJAT)とは「日本の伝統鍼灸を学ぶツアー」としてカリフォルニアの前田篤希先生・Mahtab先生が企画。毎春、京都を拠点にして20名近くの海外鍼灸師さんが集まり、日本鍼灸を学ぶのです。

その期間は約一週間。日本鍼灸を指導する先生が日替わりで彼らにレクチャーしています。

海外の鍼灸師が日本鍼灸を学ぶツアー(Japanese Acupuncture study-abroad tour)で指導する足立繁久
写真:JAT2024にて海外の鍼灸師さんに小児はりを講義する足立繁久

私が初めてJATの講師を担当したのは2018年でした。この時は脈診を主体に講義・実技指導を行いました。非常に熱心な方々が受講してくれたことを覚えています。

残念なことに、2019年から2022年にかけては新型コロナウイルス(COVIT-19)のパンデミックにより世界的に人の動きがストップした期間が続いたため、JATの活動もその間は休止。

ようやく2023年から活動再開。2023年、2024年と日本の小児はりをテーマとする「小児科部門」と、脈診・腹診をテーマとする「診法部門」の講師として、2日にわたってレクチャーする機会を得ています。

Japanese Acupuncture study-abroad tour2024にて腹診を指導する足立繁久
写真:JATにて腹診を指導する足立繁久

今年のメンバーはとりわけ個性豊かな人たちが多かったですね。私も少しづつ慣れてきたのもあるかもしれません。個々の性格を踏まえて学術指導できるような手応えを得ることができました。

Japanese Acupuncture study-abroad tourにて皆さんとのツーショット写真
写真:2日一緒に勉強すれば仲良くなる。なぜかツーショットの撮影会が行われた…

Japanese Acupuncture study-abroad tourが終了して皆さんとの集合写真
写真:2日間の講義が終わり、一緒に記念撮影。皆さん、よくがんばりましたね

毎回、JATにて講義をするたびに思うことですが、「教えることは教わることでもある」ということ。海外に人たちに日本の伝統技術を伝えるということは、改めて自分自身の日本鍼灸観を構築し直す機会となるのです。
「日本鍼灸とは…」というテーマを言葉で端的に表現すると、どうしても本質や核心を突いたものを伝えることになります。

2025年もどんな鍼灸師が学びに日本にやってくるのか、楽しみです。

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