『中医臨床』6月号(177号)に寄稿しました。
写真:東洋学術出版社さんの中医臨床177号
前稿に続いて「胎毒治療を通じて生命観を探る」とのテーマで、論考を書いております。前回は中朝の医学文献を中心とし、今回は日本の医学文献、とくに用薬治療にフォーカスを当てて論考を提出しました。
今回の記事では、とくに有持桂里の『稿本 方輿輗』からの情報を多く紹介しています。
胎毒とは、小児科医学において学ぶべき病理体質です。東洋医学の小児はり師ならばせめて知っておくべき知識でしょう。とはいえ、あまり鍼灸学校をはじめ、現代ではあまり習う機会の少ない知識でしょうけどね。
しかし“知識”を通じて、その原理を知ることで実際の治療技術に反映することができます。
この原理を我々の言葉で言い換えると、生理・病理・術理となります。私たち学問を研鑽する者は、その実用に活かせるレベルにまで知識を追究したいのです。
興味のある方は『中医臨床』(177号 vol.44-No.4)をお買い求めください。
鍼道五経会 足立繁久