Japanese Acupuncture Study abroad-tour 2025春

日本鍼灸を学ぶ旅2025

春の京都にて開催される【Japanese Acupuncture study-abroad tour 2025(略してJAT 2025)】のレポート記事です。
JATとは、カリフォルニア州在住の前田篤希先生・Mahtab先生が毎年主催する「海外鍼灸師に対する日本鍼灸を学ぶ企画」です。

今年も22名の海外鍼灸師さんが集まり、日本鍼灸を学んでおりました。その期間は約一週間。日本鍼灸を指導する先生が日替わりで彼らにレクチャーします。
私は最終日の一日前・セミファイナルの日に登壇させていただきました。

JAT2025にて腹診を指導する足立繁久  写真:JAT2025にて腹診を指導する足立繁久

今年のメンバーはカリフォルニアの鍼灸学生さんも約9名の参加。学生さんらしい明るい雰囲気で受講してくれました。

2回目の参加者も!

このツアーでとくに嬉しかったことは、去年(JAT2024)に参加した方が今年のJAT2025に参加してくれたこと。Mahtab先生いわく、生徒さんの中で私(足立)の講義の評価が高かったとのこと。こういった情報はホントに嬉しいものです。

2回目参加のLaurenceさんも、手持ちのノートを見せてくれ、去年伝えたことを彼女なりにまとめ上げていました。彼女の一年の努力が垣間見えて感無量でしたね。

jat2024にてローレンス先生と足立繁久

去年のJapanese Acupuncture study-abroad tour 2024にてローレンス先生と

もう一人の二度目参加者kennethさんとLaurenceさんからの質問は、やはり一段階深いものを感じられ、このツアーの手応え・意義を感じられました。

とはいえ、二度目の参加者、初回参加者のどちらにも満足のいく講義内容を…と意識して講義したのもあり、事前準備した範囲外のことも盛り込み、なかなか濃い講義になったと思います。

Japanese Acupuncture study-abroad tour 2025にて集合写真写真:2日間の講義が終わり、一緒に記念撮影。皆さん、よくがんばりましたね

日本鍼灸を学ぶための…秘伝その1

毎回、JAT講義の終わりに紹介するのが「secret」。
“日本鍼灸を学び深める秘訣”について私なりに皆さんに紹介しています。

今回のJATで紹介したsecretは「すべてのことが師となる」ということ。

皆さんは日本鍼灸を学ぶツアーに参加したこともあり、ややもすれば「知識と技術」を吸収することに眼目を置くと思います。しかし、自身の術を向上させるには、知識や技術を増やすことではなく、深めることが必要だと思います。そのためには、知識も技術も大事、しかし大事なのはそれだけではない。
伝統技術は歴史や文化・思想とともに積み重ねられてきたもの。その歴史や文化・世界観をも併せて厚くしていくべきです。…(略)…
と、このようなことを話しましたが、これはもちろん日本人鍼灸師にも通ずる話。私自身も忘れてはならないことです。

やはり「教えることは教わることでもある」ということですね。今回のJATにても改めて自分自身の日本鍼灸観を見直す機会となりました。
2025年秋でもどんな鍼灸師が日本鍼灸を学びに海を越えてくるのか、楽しみです。

鍼道五経会 足立繁久

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