『按腹図解』の家法按腹十三術図解

家伝按腹術とはいかに!?

『按腹図解』施術編もいよいよ家法按腹十三術図解の章に入りました。『按腹図解』という書名の通り、按腹の技法に十三法あるとのこと。実際にどのような技法手技が伝えられているのか、興味津々ですね。


※画像は『按腹図解』京都大学付属図書館より引用させていただきました。
※本文は盛文堂 漢方醫書領布會 発行の『按腹圖解』から引用していますので、京都大学付属図書館のものとは若干の違いがあります。

※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。
※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性があるためです。口語訳は各自の世界観でお願いします。

『按腹図解』の家法按腹十三術図解

書き下し文・按腹図解 

家法按腹十三術図解

初学の人、此こに挙ぐる処の次序に循い慣習熟煉、歳月積みなば起死回生の妙術に到るべし。然れども人は活物にして療治は活技なれば一方に拘泥すべからず。唯だ臨機応変を尚(たっと)むなり。既に自得のうえにては此の次序に拘るべきにあらざるなり。

分排 第一術  胸膈を分け排(ひら)くなり
図のごとく病人を仰臥せしめ、医者其の左側に坐し、左の膝頭にて病人の髀枢を抵承し病人の体に動揺なからしめ、扨(さて)左手掌にて臍上を軽く推圧(お)し、右の手掌にて胸膈上より心下まで肋骨を一肋ずつ左右に分排摩擦撫循すること徐々として二三十遍ばかりすべし。

分肋 第二術  肋骨端を左右にわかちひらくなり
図の如く左右の手掌にて指頭に少し力をいれ、たがいに上(かみ)缺盆骨より下(しも)肋骨端まで左右ともに拊循し、扨左右の衝門の穴を推圧することおのおの三次すべし。

鈎腸 第三術  是れ沈着せる諸腸腹底の大筋を鈎引(こういん・ひきあげる)する術なり。
図のごとく右手の無名指・中指・食指の三指頭にて巨闕・上脘・中脘の穴を推圧し、左手の四指頭に力をいれ右腹側の大筋を良久して提起(ひきおこ)し、扨左手指は其の儘におき、右手拇指頭(ゆびのさき)に力をいれ左の腹側(よこはら)の大筋(おおすじ)を鈎引(かかえひく)すること左手のごとくすべし。

降氣 第四術 動脈大幹の衝逆(※1)を推降(すいこう・おしおろす)の術なり
図の如く左手の拇指と食指とにて左右の天枢の穴を圧し、右手の拇指と食指とにて不容・承満・梁門・関門・太乙・滑肉門と呼吸に循いて天枢まで推下(すいげ)すること数次すべし。

櫓盪 第五術  是れは腹筋を動揺する事、舟人の櫓を取るごときに形容するなり
図の如く腹側(よこはら)の大筋に両手を拨(ひろ)げば指頭は右腹側(よこはら)にかけ、両拇指頭は左腹側にかけ両手均齊(ひとしく)に動揺せしむる事、恰も舟人(せんどう)の楫(かじ)をとるが如くすべし。

鎮悸 第六術  是は任脈すじの動悸を鎮圧する術なり
図のごとく、左手掌を臍上に伏せ、左拇指頭も伏て水分の穴を推圧し、左手掌を胸上に伏て、右の拇指頭を伏て上脘・中脘・建里・下脘を呼吸に応じて、水分まで数次循下すべし。

調胃 第七術  胃の腑の歪斜せるを整して腸胃を調和す
図のごとく、右手掌にすこし力をいれて、心下胃の腑の上を良久して推鎮し、又左手掌にても右掌のごとくすべし。鈎腸と調胃は按腹緊要の手術、随分心を用いて丁寧に施すべし。

達神 第八術  頭脳より流下する神経の脊膂に凝滞するを発達せしむるなり
図のごとく、医身を起こし病人の面に向い、両手を脊膂へまわし、肩胛骨(かたかい)端(ねき)より、脊推六七八九十一二三四椎と其両旁の二行通り三行通りの大筋凝結攣急等を手のおよぶほど解釈すべし、また身を起こし病人の足の方に向い同じく左右の指頭にて十椎辺より痞根・腰眼・環跳・八髎二行通り三行通りおよび腰臀の大肉大筋手のおよぶ程解釈すべし。

参差(さんし) 第九術  腹肚を安排し手を動揺すると参差たるなり
図のごとく、初めの如く坐し左右の指を十分撤(ひろ)げ伸ばし、八指頭(やつのゆびさき)は右の腹側(よこはら)にうけ、両の拇指頭(おやゆびさき)は左腹側(よこはら)にうけ、相たがひに斜(すじかい)に動揺せしむるなり。

升降 第十術  動静二脈幹を一升一降調理せしむるなり
図のごとく、医者身を起こし、病人の首に向かい、左右の手掌を並べて上(かみ)缺盆骨端(こつたん)より下(しも)幽門まで、両手掌にて重からず軽からず、劇からず慢(ゆる)からず、一升一降すること数次すべし。

利水 第十一術  心下停滞の留飲を分利するなり
図のごとく、両拇指を伏せて不容・承満・梁門・関門・幽門・通谷・陰都・石関を軽々と敏捷に推圧すると数次すべし。其の後、玉堂・膻中より中脘・下脘まで軽く循下すること数次すれば、留飲雷鳴して下行するなり。

収斂 第十二術  精神を氣海に収斂せしむるなり
図のごとく、両指頭を用いて少し力を加え、ひたと肌に添て脊椎より肋骨を一肋一肋と胸中へなであげ、また脊推より腹へ数次循拊してかきあげ、腹中へ氣を聚むる心にすべし。

安神 第十三術  是は心魂を本位に安住せしむるなり
図の如く、医者最初のごとく坐し、左手掌は臍上に安住(とどめ)、右手掌にて天突より中脘まで軽々(かろがろ)と推循(すいじゅん)し、推圧(すいあつ・おす)の心をもちて、手を徐(しづか)に引くべし。

※1…降気術における「衝逆」は、版によって“術道”という文字が当てられているが、「降氣」という術名からみても、病理から考えても「衝逆」が正しいと思われる。

太田氏の家法按腹十三法

本章では、按腹術に十三の技法が記されており、太田氏が非常に按腹を重視していたことがわかります。

①「分排」②「分肋」③「鈎腸」④「降気」⑤「櫓盪」⑥「鎮悸」⑦「調胃」⑧「達神」⑨「参差」⑩「升降」⑪「利水」⑫「収斂」⑬「安神」
これら十三の術にはそれぞれの名と理が備わっています。

排(ひらき)・提起する

まず目に留まるのは「左手掌にて臍上を軽く推圧し」とあります。この「臍上」とは、「臍そのもの(又は臍周囲)」を意味しているのか、臍の上部つまり上中下脘などの胃脘部を意味するのか、解釈が分かれると思います。絵図をみる限りでは「臍の上部・胃脘部」どころか、左手は「心窩部」に添えられています。

第一術「分排」は“胸膈を分け排く”ことを眼目とし“胸膈上より心下まで肋骨を一肋ずつ左右に分排する”術のようです。
第二術「分肋」は“肋骨端を左右にわかちひらく”ことを眼目としています。

分排・分肋によって、“上より下の肋骨端まで左右ともに拊循”し、“左右の衝門の穴を推圧する”の術であることがわかります。つまり第一術から第二術によって“胸郭および肋骨を開き”、第三術の鈎腸につなぎます。ここでの“章門に推圧する”ことも重要な点であると思われます。

第三術「鈎腸」は“沈着する諸腸腹底の大筋を鈎引する術”です。胸郭・肋から腸・腹底へと治療の位・層が順次深くなっていく様子がわかります。
「鈎腸」の手順は、まず「巨闕・上脘・中脘の穴を推圧」し、「右腹側の大筋を良久して提起」するとあります。さらに「左の腹側の大筋を鈎引(かかえひく)」という術です。

第三術の説明文にある「鈎引」「提起」はともに“引き上げる”意をもちます。腹底に沈着する大筋(邪)を引き上げた後に、第四術が示されています。

引き上げた後に推し降ろす

第四術「降氣」は「不容・承満・梁門・関門・太乙・滑肉門と呼吸に循いて天枢まで推下する」という手順です。陽明胃経を降気の通り道にする点も興味深いですね。無形の氣・有形の濁をともに対象とできる施術ルートだと思います。また天枢までとすることもなんらかの意図があるようにも思えます。

動揺させる

第五術の「櫓盪(ろとう)」は「腹筋(とくに横腹)を動揺させる」を目的とする術です。その様を「舟人の櫓を取るごとき」と譬えています。
揺らすこと、振動させることは按摩術ではよく用いられる技法だと思います。鍼術ではあまりない動きの要素だと思います。振動といえば、杉山流鍼術の十八手術や十四管術などの鍼術にもその要素が含まれているとみてよいかもしれません。

鎮める

第六術「鎮悸」は「動悸を鎮圧する」ことを目的とする術。
鎮圧するその道筋は「任脈」です。“水分の穴を推圧し”、“上脘・中脘・建里・下脘を呼吸に応じて、水分まで循下”するとあります。このような任脈の使い方は参考になります。
第四術の「降氣」の陽明胃経に沿って降ろす術と共通するものがあります。

腸胃を和する

第七術の「調胃」はその名の通り「腸胃を調和する」術です。
その手技は「胃の腑の歪斜せるを整して腸胃を調和す」と記され「右手掌にすこし力をいれて、心下胃の腑の上を良久して推鎮」するとあります。詳しくは図にありますが、この胃脘部に推圧・推鎮することで、腸胃が和するという術理は、腹診にも通ずるものがあると考えます。

第三術の「鈎腸」とともに「按腹緊要の手術」と記されており、“鈎引”や“提起”(引き上げる)を旨とする「鈎腸」と“鎮推”し“調和”させることを旨とする「腸胃」の二術が按腹の要となるとのことです。

膂の凝滞を発する

第八術「達神」とは、「脊膂に凝滞するを発達」させる術です。
その解説として「両手を脊膂へまわし、肩胛骨(かたかい)端(ねき)より、脊推六椎から十四椎までの両旁二行通り・三行通りの大筋・凝結・攣急など解釈すべし」とあります。続いて「左右の指頭にて十椎辺りより痞根・腰眼・環跳・八髎二行通り三行通りおよび腰臀の大肉大筋を解釈すべし」とあり、膂肉・膂筋を解く術であることは解説の通りですが、興味深いのは患者を仰向けの状態でこの術を行っていることです。伏臥位とは異なる刺激の質・量を狙っているのか、按腹の一連の流れでの施術に拘っているのかは不明であります。実際に行なってみないことにはわからないことでしょうね。

異なる術の組み合わせ

第九術の「参差(さんし)」は、「腹肚を安排し手を動揺するとを参差したるなり」という術理です。排(ひらく)と動揺と、異なる術(差)を参(まじえ)て行う施術を意味するのでしょう。

一升一降によって調和させる

第十術の「升降」の解説には「動静二脈を一升一降」させるとあります。大きくみて遠心性の動脈と求心性の静脈の流れをよくすることで、全体的に調和・調理させるとの意でしょうか。
「重からず軽からず、劇からず慢(ゆる)からず」という推圧加減を指定している点にも調和の意が伺えます。

心下の留飲を分利・下行させる

第十一術の「利水」は「心下停滞の留飲を分利する」術意です。
「不容・承満・梁門・関門・幽門・通谷・陰都・石関を軽々と敏捷に推圧する」との施術は、陽明胃経と少陰腎経を水路として活用していることがわかります。
不容穴と幽門穴はともに季肋にある経穴、関門穴と石関穴はともに、(中脘の下)建里穴と同じ位に位置する経穴です。

この二経脈を用いた後、「玉堂・膻中より中脘・下脘まで軽く循下する」とあり、任脈経穴の用い方は他の二経脈とはやや異なる趣きを有することを匂わせています。この利水術の結果として「留飲雷鳴して下行するなり」と治療後の身体の動きが明記されている点も他の術にはない点であり興味深いものがあります。

精神を氣海に収める

第十二術の「収斂」は「精神を氣海に収斂せしむる」という術理が非常に興味深く、重要な観点だといえます。
氣海すなわち丹田に精神を収斂させる…と読める文ですが、実際に施術解説文をみてみると…
「両指頭を用いて少し力を加え、ひたと肌に添て脊椎より肋骨を一肋一肋と胸中へなであげ、また脊推より腹へ数次循拊してかきあげ、腹中へ氣を聚むる心にすべし。」(解説文をそのまま引用)
ここでは、「腹中」とあり「氣海」との明確な指定はされていません。秘匿の意があるのか、腹中を広く氣海としているのか、柔軟な解釈が必要な術だと思われます。

推圧の心をもって、手を徐に引くべし

第十三術「安神」は「心魂を本位に安住せしむる」という術理です。
「医者最初のごとく坐し、左手掌は臍上に安住(とどめ)、右手掌にて天突より中脘まで軽々(かろがろ)と推循(すいじゅん)し、推圧(すいあつ・おす)の心をもちて、手を徐(しづか)に引くべし。」(解説文をそのまま引用)

まず「医者最初のごとく坐し」との言葉は第九術と第十三術に登場するが、これにも意味があるようにも感じる。

また第十二術「収斂」と第十三術「安神」は一連の流れとみるべきであろうか。この観点でみると、「収斂」では脊(督脈上)から腹中への流れで“収斂”させ、そして第十三術「安神」にては任脈上の天突穴から中脘まで推循する。
この「天突より中脘まで」という施術範囲も興味深い。「天突」という上胸部から推循するという施術も興味深い。また「中脘まで」と胃脘部に留めるという点も実に興味深い。

本章「家法按腹十三術」では、「降氣」「鎮悸」「利水」「安神」の四術は上から下へのベクトルをもつ術理です。しかしながら下へと向かわせる先は臍下丹田ではなく、“三脘から臍周”を収め処としています。この点から、太田氏の治病観・身体観がうかがい知れる情報だと思われます。

そして最後の言葉「推圧の心をもちて、手を徐に引くべし」はなかなか奥深い表現だと思います。

按腹の施術対象となる部位

本文に記される施術部位は次のようになります。
「胸郭」「肋骨」「腸胃」「脊」「膂」「神経」「血管」という器官・部位。
そして「任脈」「胃経」「腎経」「膀胱経」という経脈。また「精神」という無形の要素。

病的状態として「凝滞」「利水」「留飲」という気滞や湿痰を意味する表現があり、太田氏が意図する按腹の治病世界を思い浮かべることができると思います。

このような視点で、鍼灸と按腹との違い、また按腹と按摩の違いなどを推察することは各治術を異なる視点で見直すことができると思います。

最後に、按摩・按腹に関して全くの素人である門外漢が推測で長々と文章を書いたこと、ご容赦ください。

鍼道五経会 足立繁久

原文 診病奇侅 候腹辨

■原文 按腹圖觧 家法按腹十三術圖觧

初學の人此に擧る處の次序に循ひ慣習熟煉歳月を積なば起死囬生の妙術に到るべし。然れども人は活物にして療治は活技なれば一方に拘泥すべからず。唯臨機應變を尚むなり。既に自得のうへにては此次序に拘るべきにあらざるなり。

分排 第一術  胸膈を分け排くなり
圖のごとく病人を仰臥せしめ醫者其左側に坐し左の膝頭にて病人の髀樞を抵承し病人の體に動揺なからしめ、扨左手掌にて臍上を輕く推壓し、右の手掌にて胸膈上より心下まで肋骨を一肋づゝ左右に分排摩擦撫循すること徐〃として二三十遍ばかりすべし。

分肋 第二術  肋骨端を左右にわかちひらくなり
圖の如く左右の手掌にて指頭に少し力をいれたがひに上缺盆骨より下肋骨端まで左右ともに拊循し、扨左右の衝門の穴を推壓することおの〱三次すべし。

鈎腸 第三術  是沈着せる諸腸腹底の大筋を鈎引する術なり。
圖のごとく右手の無名指中指食指の三指頭にて巨闕上脘中脘の穴を推壓し左手の四指頭に力をいれ右腹側の大筋を良久して提起し、扨左手指は其儘におき右手拇指頭に力をいれ左腹側の大筋を鈎引すること左手のごとくすべし。

降氣 第四術 動脉大幹の衝逆を推降の術なり
圖の如く左手の拇指と食指とにて左右の天樞の穴を壓し右手の拇指と食指とにて不容承滿梁門関門大乙滑肉門と呼吸に循ひて天樞まで推下すること数次すべし。

櫓盪 第五術  是は腹筋を動揺する事舟人の櫓を取ごときに形容するなり
圖の如く腹側の大筋に兩手を拨げば指頭は右腹側にかけ兩拇指頭は左腹側にかけ両手均齊に動揺せしむる事䏩も舟人の楫をとるが如くすべし。

鎮悸 第六術  是は任脉すじの動悸を鎮壓する術なり
圖のごとく左手掌を臍上に伏せ左拇指頭も伏て水分の穴を推壓し、左手掌を胸上に伏て右の拇指頭を伏て上脘中脘建里下脘を呼吸に應じて水分まで数次循下すべし。

調胃 第七術  胃の府の歪斜せるを整して腸胃を調和す
圖のごとく右手掌にすこし力をいれて心下胃の府の上を良久して推鎮し、又左手掌にても右掌のごとくすべし。鈎腸と調胃は按腹緊要の手術、随分心を用て丁寧に施すべし。

達神 第八術  頭脳より流下する神経の脊膂に凝滞するを彂達せしむるなり
圖のごとく医身を起し病人の面に向い両手を脊膂へまはし肩胛骨端より脊推六七八九十一二三四推と其兩旁の二行通り三行通りの大筋凝結挛急等を手のおよぶほど解釈すべし、また身を起し病人の足の方に向ひ同じく左右の指頭にて十推辺より痞根腰眼環跳八髎二行通り三行通りおよび腰臀の大肉大筋手のおよぶ程觧釈すべし

参差 第九術  腹肚を安排し手を動揺すると參差たるなり
圖のごとく初の如く坐し左右の指を十分撤げ伸し八指頭は右腹側にうけ両拇指頭は左腹側にうけ相たがひに斜に動揺せしむるなり

升降 第十術  動静二脉幹を一升一降調理せしむるなり
圖のごとく醫者身を起し病人の首に向ひ左右の手掌を並て上缺盆骨端より下幽門まで両手掌にて重からず輕からず劇からず慢からず一升一降すること数次すべし

利水 第十一術  心下停滞の畄飲を分利するなり
圖のごとく両拇指を伏て不容承滿梁門関門幽門通谷陰都石関を輕〃と敏捷に推壓すると数次すべし。其後玉堂膻中より中脘下脘迠輕く循下すること数次すれば畄飲雷鳴して下行するなり

収斂 第十二術  精神を氣海に収斂せしむるなり
圖のごとく両指頭を用て少し力を加へひたと肌に添て脊推より肋骨を一肋〃〃と胸中へなであげまた脊推より腹へ数次循拊してかきあげ腹中へ氣を聚むる心にすべし

安神 第十三術  是は心魂を本位に安住せしむるなり
圖の如く医者最初のごとく坐し左手掌は臍上に安住右手掌にて天突より中脘まで輕〃と推循し推壓の心をもちて手を徐に引べし

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