学会レポート【第19回 日本小児はり学会】

第19回 日本小児はり学術集会に!

第19回 日本小児はり学会(会場 エル・おおさか)に参加してきました。
日本小児はり学会さんに参加するのは初めて。初参加の学会で発表するのは緊張します。

今回のテーマは「親と子と小児はり ~子どもの症状と親への視点~ 」 自院で行っている“親の体質を踏まえた小児はり(ママサポート小児はり)”を紹介するのに最適といえるテーマです。

当日は一般口演・小児はり臨床発表から始まり、特別講演【東洋医学からみた小児の診療 ~治療は家族全体の課題 】は、三谷和男先生(奈良県立医科大学・大和漢方医学薬学センター 特任教授)による講演で、時間を感じさせないお話でした。
中でも「患者さんと病人さんとの違いを考える」というお題は、鍼灸師にとっても大事なテーマだと思います。

そして午後の「小児はりの臨床」部門での一番手は、鳴島友理先生(近藤治療院鍼灸部 院長)による発表【“親子セット”で整える小児はりのすすめ】でした。
“やさしい絵本を開いたような”ご発表で、内容や発表の仕方など、とても勉強になりました。

二番手の講演を担当したのが私、足立です。
【親子の虚実でかわる小児はり】というお題で、伝統医学・東洋医学の小児科の観点から発表しました。

写真:「親子の虚実でかわる小児はり」を講演中(鳴島先生からいただきました)

発表する前に、鳴島先生と話していたことが、「現代医学的にみても、伝統医学からの観点でも、大事におもう主旨は同じものでしょうね。」との予想。
まさにその予想通りになったと実感できる、お互いの講演内容でした。

実技披露「小児はり体験」

実際に鍼道五経会で指導している小児はりの技法(足立鍼灸治療院の臨床で行っている小児はり)を披露しました。


写真:実際に打鍼を使ってデモンストレーション。(日本小児はり学会さんのSNSより)

写真:右少腹に鍼をあて、補氣しつつ降氣をはかる(日本小児はり学会さんのSNSより)

実際の小児はり臨床では、打鍼・調氣鍼・温灸を用いて子どもさんの治療にあたっています。これらの道具立ては、小児特有の体質に合わせて選んだもの。

打鍼は「I’SSHIN(いっしん)」さんにて購入した縞黒檀木槌を使用。
調氣鍼は「青木実意商店」さんにて購入した銀製・調氣鍼を使用。
なお、イトウメディカルさんにても調氣てい鍼として購入可です。

会場では温灸は使用できないので、打鍼と調氣鍼のみの実技披露となりました。

学会後の写真


写真:小児はり学会の大内アルベルト先生。今回もお世話になりました。


写真:懇親会にて、谷岡賢徳先生と「小児はりの科学化」と「伝統医学の追窮」について大いに盛り上がりました。

鍼道五経会 足立繁久

 

おすすめ記事

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




Menu

HOME

TOP