日本伝統鍼灸学会にて実技

10月の14(土)~15(日)と石川県は金沢に日本伝統鍼灸学会に参加してきました。

私自身、学会に参加して視るのも聴くのも初めて。ましてや壇上で発表をするとは…という気持ちもありましたが、せっかくの機会をいただいたのでと精一杯、実技発表をさせていただきました。

初日の実技は、北辰会の藤本 新風先生、東洋はり医学会の中田 光亮先生といった歴々の先生方に続いて、鍼道五経会の私、足立の順と相い成りました。

主な実技講演テーマは「脈診・腹診により経・腑・臓の病位を定める」でした。


実技講演中の写真

舞台の上での治療というのは難しいものです。指先圧の細かな調整も難しく(場数を踏む必要を感じました)、また被験者の脈もいつも以上に不安定となります。

実際に舞台上で診た脈は沈・細・弦…といった脈証を表わしていましたが、通常の弦ではなく自らが内に向かって集まる弦脈でした。

通常の弦脈は外に向かうものの、発しきれないため脈の外郭が硬くなる脈状です。このように通常と異なる脈、ひいては心身の状態を、通常通りに鍼で以って身体を動かすことを要求されることは私にとっても大きな経験となりました。

さらに治療空間の把握も個室やカーテンで区切られた空間ではなく、舞台と客席を含む大きな空間となります。意識を広げつつ治療を行ったつもりではありましたが…まだまだです。この経験を次に活かすことが課題ですね。

ともあれ、時間内に(強引に?)まとめて無事終了。座長を務めてくださった間 純一郎先生とツーショットです。


間先生は九鍼の会に所属、講師もされています。柔和な表情が印象的ですが、それ以上に醸し出す空気がやさしく、仏さまを連想させられます。

そんな間先生に「足立先生のワールドがとても出ていましたよ」と労いの言葉をかけて下さったのが非常に嬉しかったですね。

初日の先生方の講演発表を聴講し終えると懇親会に出席です。学会に懇親会、なにもかもが新しい…そんな気分です。
懇親会でも多くの先生にお会いでき、ご挨拶をさせていただきました。ブログ上ではありますが、会場・会場外でご挨拶させて頂いた先生方にはここで改めてお礼を申し上げます。

そして、実行委員の皆さま、実行委員長の津田昌樹先生、会頭の小川恵子先生には感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました、そしてお疲れさまでした。

だがしかし、金沢の夜はまだまだ終わらない…二次会に突入です。

二次会は和ら会(やわらかい)さん主催の各会合同の宴となりました。会場に到着したころにはものすごい熱気。小貫先生のお話では「和ら会、つくば組、大師流、漢方苞徳会、鍼道五経会、弦臍塾、モクサアフリカ、個人参加、鍼灸学校学生、、カオスです(笑)」とのこと。

会場まで途中はぐれてしまい、関西漢法苞徳之会の福井仁照 先生に連れてってもらいました(その節はお世話になりました 笑)。

二次会の盛り上がりっぷりは下の写真をご覧ん通りかと。


関西漢法苞徳之会の前代表 利川鉄漢 先生(右)
東京の扁鵲武吉堂の院長 後藤武吉 先生(中央)

利川先生は来年の伝統鍼灸学会の副実行委員長を務められます。鍼灸の医学的そして教育的な問題点など、熱いお話が聴けました。
後藤先生にお会いしたのは今回が初めて。でもFacebookですでにお知り合いだったので、すぐに打ち解け、思っていた通り、本当に真面目かつお茶目なお人柄に安心しました。


東京 和ら会の長沼良和 先生(右)とおちゃめな後藤武吉先生と私。

長沼先生は初日の一般口演にて「触診による虚実の学び アンケート」という演題で発表されています。長沼先生にお会いするのも二回目。なんともいえない明るさとやわらかいパワーを持った先生です。


折笠和矢 先生とツーショット。折笠先生も和ら会所属の先生。今回お会いするのは二度目ですが、前回お会いしたのは4年前になるでしょうか…。その時よりもさらにエネルギッシュな印象を受けました。

さて、初日の出来事をまとめると以上になりますが、まだまだ書ききれないことがたくさんあります。

ですが一番の収穫は、様々な流派・勉強会の先生方にお会いでき、激励のお言葉をいただけたことです。これからも伝統鍼灸を学ぶ会のひとつとして、しっかりと研鑽を深め、活動を続けていこうと思います。

鍼道五経会 足立

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