軒岐会さんの講義で感じるやり甲斐

軒岐会さんの例会は生理学がテーマ

先日(7/18)の軒岐会さんの例会での外部講義は無事に終了しました。
講座後にはオンラインにて和気あいあいとした打ち上げもできて、とても良い時間を過ごすことができました。

写真は軒岐会例会の終了後にて

この外部講座では「生理学」をテーマにと依頼もあり、東洋医学における複数の生理学すなわち人体観について紹介させていただきました。

軒岐会さんの例会で感じるやり甲斐

嬉しいご感想をいただきましたので紹介させていただきます。
軒岐会さんの講義をしていてやり甲斐を感じるのは、しっかりと考察をした上で感想と疑問点を返してきてくれることです。
疑問点はここでは伏せますが、感想を一部紹介させていただきます。

疑問が晴れること、蒼天を見るがごとし

東洋医学の身体観を脈診から広げられており、人体観として生理学病理学が単層ではなく、複合的になっていると言われた点は非常に分かりやすく、理解しやすかったです。
確かに臨床上、様々なものが複合されている患者さんが多く、(逆に)解きやすい患者さんの方が少ないように感じます。解き方での鑑別や順番という言葉も非常に勉強になり、普段疑問に思う点が晴れました。まさに「若風之吹雲明乎、若見蒼天」だと思いました。

 

キーワードを理解することで臨床活用ハードルが下がる

この度は貴重な講義をして頂き、本当にありがとうございました。その後の交流会も含め、とても有意義な時間を過ごすことができました。
前回の足立先生の講義でも出てきましたが「有形」と「無形」というキーワードが自分の中では一番ヒットでした。
(例えば)吐法という言葉からは「有形」の面のみを想定していましたが、ゲップが「無形」の吐法であることは新たな発見でした。(吐法の活用は)鍼灸師にとってはなかなか難しい部分があると考えていましたが、無形の部分を考慮すると、臨床での活用ハードルが下がるのではないかと感じました。
講義の中で、患者さんの治療後の経過を予測し、その上で患者さんへの指導を行うとの話がありましたが、恥ずかしながら、直後効果の確認をものの、その後の経過を予想することがほとんどできていません。そのような技術を養うために必要な知識や訓練法など、ご教示願えたらと思います。
また、鍼灸師には呼吸法や気功など、自分を整える術が必須だと思います。しかし、これに関して私はほぼ独学ですので、先生が行っている呼吸法や気功法など、ぜひ次回の例会の実技の中に入れていただけたらと思います。

と、丁寧な感想文をいただきましたが、さらには以下の文で締めくくられていました。

「今回ご講義頂いた内容も全て理解できたかという疑問です。しかし鍼灸師として、より良い治療を目指すには更なる学びが必要と考えてます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお頼み申し上げます。」

何で今さら生理学???

オファーを受けた際に軒岐会の別府先生とやり取りした経緯では「配穴理論」も候補にあがりました。治療配穴は鍼灸の講座では大いに盛り上がり興味を引くネタの一つだと思います。
ですが、私は当会の講座でも鍼灸配穴はほとんどテーマにすることはありません。
その理由はシンプルです。

✓まず病理を理解しないと配穴理論が分からない。
✓病理を理解するには生理学の理解が必要である。
✓東洋医学には知っているようで知らない生理学が多数ある。

そのため当会には【経絡の正奇双修】【生老病死を学ぶ】【医書五経を読む】の3講座がありますが、実はどの講座も生理学を学ぶことが目的です。
その理由は以上の通りであり、逆に基盤となる生理学を修めれば病理を解することは可能であり、病理まで至れば自ずとその解除法を得ることは必然なのです。

では我々が把握している生理学はどうでしょうか?
現行の東医的生理学は、臓象学と表層的な正経流注と五行ベースの人体観…あたりで止まっているのではないでしょうか?
千変万化する病の理に対する基盤とするには脆弱に過ぎるのではないでしょうか。
画像:発表資料「管見の戒め」より

ということで、この日の講義では多種の人体観を紹介しました。
『脈診を通じてみる複数の人体観』
『毫鍼使いなら知っておきたい営気と経脈の人体観』
『陰火学説の論考』

といった3本立ての講座を午前午後を通じて行いました。

繰り返し書きますが、東洋医学には複数の人体観(生理学)があります。このことを理解することは東洋医学の強みを活かすことにつながります。

次回のお知らせ

生理学=人体観をテーマとする外部講座はまだ続きがあります。このたびは3回シリーズのオファーをいただいておりますので、次回は9月19日(第3日曜日)に2度目の登壇となります。

次回は生老病死にまつわる複数の生理学がテーマ。
子どもとお年寄り、小児科と老年科における生理学の違いを紹介します。

『ちょっとイメージしにくいな…』という方はコチラの問題【ジブリ絵から平脈を考えよう!】をご覧ください。

9月の軒岐会例会への申込み・お問合せはコチラのサイトからどうぞ

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