䗪虫(土鼈虫)を探しに…

仕事を休んでも行く価値があるっ!

先週の金曜日は午後から休診日にして和歌山は白浜に行ってきました。白浜といっても、温泉やアドベンチャー・ワールドが目的ではありません。


写真:円月島の夕陽

今回のターゲットは䗪虫!

䗪虫(シャチュウ)とはサツマゴキブリ。「ゴキブリを採りに行くために仕事を休む」というと、ちょっと頭が足りない人だと思われるだろう。実際、妻には不評ではあったが(笑)

しかし、ナビゲートしてくださるのが濱口昭宏 先生(蒼流庵 庵主にして金匱植物同好会会長)。生薬探偵や墓マイラーとして名高いお人だが、濱口先生は東亜医学協会 にて「䗪虫を求めて」の論文で2017年に学術奨励賞を受賞している実績の持ち主。いわば日本におけるナマ䗪虫の第一人者ともいえる人物なのだ。

そんな先生から直接 䗪虫指導を受けられるなんて…こんなチャンスは望んでも得られない!仕事を休んででも行く価値がある重要イベントなのだ。

と、その前に…䗪虫についてのフォローを。

䗪虫について…本草学的に

䗪虫といえば動物生薬のひとつ。またの名を土鼈虫ともいいます。駆瘀血の効をもつ生薬として使用されています。
䗪虫が使用される方剤として大黄䗪虫丸は有名ですね。他に下瘀血湯や鼈甲煎丸があります。

詳しくはまた別記事にしようと思います。

サツマG ゲットだぜ!

大阪南部から白浜まで約2時間。高速が伸びた分、以前に比べると移動はかなり楽でした。

濱口先生は今回で4回目となる䗪虫採集。現場までスムースに連れていってくれます。

そして現場に着いて䗪虫を始めることナント2~3分で最初の第1䗪虫をゲット!


写真:第1䗪虫をゲットだぜ


写真:なかなか良型のサツマゴキブリ

ゴキブリというとドン引きする人も多いが、おなじみクロゴキブリとは違う。両者の見た目・動きともに別物だというのが、実際に捕まえた印象である。
なので、写真のように素手で触るのに全く抵抗を感じない(クロゴキブリを素手触るのはイヤですよ)

䗪虫ことサツマゴキブリは「森林や道端の石や倒木の下などの隙間」に生息していると国立環境研究所のサイトにあります。

濱口先生の指導ではあるモノの下にかなり高確率で䗪虫をゲットできるのだそうで…。そのあるモノの下をのぞくと…


写真:䗪虫のコロニーを発見!

この群れは比較的おとなしい集団であった。活発な群れは冬季とはいえ、石や倒木をどけ姿をみせるとそれなりに逃げ回る(クロゴキブリほどのスピードはないが)ので、このような群れの写真を撮るのはなかなか難しいのだ。

この後、ポイントを変えて日没まで探す。


写真:白浜は千畳敷での夕陽

濱口先生が聞き得た地元民の情報では「ハマユウの(葉の?)根本にたくさんいる」とのこと。その様子は確認できなかったが、「ハマユウに䗪虫」はさぞかし「月に雁」「牡丹に蝶」のように映えるに違いない。

今回の白浜行では相当数の䗪虫がゲットできた。濱口先生の経験では、過去最多といっても良い䗪虫を捕獲できたそうな。写真でお見せできないのが残念だ。

濱口先生の䗪虫に対する配慮


写真:䗪虫を捕獲する濱口先生

濱口先生は生薬などゲットする対象物に対する気配りが非常に丁寧だ…と毎回感じさせられる。
今回の䗪虫ツアーでは、䗪虫ケースの中に新聞紙にひと工夫 加えて入れておられた。この工夫によって䗪虫が安心し、ストレスフリーで過ごせるのだそうな。

そしてこの配慮は翌々日のGパーティーにつながるのである。
『サツマゴキブリ(䗪虫・土鼈虫)を食す』へGo!

 

 

 

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