【医書五経を読む】2023は「鍼と氣」と「脈診書」

鍼灸の道を究めるには・・・

この講座【医書五経を読む】は伝統鍼灸を追究するために、数多ある医書をひも解きます!

…と、言いたいところですが、千万の医書もまず一書から。
いきなり千万の医書に精通することはできません。

ですから、それぞれテーマに沿って厳選した医書を丁寧に読み理解を深めております。
現在のテーマは「鍼と氣」そして「脈診」について詳しく学んでいます。

悩める鍼灸師、その迷いを晴らすには?

「鍼と氣」このテーマは東洋医学系の鍼灸師にとっては重要なテーマです。

『目に見えない「氣」を扱い、患者さんの体に鍼をし、結果(治療効果)を出し、そして治療費をいただく…よほどの自信がないとできない……』この思いは、私が若かりし頃に開院して間もない頃に常に頭の中にあった迷いです。

「鍼と氣の理解」が当時わかっていたのなら、もっと多くの患者さんを治療することができたのに…と思わずにはいられません。まあ今だからこそ懐かしく振り返ることのできる迷いなのでしょう。

しかし、迷いは氣をみえなくさせ、自信は氣を確かなものに近づけます。
鍼の技術を学ぶのも大事ですが、まずはこの「氣」について丁寧に読み解くことが大切です。その理解により鍼のつかい方は大きく変わります。

『素問』『霊枢』『難経』を読むと「氣」という言葉にも、書によって文によって複数の意味が込められていることが分かります。この「氣」の意図を解することで、実際の鍼の運用法が変わるのです。
つまり『霊枢』などの医古典から学ぶことは技術(テクニック)ではなく、鍼の術理を学ぶのです。

また、複数の氣に対して鍼法が異なるということは、それに応じた診察法があるということです。
鍼道五経会ではこれを「診鍼一致」そして「診鍼一貫」と呼び、診察・診断・鍼治の流れを理解し、使いこなすことを重視しています。

脈診書を読むことで脈診レベルは向上するのか

当会講座では診察技術として主に脈診を学びます。もちろん当会の他に脈診を学べる勉強会はたくさんあると思います。
しかし脈診書を丁寧に読み解き、その理解を技術レベルに落とし込み、脈診技術を向上させようという講座は少ないと思います。

「ホントに脈診書を読むことで脈診の腕は上がるの?」
「脈診は知識よりも指先の感覚が大事だ!」
「理屈よりもまずは経験だ!」

…と、このようなご意見もあるかもしれません。
書を読むよりもたくさんの脈に触れる方が技術が身に付きそうな印象を受けます。
しかし正しい知識をもとづいた経験であれば良いのですが、間違った知識をもとに積み重ねた経験というのは厄介です。

また実際に脈診書を丁寧に読むと、現代の脈診技法にない技術がしばしば記されています。
このような情報から脈診の世界を広げるということは可能です。

他にも伝統医学の脈診書から学ぶメリットは多々ありますが、伝統医学としての脈診や伝統鍼灸を知識技術ともに身に付けたい人にとっては当会の講義スタイルは適しているといえるでしょう。

『霊枢』に脈診書…難しそうだなぁ

『霊枢も脈診も必要なことはわかった。でも難しそうだなぁ…』と思う初級者は多いでしょう。

しかし講座内容は参加者のレベルに合わせますので、まずはトライしてみてください。現在、鍼灸学校の学生さんも講座に参加しています。
やさしい先輩もいますので、いろいろとフォローしてくれますよ。先生に質問しづらい場合はそんな先輩に質問してください。より目線の近い先輩ならではのアドバイスをしてくれます。
アットホームな気風がごく少人数の団体である長所です。

医書五経を読むのセミナー情報

参加条件:鍼灸師・鍼灸学生・医療関係者で東洋医学を学ぶ意欲のある方

【日 時】:毎月第2日曜日 10:30~17:00
※祝日や学会などで日程を変更する可能性があります。
※そのときの状況によりオンラインに切り替えることがあります。

【受講費】:6,000円。初参加の方は4,000円です。
※継続して参加される場合は別途 年会費が必要です。
詳しくはコチラでご確認ください

【持ち物】:スリッパ、白衣、勉強道具
【会 場】:足立鍼灸治療院。南海高野線 千代田駅から徒歩8分程度です。

【講 師】:足立繁久(講師プロフィール

【申込先】件名に「参加希望」と「参加する講座名」を明記のうえ、以下のメールフォームからご連絡ください。
※記入されたアドレスにメールが届かないケースが多発しています。
※大人の配慮として複数の連絡先を記入しておいてください。連絡がつかない場合の責は当会は負いませんのでご了承ください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

おすすめ記事

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




関連記事

7月の大阪講座レポート(付 7月ゴケイメシ)
6月『医書五経を読む』は日本東洋医学会学術大会と脈診三要素
2022年度【医書五経を読む】の新規メンバー募集
夢診断と脈診【医書五経を読む】第4回
医書五経・2月は鍼の補瀉と脈診鍼治の機について
『医書五経を読もう』平旦について
2021年「医書五経を読む」の締めくくり
日本医史学会を聴講させていただきました
医書五経を読む・第2期
鍼道五経会の講座風景「医書五経を読む」11月
望診と死脈について【医書五経を読む】第3回
2021年度・夏~秋のゴケイメシ
5月の「医書五経を読む」は特殊脈診を・・・
11月で学ぶ難経鍼法の予習範囲【医書五経を読む】
脈要精微論を読む【医書五経を学ぶ】第2回

Menu

HOME

TOP