2021年度・夏~秋のゴケイ飯

コロナ禍とゴケイ飯

2021年の鍼道五経会の活動を振り返りますと、やはりコロナ禍の影響を強く受けました。

・オンラインを主とした講座
・会場での人数制限
・課外活動(鍼灸師の遠足)の中止
・打ち上げの自粛

主に以上の4点でしょうか。

鍼灸師の遠足は2022年こそは「生薬探偵と行く薬草見学」を再開しようと思います。
できれば「高野山合宿」も実現させたいところ…。合宿となるか日帰り遠足となるか…世の中の状況を見ないといけませんが。

さて、そのようなコロナ禍でも私たちは講座でよく学び、講座をよく楽しみました。
打ち上げでは飲食店(居酒屋)に行けなくなった分、会場(治療院)の玄関先で“密を避けた”野外での宴を楽しむという術を学習しました。

この方法だと居酒屋さんに行くよりも、遥かにコスパが良い。
皆と一緒に準備する・ご飯を作ることで、ただ飲み食いするより楽しい。

…などなどのメリットに気づきました。鍼道五経会みんなで美味なるもの作って食べることを総称して鍼道五経会ごはん、略してゴケイ飯と呼んでいます。

2021年のゴケイ飯

こ難しい文献紹介記事が続いていますので、この記事では2021年のゴケイ飯を振り返るをテーマに鍼道五経会の活動を懐かしもうかと思います。

まずは失敗編???烏骨鶏の炭火焼き


画像:烏骨鶏(一羽)

この烏骨鶏は参鶏湯に使おうと思っていたもの。
コロナ禍で鍋もの系が不可となり、とにかく外で焼けばなんとかなる!とのノリで解体して焼いたのだった…


写真:烏骨鶏と長芋の炭火焼き


写真:烏骨鶏とブラウンマッシュルームの炭火焼き

見ての通りもはや焼け焦げて炭になった肉のよう…。
このとき学んだこと「烏骨鶏はスープを楽しむべし」
後日、残りの一羽を出汁にして烏骨鶏ラーメンを食べたがなかなか美味であった。

炭火焼き鳥は低リスク

お次は失敗しない安心の炭火焼き鳥&市販のソーセージ


写真:良い子は密を避けて屋外での宴

食べたいところの鶏肉(もも肉・砂ずり・軟骨・心臓・せせり…など)を買って、切って、串うちしたものを焼く。
まず失敗の少ない宴である。

写真は2020年のもの。2021年の焼き鳥は撮影の前に胃袋へ収納された…

貴重食材を創作料理にて味わう

天然すっぱんという貴重食材を創作料理で楽しむという冒険(暴挙?)に出たのはコロナ禍によるストレスのせいだったのかもしれない。
いや、美味なる料理に仕上がるという自信は確かにあったのだ。

下写真はスッポン肉とタコのトマト煮(イタリア風?)
写真:ニンニク・セロリ・生姜・玉ねぎ、スッポン肉とタコぶつをオリーブオイルで順次炒め、白ワインを加えたものを鍋に移してトマトで煮込む。加バジルで整えたもの。

なかなか好評であった。
スッポンの師・濱口先生からも「美味しいですね」の言葉をもらうも・・・「スッポンの風味・うま味が吹っ飛んでますけどね。」というオチであった。


写真:洋風の味付けなので、〆もリゾット風に。

冬の味覚を愛でる・牡蠣づくし

このときの牡蠣は楽天さんにて坂越産の牡蠣を注文。牡蠣のカンカン焼きからスタートし、プリップリの牡蠣の身を堪能させていただいた。そして牡蠣づくしの宴の〆はコレ!
「土鍋で牡蠣の炊き込みご飯」 写真:土鍋で牡蠣ごはん

蓋を開けたときの感動は今も忘れられない。
事前に牡蠣の出汁をとり、その出汁で炊いたご飯はjustice!

写真:牡蠣出汁ラーメン with 三つ葉

そして牡蠣のカンカン焼きでとった牡蠣出汁にホンの少し生醤油やあご出汁(市販)を加えるだけで上品なスープになる。これにはやはり細ちぢれ麺が合う。
今回は三つ葉を添えたが、すった柚子(ゆず)を散らすのも良いだろう。

初めてのセコガニ料理

この冬は土鍋ごはんがHit!!
かねてからやってみたかったセコガニの炊き込みご飯を実行に移した。


写真:炊きあがりのセコガニ炊き込みご飯

本来はセコガニを捌くところから始めるのであるが、横着して甲羅詰めしてくれているセコガニを楽天さんで購入。(なにしろ料理人の勉強会ではありませんので…)
レシピでは「蟹一匹で2人分」とあったが4人でカニ五匹をいただく。


写真:外子と内子たっぷりのセコガニ飯

外子・内子とは蟹のタマゴのこと。外子がプチプチ食感を楽ませ、内子は旨味を担当することで複層的な味わいを魅せるニクイヤツ。
セコガニの漁期は11-12月のみでその味を楽しめるのは、まさに今だけ!
このセコガニの炊き込みご飯(通称セコ飯)はぜひとも来年も味わいたい品である。

…と、食レポ映えする品を以上のように紹介させていただいた。
皆で作り、食し、同じ喜び楽しさを共有する。これぞ「同じ釜の飯を食う」の言葉通りである。
この意味でもゴケイ飯は来年もぜひとも続けようと思う活動である。

もしもこの記事を読んで、一緒に学び、ともに研鑽を重ね、美味いゴケイ飯を楽しみたい!と少しでも思うなら、鍼道五経会を訪れるべし!!

当日の連絡先・電話番号(必須)

付録:食材薬能

同じ釜の飯を食い、宴を楽しむだけを奨励しているわけではない。
やはり勉強会なので、宴であっても勉強の要素は入れておきたい。ということで、食材の性質も学んでおこう。
以下は一部の情報だが、牡蠣とスッポンの食物本草としての情報である。参考になれば幸いに思う。

『日用食かがみ』の一節

牡蠣:甘温、毒なし

脾胃の鬱熱を去り、汗を止め、渇を治し、酒毒を消し
婦人の氣血を収め、久しく食すれば人の顔色を美麗にす。

牡蠣(カキ)は生薬としてはカキの貝殻部分を用いる。しかし食材としての効能は無なのか?というとそうではない。
上記は『日用食かがみ』の一節であるが、食材が持つ本草的(生薬学的)な性質を記した情報である。
つまり牡蠣の貝殻(ボレイ)としての効能ではなく、食材としての牡蠣(カキ)の性質を記している。

『日用食かがみ』より

すっぽん 甘平。毒なし。
中を温め、氣を益し、不足を補う。勞瘵並びに瘧痢を治す。

スッポンの効能は一般的には精力増強のイメージが強い。
しかし本草書を読むと、精力増強(≒補腎)の性質を示唆する情報は少ない。上記の「中を温め、氣を益す」という言葉からは、どちらかというと補中益気の印象を受ける。

スッポンの本草的効能についてはコチラの記事「スッポンの効能を改めて確認す」および「今年もカメ活(鼈道)スッポンの効能-日本の本草書から-」を参考にしていただければ幸いに思う。

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