かんのむしを理解する 「小児はりのキホン 2018.02」

2月の第4日曜日は「小児はりのキホン」を学びました。

“かんのむし”と“疳”の違いが今回のテーマでした。では、そのときの様子をダイジェストで紹介します。

まずは実技で魅せる練習から

午前の部は実義を行いました。

今回の実技のテーマは「自分の治療を披露する」です。

普段の臨床では、自分の治療を人に見せるということは少ないです。(指導者となると別ですが)

ましてや同業の鍼灸師に治療を披露して説明するという経験はなかなかできないと思います。
(そんな経験はしたくないという人も多いと思いますが)

しかし、人前で診察と治療を行い、その説明をするという経験はまた違った勉強ができます。

自分の治療を同じ鍼灸師に説明するためには、自分の治療を理解していないとできません。

『自分の治療を自分が理解していない?そんなハズはないだろう!』というご意見もあるでしょう。

しかし、自分の中では「当たり前」としているが、意外と明確な理解を持たないまま流していることも多いものです。

今回、実技発表をしたのは川合先生。
テーマは腰痛治療です。

ちょうど昨日ギックリ腰の一歩手前!というメンバーがいたので、モデル患者さんに。

治療の感想は「右側の痛みが取れた!」そうです。

ミニ講義・脈診のキホンも

午後のトップに行ったのが「脈診のキホン」

「脈診の指導をまだ受けたことがない」という一年目のメンバーには、先輩メンバー原田先生がミニ講義「脈診のキホン」(約30分)を行いました。

今後もコツコツと「脈診のキホンを」を続けていきます。

『途中から参加して ついていけなかったらどうしよう…?』と不安に思っている方も安心して参加してみてください。

五行で理解する“かんのむし”

今月の座学の内容は・・・

「“かんのむし“と“疳”の違い」の復習

“かんのむし”を五行で理解する

の2テーマです。

「疳は◯◯の病」このような説明が小児科の医書には書かれています。他にも病症などをみますと明らかに“かんのむし”とは別のものです。

『臨床ではどちらでもいいじゃない』と思う人もいるでしょう。

しかし、疳症をしっかり勉強することで、また別の症状を治療できる糸口にもなると思うのです。

なので、しっかりと情報を整理して学ぶ必要がありますね。

そして、“かんのむし”を五行的に分類すると…木の症であるといえます。しかし、木だけが悪いのか?というとそうでもありません。

木の他にも火の暴走、水の枯渇、土の和する力の低下、金の剋制不足などの可能性も考慮する必要があります。

…とあれこれ考えると慣れないうちは面倒くさいかもしれませんが、一旦 慣れてしまうと、“かんのむし”に限らず他の症状もその解除法が見えてきます。

大事なのは“かんのむし”の原因は木だけ!と決めつけないことです。このような勉強を身につけると、初めて治療する症状にも対応策を考えることができるようになるのです。

決めつけないことが大事という点では、五行以外での(東洋医学的な)原因を考える必要があります。この話は次回3月の「小児はりのキホン」で勉強する予定です。

3月の「小児はりのキホン」に参加希望される方は以下のメールフォームからご連絡ください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

番外編 打上げは堺東で…

会場でS先生に合流し、治療の経験談、鍼灸論、技術向上法などなど大事な話をたくさんんしていただきました。

今回の打ち上げ会場は堺東駅近くの魚虎さん。

日本酒も豊富で料理も美味しかったです

面白かったのは、ハマグリのつかみ取りでした。

当会きってのビッグハンドの川合先生が挑戦したところちょうど人数分の5匹ゲットしてくれました。


ハマグリつかみ捕りはビニール手袋をしないといけない。


みんなで力を合わせて捕獲!

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