伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2025/11/08 | category:小児薬証直訣
小児薬方について 『小児薬証直訣』に収録される小児薬方の数々。すべての小児薬方を紹介することはできませんが、本記事「その3」では、その1,2では紹介できなかった薬方について、個人的にピックアップして紹介していきます。 ※画像は『類証注釈銭氏小児方訣...
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小児薬方について 『小児薬証直訣』には小児薬方が実に豊富に詳細に収録されています。これらの薬方を学ぶと、銭乙先生が小児の生理・病理について深く理解し、小児薬方を考案されたことがよくわかります。これら小児の病を解く方意を学ぶことは、小児はりの向上にも直結します...
小児薬方について 『小児薬証直訣』には小児薬方が実に豊富に詳細に収録されています。小児の生理・病理を深く理解した上で、小児薬方は構成されています。この方意を知ることは、当然のことながら小児鍼灸にも活かすことができるのです。むしろ、小児はりの精度を向上させ、そ...
疳という病について 現代でも「疳」という言葉は見聞きします。「疳の虫」「疳が強い子」といった表現は一般的にも用いられるものです。しかし、現代での「疳」は、伝統医学に用いられる「疳」とは異なった意味合いで解釈されているようであります。 伝統医学を学ぶ小児...
子どもの咳症状について 本記事では『小児薬証直訣』の咳嗽の章について紹介しています。子どもの咳症状も、小児はりの臨床ではよくみられる症状のひとつです。東洋医学、とくに五行的なみかただと“肺の病”の一択になるかもしれませんが、実際にはそんな単純な病症ではありま...
腎祛と失音について 本記事では『小児薬証直訣』の「腎祛失音」の章について紹介しています。「失音」とは“音を失う”、すなわち発声障害です。 発声障害・発語障害と腎祛の関係について、短文ですが解説されています。腎虚と失音の鑑別について、本文を読んでいきましょう...
『小児薬証直訣』について 本記事では『小児薬証直訣』の吐瀉について紹介しています。子どものあげ下し(嘔吐下痢)は切実な問題です。現代ではノロウイルス・ロタウイルスなどの感染性胃腸炎が思い浮かびます。このような疾患の治療のために、鍼灸院を訪れる親子さんは少ない...
瘡疹(痘瘡・天然痘)について 伝統医学の小児医書には「瘡疹(癍疹・痘瘡…)」に関する情報は必ずといってもよいほどに論じられています。現代の呼称「天然痘」でみると、その病の重大性が分かると思います。 天然痘は1980年に根絶宣言が出されましたが、その症状...
2025/10/31 | category:小児薬証直訣
傷風という小児病症について 本記事では『小児薬証直訣』の傷風章について紹介しています。傷寒や中風という病名は見慣れたものですが、傷風という病名は見慣れないものかもしれません。「傷風(風邪に傷れる)」は「中風(風邪に中る)」とは一見すると、両者は同義なのか?と...
2025/10/18 | category:小児薬証直訣
『小児薬証直訣』について 本記事では『小児薬証直結』に記される慢驚の章を紹介します。慢驚とは驚風発作が慢性的に起こる病態とのこと。そして驚風とは痙攣を意味する病症。 小児はりを実践する鍼灸師にとって、急驚風・慢驚風ともに知っておくべき情報でしょう。それでは...
『小児薬証直訣』について 本記事では『小児薬証直結』に記される急驚の章を紹介します。急驚とは急驚風とのこと。驚風とは痙攣を意味する病症ですが、急驚風は急性に起こる痙攣のこと。小児科では、熱性けいれんもこの急驚風の範疇に入ります。 小児はりを実践する鍼灸師に...
発搐という症状について 本記事では発搐という小児病症について紹介しています。発搐とはあまり見慣れない病名かもしれません。 しかし中医学用語には“抽搐”という症状があります。もちろん日常の診療でもみられる症状のひとつです。この搐という字は「筋肉がひきつる」こ...
2025/10/07 | category:小児薬証直訣
『小児薬証直訣』について 本記事では小児科医学の基本である「変蒸(へんじょう)」について紹介しています。変蒸とは、現代日本では知恵熱として理解されています。ある意味、それは正解でありますが、それだけでは不十分に感じます。小児はりを実践する鍼灸師にとっては、変...
2025/10/04 | category:小児薬証直訣
『小児薬証直訣』について 本記事では『診病奇侅』の小児腹診について紹介しています。小児はりを実践する鍼灸師にとって、この小児腹診というのも知っておくべき情報でしょう。それでは『診病奇侅』の本文を読んでいきましょう。 ※画像は『類証注釈銭氏小児方訣』...
小児の病態、肝風熱について 五臓病証の総論と各論が終わり、本章から各臓の病態になります。本章では「肝有風熱」と称し、肝木の病にフォーカスを当てています。肝木の病に、風熱という病邪・病性という組み合わせは小児科医学の特性を表しています。 実際に本文をみると「...
2025/09/21 | category:小児薬証直訣
小児科の五臓病症について 本記事では『小児薬証直結』の五臓虚実冷熱の章について紹介しています。小児病症の基本として、既に五臓病症が紹介されましたが、本章ではさらにより実践的に「虚実」と「冷熱(寒熱)」を組み込んで病症を整理・分析することを説いています。 そ...
小児診法における望診 『小児薬証直訣』には小児診法に関する情報がいくつか記されています。とくに小児科では望診が重視されていたようです。その理由は本書『小児薬証直訣』の序文に記されている通り、脈診や問診だけに信を置くには心許ないものがあります。 そのため、望...
2025/09/06 | category:小児薬証直訣
『小児薬証直訣』について まず『小児薬証直訣』の第一章は小児脈法からです。小児科において脈診(広義の寸口脈を診る法)は、大人の脈診よりも困難であるとされています。その理由は、子どもの体のサイズが小さいこと。そのため、脈を寸口・関上・尺中に分けることが難しく、...
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