伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2024/09/25 | category:杉山流
『杉山流三部書』のうち『医学節要集』には、杉山流医学の生理学が記されているとして、当会講座『医書五経を読む』でテキストとして使用したことがあります。 明代医学を多く取り込んだ杉山流医学を理解するためにも、学んでおくべき医書と言えます。ということで第二章「後天...
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2023/12/28 | category:博愛心鑑
本章もまた栄衛と痘疹・痘毒の話です。本記事では蓍亀(しき)についても紹介しています。 ※『痘疹博愛心鑑』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性...
痘疹医学において栄衛は人体の発生の造化に関わるものであり、また氣は痘毒を制する存在であります。それ故に繰り返し栄衛の関係を説いているのでしょう。前回の章で詳解された保元湯はこの栄衛を補するものです。それを踏まえて本章を読み進めていきましょう。 ※『痘疹博愛...
本章「保元済会図説」では保元湯の構成生薬の紹介、および「外剝」「内攻」病理のおさらいになります。ここも必見の章といえるでしょう。 ※『痘疹博愛心鑑』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※...
本章「保元済会図」からはいよいよ治法の話に入ります。あの天然痘に対抗する秘策、保元湯とはどんな方剤なのか!?これは目が離せませんね。 ※『痘疹博愛心鑑』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。...
2022/08/05 | category:難経
難経 六十八難のみどころ 井栄兪経合をテーマにした問答は六十三難・六十四難・六十五難と続いてきた。それぞれ井栄兪経合における相生関係・相剋関係・小循環と緻密にかつ立体的に陰経陽経における井栄兪経合の構造を説かれている。 六十八難では井栄兪経合にそれぞれ特徴的な...
2022/02/01 | category:脈経
これまでのあらすじ 第一章は脈象24種、第二章は平旦から天地と人を繋ぐ脈、第三章は陰陽に区分することで脈を三界する内容でした。 今回の弁尺寸陰陽栄衛度数 第四は生理学に関するとても重要なお話です。 ※『脉経』京都大学付属図書館より画像引用させていただきまし...
2021/12/07 | category:難経
鍼灸師になじみの深い古典、難経 難経八十一難は鍼灸師にとってはなじみの深い古典といえるのではないでしょうか? とくに難経六十九難の「虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す」というフレーズは鍼灸学生の頃から耳にする古典の一節といえます。 さて難経はその冒頭...
2020/09/19 | category:難経
栄衛に対する刺法まとめ 春夏と秋冬における浅層・深層に対する刺法(七十難) 栄気層と衛気層に分けた刺法(七十一難) 経脈の往来に言及しつつ表裏・内外の調気方(七十二難) と、表現や視点を変えながらも、七十難~七十二難にかけて一貫して栄衛に対する刺法指南が続き...
2020/09/12 | category:難経
迎随とは 鍼の補瀉技法の一つとして知られる迎随が本難の主テーマです。 迎随補瀉は鍼灸学校でも教わる補瀉技法のひとつ。比較的ポピュラーな鍼の補瀉法だと言えるでしょう。 その方法が経脈の流れに沿うか否か…なので覚えやすいというメリットがあります。 しかし、不可視...
その鍼は栄に効かせている?衛に効かせている? 栄衛に対する刺法が本難には記されています。 栄気に対する鍼と衛気に対する鍼は区別されるべきであるのは言うまでもありません。 ちなみに難経における栄気衛気の情報は難経三十難にあります。 余談ながら当会では毫鍼は栄...
2019/04/18 | category:石坂流
鍼道五経会、石堂文庫から石坂流鍼書の紹介記事、シリーズ第3回、今回の紹介するのは『石坂流鍼治十二條提要』です。 石坂流鍼治十二條提要について この書は巻末には、石坂宗珪による序が載せられています。石坂宗珪(宗圭)は、石坂宗哲の娘婿さんとのことです。 宗珪先生...
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