伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2024/08/25 | category:内藤希哲
水法を再考する 江戸期の俊英 内藤敬哲の医書『医経解惑論』から、約與水法を学びます。水を与える(與水)法は五苓散の条文(太陽病中編・71)に登場しています。「水を少しずつ与えること(少少與飲之)」の真意を改めて考える重要な章であります。 『傷寒論』には、この...
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2021/08/11 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は痧疹について学びました。その痧疹に章にて、痘との鑑別点が触れられていましたが、本章ではその痘瘡について学びます。 痧疹も痘瘡も共に、熱病後に皮膚に発疹が現れるという病型を持ちます。しかし、その本質的な病態病理は全く異なります。ぜひ痘瘡...
痧疹とは? 今回は痧疹が主題です。痧疹とは見慣れない病症名ですが、どうやら熱後に起こる流行性の発疹と解釈できそうです。発熱、頭痛、呼吸器系症状が起こった後に、皮膚に発疹が現れる病態のようですね。麻疹や風疹、手足口病などがこれに該当するでしょうか。 またこの時代...
2021/08/04 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は秋燥がテーマでした。燥邪は暑熱温熱とは異なる性質を持つものの、やはり温熱病の病理からみて脅威となります。葉天士の提唱した病理観だからこそ見えてくる秋病の理解とその対処法でした。 今回は冬季の病、冬寒・冬温について学んでいきましょう。 ...
2021/08/03 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回までは夏の暑熱を起点とした病症群が続いていました。陽体を持つ小児ならではの病理を学ぶことができました。夏季の暑熱や外感熱病と狭く限定することなく、慢性疾患や体質的な不調和にも通ずる内容であり、小児はりを実践する鍼灸師にとっては大いに学ぶ...
2021/06/29 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回「幼科要略」は概論的な内容、例えば小児特有の基本体質、そして葉天士以前の小児熱病に対する治法などについてザっと学びました。特に小児は純陽の体ですので、進行の早い熱病には抜群に相性が良くありません。病伝速度が速い熱病に対し、攻防の選択を正...
2021/06/23 | category:幼科要略
葉派医学は『温熱論』で十分か? 温病学派を学ぶべく、最近まで葉天士の『温熱論』を記事にしていましたが、どうもスッキリしない点が残されています。 確かに衛気営血弁証や舌診・癍疹など熱病に対する診察と診断の有為性は分かりました。が、『温熱論』だけ読んで葉家医学を理...
2021/06/20 | category:温熱論
熱病における斑疹とは? 『温熱論』本文では「論舌白如粉」に続いて(?)記載されているが、内容を考慮して別記事として紹介させていただきます。 斑疹とは熱邪が余勢を駆って皮膚表面に発出した現象であり、それと同時に身体が自然に行う解肌のような現象でもあると個人的には...
2020/05/20 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回までは戦汗・自汗に関する内容でした。 瘟疫論の病理設定を考えると、戦汗や時間のメカニズムが理解できるはずです。 熱病の治癒起点として発汗は大きなターニングポイントとなります。その発汗にもいろいろなケースがあります。 今回は盗汗と狂汗とい...
2020/05/06 | category:黄帝内経 素問
黄帝内経素問 陽明脈解篇第三十 陽明脈解には陽明熱が甚しい際の病症が多く記載されています。 ひと昔前に問題にもなった「タミフルによる異常行動」もこの病理に近いものだと考えています。 実生活で陽明熱が強くなる条件や要素を考えると、臨床にも応用可能でしょう。 ...
2018/06/28 | category:講座・生老病死を学ぶ, 小児はり勉強会
6月の講座「生老病死を学ぶ」はなかなか面白い講義になりました。 実技はお母さんへの鍼灸 午前はメンバーの実技発表です。当会の予告動画でおなじみ森女史の実技です。 森先生の発表テーマは「女性への鍼灸 特にママへの治療と配慮」です。 鍼灸治療とその際の気配りに...
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