伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/08/01 | category:黄帝内経 素問
『素問』瘧論 素問瘧論は非常に興味深い内容が記されてる。瘧病といえば悪寒と発熱を繰り返す特徴的な病態を持つ病として知られている。このような病型から過去、瘧=マラリアとして訳された時代もあったが、これは偏った見方であるように思う。悪寒と発熱を繰り返す発熱パターン...
読む
2021/06/20 | category:温熱論
いろんな舌証 前章の黒舌から一転して淡紅舌の所見です。 淡紅舌といえば、平の舌証所見の一つにもみえますが、どうやら平の舌証について紹介しているわけはなさそうです。では葉天士が説く淡紅舌について読んでいきましょう。 写真は『温熱湿熱集論』福建科学技術出版社より...
2020/05/24 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回までは瘟疫の解除後、その回復のために補剤は必要であるが、安易に補気補陽をしてはならない…という内容でした。 補にも陰陽があるわけです。 さて、今回の内容は、下法により陽明腑位から駆邪を行っても、膜原に残存する余邪があるという設定でのお...
2020/05/12 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回の下後脈浮、下後脈復沈の章では、攻下した後の脈・症状・治法について3つのパターンを挙げて病伝解説されていました。 瘟疫の本質は熱邪であり、その邪の起点は膜原(経と胃腑の間)にあるため、陽明腑に移行した熱邪処理を見据えた病伝を把握しておく...
2020/05/10 | category:瘟疫論
『瘟疫論』はじめました 呉有性(呉又可)が著した『瘟疫論』シリーズを始めました。 第1回は『瘟疫論』を著すに至った背景を踏まえて第1章【原病】を紹介しました。 戦乱・飢餓・疫病と非常にシビアな環境下で温病学という新たな学派が生まれたのでしたね。 第2章 瘟疫...
2020/05/08 | category:黄帝内経 霊枢
黄帝内経霊枢 歳露論第七十九 黄帝内経 霊枢の歳露論では、疫病の病理について詳解されています。風を通常の熱病とし、それに対比させているのが瘧病。これといった病因・きっかけがないのになぜ発病するのか?という疑問に関する病理を皮切りに、なぜ個々ではなく、多くの人々...
黄帝内経霊枢 百病始生第六十六 百病始生篇はその名の通り、諸病の原因とその成立過程を説いている篇です。特に積(しゃく)について言及されていますが、これは積に限定せず、陰の性質が強い病、すなわち陳旧性の病、深層の病、臓腑病など大きくとらえてみると良いのではないか...
2020/05/08 | category:黄帝内経 素問
黄帝内経素問 挙痛論篇第三十九 この挙痛論では人体に生じる痛みの機序を詳細に説かれています。痛みの原因を主に寒氣としていますが、寒氣に拘らず広く邪としてみた方が理解しやすいかもしれません。病位(病邪の位置)によって症状が変わるさま、そして病位が移動していくさま...
Menu
HOME
TOP