半夏の痛みを味わう「臓腑経絡のキホン in 目黒 2018.01」

鍼道五経会の足立です。

今年の最初の勉強会は1月7日。東京は目黒にて【臓腑経絡のキホン】を開催しました。

今回講座のキーワードは【お屠蘇、半夏、脾胃】でした。

新年明けまして…ということで、皆でお屠蘇をいただきました。正しくは大みそかの夜に屠蘇散をお酒に浸しておき元旦にいただくようですが…。ま、皆が集合した時にいただきましょう!ということで

お酒に屠蘇散を入れ…しばらくの間 待ちます。もちろん、その間に勉強です。

今回のテーマは脾の臓と太陰脾経でしたので、脾と胃の関係、脾経の流注を確認し直しました。

足太陰脾経の流注は経穴学の授業だと大包で終わると習います。

しかし本来は足太陰脾経はも通り、舌本に散じるとあります。また、心中にも注ぎ、滑伯仁の説では中府にも脾経は関与します。

このように脾経と各部位の関わりを知ることで、臨床における様々な病症に対する対応力が増すのです。

脾経と関わりがある考えられる症状を、内科、婦人科、小児科、心療内科…など各科の症状を挙げ、また違った角度から脾経を見直してみました。

このように基本となる情報を増やすことで、臨床での対応力を増やすことにつながるのです。「学校で習った東洋医学は現場で通用しない…」そんなご意見もよく耳にしますが、基本情報が足りていないだけで、東洋医学そのものは使えないわけではないのです。

さて、勉強の他にも生薬の味見も楽しみました。

味見したのは半夏です。


半夏は六君子湯にも使われている。写真手前の輪切りは人参、白いスライスが半夏。

半夏はシュウ酸カルシウムが含まれ、半夏を食すと口の中が刺されたような刺激、痛みが感じられると言います。それを実際に体験しました。


するとこんな状態に… 案の定、一名を除く全員が悶絶しました。

半夏悶絶中の脈を診て、生姜を足してもう一口半夏を食してみたり…と、いろいろ試してみました。忘れられない生薬のひとつになったと思います。

その後、口の中が落ち着いてから、お屠蘇をいただきました。

講座終了後に新年会で盛り上がりました。鍼の話やお酒、燻製、カラオケと大いに盛り上がりました。準備してくれた藤川先生には感謝です。

次回の臓腑経絡のキホンは2月4日(日)の10:30~16:30です。

会場は同じく目黒の貸会議室です。もし参加希望される方は以下のメールフォームにてご連絡ください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

 

 

 

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