新しい年を迎え、さっそく鍼道五経会の活動を開始しました!2020年最初の活動は東京講座 in Studio Libra(アシル養生堂薬店)から。
最初の講座は二診合参
鍼道五経会では脈診をベースにした診察および東医的診立てを行っています。
そして脈診を主とし、従として腹診を行うことで、人の体を複層的に観察・分析しています。脈腹二診合参ですね。
なぜ脈診を重視するのか?
なぜ腹診を従とするのか?
脈診と腹診から得られる情報を有効に分析するには?
臓・腑・経は同じ治療方針にはならない
以上のことをレクチャーしました。このような理解を得ると、今までの脈診の使い方は自ずと変わってくることでしょう。
診察と診断は違う
常々講義で話すことですが、診察と診断の違いを理解できていない人は意外と多いようです。鍼灸師は診断という言葉の使用を禁じられたため、診断の意味を考える必要性を感じなくなったのもあるのかもしれません。
しかし、このことは鍼灸治療の質を変える一因になっているようにも思えます。
「診察即治療」
「脈だけですべてが分かる!」
「脈診を使えばどこに鍼をすればいいのかが分かる!」
入門段階ではそれも良いのですが、このレベルで止まってしまうと思考停止になってしまう危険性があります。
診察はあくまでも診断を行うための情報を集める手段です。診察で集めた情報を分析し、治療方針を立てるのが診断です。診断という言葉でなくても「証立て」「診立て」「治療方針」という言葉に言い換えてもよいでしょう。
写真:脈診の実技風景、マンツーマンで指導
正確な診断のためには限定された診察ではなく、多角的な診察によって情報を集める必要があります。
そのための様々な脈診法や腹診法、その組み合わせ方。
そして治療スタイルや刺鍼法に応じた診察法を…
…といった講義を行いました。鍼道五経会の診法総括ですね。
写真:昼休憩のワンシーン。なんだかほのぼの。
漢方湯液のキホン
鍼灸師は漢方医学も学ばないといけません。
詳しくはこちらの記事を「鍼灸師はなぜ漢方を勉強しないのか?」
前回の小柴胡湯に続いて、今回は大柴胡湯を勉強・試飲しました。
大柴胡湯は柴胡・黄芩・半夏・生姜・大棗・芍薬・枳実・大黄の八味から成っている。
まずは召し上がれ~
みんなイイ表情
服用したらまずは脈診
漢方薬(湯液)は人体への影響力を強調した液体(湯液)です。
当然、服用すると影響を受けた人体は動き始めるので、脈も並行して動き始めます。
これまで五苓散や承気湯の特徴的な脈状の変化を観察してきました。
こういった脈状の変化が自身の鍼灸の治療イメージに反映されるべきなのです。
番外編:休憩時間に通背拳、講義後に乾杯
東京チームは武術組が多い。お二人は一修会に所属し通背拳を学んでいる。
休憩時間に通背拳のおさらい中。
講義後は打上げ。今日もよく勉強しました。
この日の打ち上げは、抗癌剤とは?について大いに盛り上がりました。
2020年を迎え、東京講座では新規メンバー募集中です。
楽しい仲間と楽しく脈診や経絡臓腑の勉強をしたい方はぜひ一度ご参加ください。
次回の東京講座の日程は
東京講座は基本的に毎月第1日曜日に開催しています。
日 程:2020年2月2日の第1日曜日
時 間:10:30~16:30
講座内容:脈診基礎実技と座学「臓腑経絡のキホン」または「漢方湯液学のキホン」について
受講費:初回参加は4,000円
会 場:Studio Libra(アシル養生堂薬店)
(品川区戸越1-20-11 エクセル山手1階)
※会場へのアクセスはコチラを参考にしてください。
※講座に関するお問合せは鍼道五経会まで。アシル養生堂薬店に電話・メールすることの無いよう宜しくお願いいたします。
新規メンバーは大歓迎です!
お問合せ・お申込みはコチラのメールフォームからご連絡ください。