特別講義『診法の機~上工への階梯・その2~』

昨日(2024.05.19)は鍼道五経会・東京講座の特別回でした。その様子を記事でレポートしましょう。

特別講座の内容は【抗病体験を機に感じ得たこと】とのテーマで、遠藤敬司先生と山口香織先生の両名が発表。


写真:「ボクのココロと小腸」と題して手術体験記を遠藤先生

遠藤敬司先生(行天宮鍼灸院 院長)は「ボクの心(ココロ)と小腸」と題して、腹部外科手術の前・後における「脈診」と「舌診」二診の所見変化をレポートしてくれました。また、所見レポートだけでなく、患者さん心理も赤裸々に伝えてくれて、メンバーにとっても大いに勉強になったことと思います。


写真:「大動脈解離からの回復」という壮絶な体験を発表する山口先生

山口香織先生(このみや治療院cure-ru 院長)は「大動脈解離回復の経緯」とのお題。病名・発症状況。その前提条件…などなど“奇跡の生還”といえる体験をレポートしてくれました。死を覚悟し、遺言を遺すほどの痛みに襲われたこと。入院中の体調と舌証、退院後の症状と脈診・舌診所見を、そして毎夜襲い来る死の恐怖…などについて報告してくれました。

写真:発表前にまず乾杯!

そして私(足立)の発表は「診法における機 -天人相応生理学と上工への階梯-」です。上工が守るものは“神”と“機”です。(「上守神」「上守機」『霊枢』九鍼十二原より)です。
前回(2023年05月)の特別講義にて『霊枢終始篇にみる治神 ~移精変氣と治神~』と題し、「専意一神」「必一其神」「以移其神」これらの言葉は決して“刺鍼の際の精神集中”などではない!といった内容を発表しましたが、それに引き続ての【上工への階梯】シリーズ・その2です。
今回は「上守機」をテーマに『診法における機 〜天人相応生理学と上工への階梯〜』を発表しました。

写真:熱い語り口調の松田先生、いやぁ~力をもらいます。

そして大トリを務めますはこの御方、松田博公先生の『松塾の三つの秘伝』として、松田先生の長年の研究の成果をわかりやすく説いてくださりました。松田先生、やはりパワフルです。あまりの熱の入りように、皆も引き込まれ、気づけば予定を大幅に超えた時間となっておりました。時間を忘れるとはまさにこのことです。

講座終了後は、すぐ近くの居酒屋さんにて懇親会。なかなか良いお店でした。

 
写真:懇親会では海の幸を楽しみました。新鮮な魚介類・細やかな仕事が光るお料理でした。そして今時にしては良コスパ!


写真:懇親会でも熱い時間は終わらない

発表者の労を労いつつ、松田先生のお話を拝聴しつつ、これまた時間がアッという間。気づけば新幹線の時間!私だけ足早に中座させていただきましたが、その後も松田先生を囲む会は盛り上がったようで、嬉しい余韻を残しつつの帰阪となりました。

鍼道五経会 足立繁久

 

 

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