伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/12/23 | category:難経
難経 十八難のみどころ 難経十八難には3つの脈診が収録されています。陰陽(有形・無形)五行の連環、天地三才の要素がギュッと詰まった盛りだくさんの章です。 ではさっそく十八難本文を読みすすめてみましょう。 ※『難経評林』京都大学付属図書館より引用さ...
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難経 十七難のみどころ 十七難の冒頭は実に素朴な疑問から始まります。 「病になってそのまま死んでしまう人もいれば、治療せずとも自力で治る人もいる。また年月を重ねても治らない人だっている。それは脈診で分かるものなのか???」 脈診をしていれば、いえ脈診をせ...
2021/12/22 | category:難経
難経 十四難のみどころ 難経十四難は病脈と死脈の話が記されています。本難での主たる指標は脈数、すなわち脈の数遅です。 損至の脈という用語で記されていますが、他にも脈の上下・前後という表現があり、同じ文の中に類似の陰陽指標が用いられている点には注意を要し...
難経 十三難のみどころ これまで死脈(十一難)や臓気の絶を診る法(十二難)がどちらかといえばシビアな段階の話が続きました。それに比べて十三難の内容はもう少し日常の臨床的な話になります。 本難のテーマとなるのは、病の順逆をみる話や診法合参の話です。それでは本...
難経 十二難のみどころ 前の十一難では五臓の無氣(気が尽きること)について、その脈診法に記されていました。今回の十二難も同じく五臓の氣の絶に関する内容です。 どのように臓氣の絶という情報を得て、そして鍼治にどのように活用するのか?十二難ではこのような視点で...
2021/12/14 | category:難経
難経 十一難のみどころ 本難では臓氣を診る脈診法が紹介されています。臓氣をテーマとした脈法について四難や五難が記憶に残りますが、十一難ではちょっと特殊な診かたになります。 これまでの脈診の“ものさし”は脈位や脈状でしたが、今回は脈数が指標となる脈診法で...
2021/12/12 | category:難経
難経 十難のみどころ 難経十難には「十変」に関する脈診法が記されています。『十変ってナニ?』と思う鍼灸学生さんもいることでしょう。 五行をベースに治療を行うには基本となる病伝の概念でもあります。 前の九難の内容を踏まえた上で十難を読みすすめてみましょ...
難経 九難のみどころ 九難の内容も非常にシンプルです。脈の遅数と臓腑の病の関係について説く内容です。 一見すると『えっ!?それだけ???』と思ってしまうような内容でもありますが、次の十難とつながる伏線でもあります。 また臓腑の病の違いは五十一難・五十...
難経 五十四難のみどころ 五十一難、五十二難、五十三難と連続して臓腑病がテーマでしたが、この五十四難も同じく臓腑の病についてがテーマです。 臓病と腑病、その治療の難易について本難では説かれています。 ※『難経註疏』京都大学付属図書館より引用させて...
難経 五十三難のみどころ 五十一難、五十二難は臓腑病の陰陽区分でありました。本五十三難も同じく臓腑病がテーマです。 但し、今回の五十三難のテーマは病伝です。 病伝とは病の伝変を意味します。 病というのは生き物のようでして、ずっと同じ場所に居て、ずっ...
難経 五十二難のみどころ 前の五十一難では寒温を切り口に病を陰陽に分類する内容でした。臓病と腑病の違いを陰陽・寒熱・虚実によって整理していました。 本五十二難はその流れを受けて、臓病と腑病の違いを改めて確認し直す内容で、特に病の根本に焦点を当てています。 ...
2021/12/09 | category:難経
難経 八難のみどころ 難経八難には腎間の動氣という概念が登場してきます。この腎間の動氣は命門と同様に生命に深くかかわる概念的器官です。 まず本難はこのような問いから始まります。 「寸口脈には異常がないのに突然死ぬ人がいる。それは何故か?」 そしてこの回...
2021/12/08 | category:難経
難経七難のみどころ 二難・三難・四難・六難では陰陽の観点から脈診が説かれ、五難では五行(五臓・五層)の観点によって脈診が展開されました。この七難ではこれまでと違った観点から脈診が展開されています。時間(天地の氣の運行)を基にした生命観という点では、一難に通ず...
難経六難のみどころ 本難の脈診は非常にシンプルながら、浮沈の虚実を捕捉する脈診法を示しています。これが理解できると浮脈・沈脈が理解でき、臨床で活用することができるようになります。 ※『難経評林』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※...
難経五難のみどころ 前難の四難では、浮沈を基に区分した脈をさらに陽中の陽・陽中の陰、陰中の陽・陰中の陰、そして中央といった縦の分類を脈に当てはめました。 さて今回の五難ではその脈診観をさらに発展させています。 四難では「陰陽の法」といい、五難では「軽...
2021/12/07 | category:難経
難経四難のみどころ 前の三難では脈位を寸尺と浮沈に分け、大過不及(実と虚)、陰陽相乗、関格といった脈の分類が行われました。 今回の四難では、脈位である浮沈を基に五臓に配当し、それを呼吸と相応させています。呼吸と脈との関連性は一難に説かれている話ですが、それ...
難経三難のみどころ 二難と三難とは連続しています。前の二難では、広義の寸口脈を陰陽に分け、寸口と尺内、そして関に区分しました。 一難では脈を通じた生命観、二難では脈と陰陽、そして本三難では寸尺の脈を以て陰陽診断する段階に入ります。これまでの難と同様に短...
難経二難のみどころ 前の一難ではまず大きく生命観を提示した難だと言えます。(広義の)寸口脈で死生吉凶を観るということは、生命そのものを脈診の対象とすることだと言い換えることができるでしょう。 続く二難では(広義の)寸口脈を関を境として陰陽に区分します。...
鍼灸師になじみの深い古典、難経 難経八十一難は鍼灸師にとってはなじみの深い古典といえるのではないでしょうか? とくに難経六十九難の「虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す」というフレーズは鍼灸学生の頃から耳にする古典の一節といえます。 さて難経は...
2021/11/03 | category:難経
難経六十七難のポイント 六十七難では募穴、背部兪穴についての基本コンセプトが記されています。六臓六腑に募穴・背部兪穴があり、各臓腑の治療を行う際にもよく用います。各兪募穴の名称等については鍼灸学校で既に学習済みとしてここでは割愛します。 人体を陰陽で区分す...
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