2022年度の新規メンバーへ・先輩からのメッセージ

論より証拠・受講者の声

『鍼道五経会の講座ってどんななの?』
『難しい話ばっかり聞かされるのでは?』
『東洋医学の人体観が分かったらって、ホントに治療の腕が上がるの?』と、不安に感じる人は多いでしょう。
ということで、なによりも雄弁な受講された学生さんの言葉を参考にしてみてください。

まずは東京講座【経絡の正奇双修】で勉強をつづけた女性鍼灸学生さん(2022年4月より鍼灸師デビュー)の感想を紹介しましょう。

答えのあいまいさにモヤモヤ…イライラ…

私が鍼道五経会に入会したのは、鍼灸学生二年生になった頃でした。
当時、私は東洋医学のなんとも理解し難くあいまいな言い回しにモヤモヤしていました。学校の先生に聞いてもイマイチ納得できない。『あいまいな中にも法則があるはずだ!』と食い下がるのですが、どうも理屈が通らない…。
矛盾を感じさらに質問をすると、「そういう解釈をする術者もいる」「ケースによる」と。なんとも煮え切らない回答。何人かの先生に同じ質問をしても、返ってくる返答は微妙に異なり、混乱は増すばかり。

「理屈より、まず新人は肩こり腰痛治せるようにならないと。」というようなことも言われました。
『新人鍼灸師が働く上で、まずはそれくらいできないと稼げないよ』という意図はもちろんわかります。しかし前職がエンジニアの私としては、理由もわからず治せたなんて言えるのだろうか?もし再発したり、また治療しても効果がなかった場合、理由(機序)が分からないと次の手が打てないではないか?これが中国医学の常識なのか???と、当時の私はフラストレーションが募る一方でした。

もちろん鍼灸学校での教育は国家試験合格を最優先とするため、教える範囲にどうしても限界があるのも理解してはいるつもりです。

しかし、ロジカルに考えたい、白黒ハッキリしたい性格の私は、納得した答えが見つからず、イライラしっぱなしでした。
それならば東洋医学のベースとなっている古典から学べば自分で答えを見つけられるのでは、と学校の掲示板を眺めていたところ、最初に目に入ったのが当会、鍼道五経会のチラシです。

講座に参加したものの…異国の言葉かっ!?

勇んで体験講座に参加したものの、足立先生の話している言葉がまっっったく理解できませんでした。足立先生はそれでも新人のためにわかりやすい言葉を選んで下さってたと思います。それでも、本当に最初から最後まで、異国の言葉を聞いているようでした。
ただ、足立先生がそこに込める東洋医学に対する熱意と尊敬の念が、言葉の端々からビシバシと伝わってきました。「何を言ってるか1ミリもわからん…!けど、なにかとてつもなく大切な事を伝えようとされてる!」と。
伝えようとしてることを知りたい!それが私のモヤモヤを解消してくれる気がする!と、その一心で入会を決めたのです。

東洋医学を学ぶ方法=問答

さて、入会した私は、新人であり学生である事をいい事に、足立先生を質問攻めにしました。そんな私に対して、足立先生は本当に本当に辛抱強く対応してくださいました。長い時には1週間くらい、毎日メッセンジャーで問答していました。そう「問答」なのです。足立先生は私の質問に対して、すぐに答えを教えてはくれないのです。質問に対するヒントや考え方は示してくれるのですが答えは私が導き出すまで待っておられます。
これこそ五経会スタイルだと、私は思います。与えられた解ではなく、解き方を考える思考回路を養うのです。これが「理を探究」する、だと私は理解しています。


【写真:湯液における生薬の薬能を発表する小幡先生】

足立先生を追いかけ回した2年間、本当に様々な事を学びました。この学びは私の鍼灸師人生の基盤になりました。その基盤をもとに、これからは私なりの東洋医学観、人間観を広げて行くつもりです。 今後治療経験を積んで生まれる私なりの解釈を、足立先生はきっと楽しみにしてくれていると思うのです。ここも大切なポイントで、足立先生は自分の信者を集めているわけではないのです。一緒に探究する仲間を育てようとされてると思います。なので、違う解釈大歓迎なのです。(もちろん、矛盾や根拠のないトンデモ理論には厳しく指摘もされるでしょう)

セミナーに答えを求め続けますか?

最後に、これから鍼灸師となる方へ、一つ考えて欲しい事があります。腰痛には委中、イライラには内関や太衝。婦人科系には三陰交。そんな定番の配穴がありますね。では、なぜその経穴が有効なのか、どこまで説明出来るでしょうか?
学校の○○先生が言ってたから。教科書に載っていたから。なんとなくやったら効果があったから。 …これらも最初のうちは致し方ないでしょう。でも、それが効かない患者に出逢ったら、どうしますか?効く答えが見つかるまで本やセミナーに参加し続けますか?

先輩方の経験から学ぶのは大切な事です。でも、それをただ鵜呑みにするのではなく、自分なりに解釈して、消化できるよう在りたいと、私は思います。
自分流の治法を考える土台となるものを、鍼道五経会では学ぶことができると、私は思います。

共に探求を楽しみましょう!先輩としてサポートします

学生の皆様、古典や東洋医学をもっと学びたいとお考えの先生方。ぜひ一度見学にいらしてみてください。最初私と同じように、宇宙語を聞いているかのような気持ちになるかもしれません。けれど、会の先輩方も皆様勉強熱心な方ばかりですし、僭越ながら私も精一杯サポートさせていただきます! 講義が終わったあとの打ち上げも楽しいのもウリですよ♪

鍼道五経会への愛が強すぎて長文となってしまいましたので、この辺で絞めさせていただきます。興味を持っていただけたら幸いです。

【写真:東京チームの若林理砂先生とツーショットの小幡先生。国家試験合格のお祝いにて…二人ともいい笑顔】

小幡 宏美先生(東京医療福祉専門学校 はり・きゅう科 2022年3月卒業)

いかがでしょうか?

東洋医学に対するモヤモヤを払拭しようと鍼道五経会に飛び込み、そこで学び得たこと、そしてこれからの鍼灸師人生をどのように歩んでいくか?そして後輩にあたる鍼灸学生さんへの優しい思い…などがよく伝わる言葉です。

このような人材が一人でも多く増えると鍼灸業界もより良いものとなっていくと思う感想文です。(代表 足立繁久)

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