鍼道五経会で追究・実践する鍼灸その2 経か腑か臓か…

鍼道五経会の足立です。

前回の【当会で実践する鍼灸その1】をまとめると、以下の2点になります。

・切診の中でも脈診に力を入れること。
・診断に重きを置き、病位、病邪の質、病の方向性などを明確にすること。

鍼灸を“治療”と言うのであれば“診断”という要素は欠けてはならないと思います。

思うに鍼灸はこの“診断”が不明瞭であることが多いように見えます。

「病が経絡にあるのか?腑にあるのか?臓にあるのか?」
この病の居場所・位置(病位)を知るだけでも治療は全く違ってきます。

経絡が主であれば、経脈に対する補瀉を。
腑に病邪が居るのなら、腑を通じさせる。
臓が病んでいるのであれば、臓をたすける。

と、このように取穴・選穴を論ずる以前に治療の方向性が大きく異なります。

しかしこの病位における“経腑臓の違い”を明瞭しないまま、治療を始めようとする鍼灸学生さん・初学者の方が多いように見受けられます。

この理由を私なりに考えたのですが、これは臓腑経絡システムに起因するのではないかと思うのです。

これは鍼灸の長所でもあり、短所でもあります。
経か?腑か?臓か?を明確にしなくても“そこそこ効果が出てしまう”からです。

経絡を調えると、臓腑も調う。
臓腑を調えると、経絡も調うからです。

この経絡と臓腑の双方向性の関係は、鍼灸医学の専門領域であり、鍼灸治療の不明瞭さの要因ではないか?と考えています。
この鍼灸治療の不明瞭さを改善する方法が、診断を明確にするという行為なのだと思います。

鍼道五経会の追究・実践する鍼灸 その3に続きます。

その3「鍼灸治療の小さな補瀉と大きな補瀉」

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