鍼道五経会 代表の足立です。
歳があけ2020年を迎えました。年頭に当たり2019年を振り返ると、鍼道五経会2年目の活動として、そして個人的なテーマの達成度からみると評価の高い一年だったといえます。
伝統鍼灸学会に当会メンバーの一期生、川合先生、南川先生(現在は退会)の2名が登壇したことは、鍼道五経会として大きな一歩でした。
また東京講座でのメンバーも増えたこと。
加入された若林先生が築き上げてきた実績と発信力をもとに『三旗塾のオープン講義への登壇』『クロワッサン ツボの大地図帖』の監修…など広く活動する姿はメンバーにとって大いに勉強になりました。
そして、個人的には2019年に掲げていたテーマがありました。
「衛気と営気への理解」
「人の精神と肉体の相互関係」
「奇経への理解を深める」
以上の3テーマでした。
この一年で3テーマともに手応えが感じられ、なかなかに成果が得られたと思えます。
とくに「衛氣と営気の理解」に関しては、当ブログに紹介していた石坂流鍼術書の読み込みは大きな影響を受けました。
とはいえ、氣を理解するには書物から学ぶだけでは不十分です。
フィールドワークとして、修験道を通じ(ホンの少しの時間ですが)山行や滝行を体験できたことが大きかったと言えます。
写真は2019年秋に上った白山山頂にて
学問と実践、まさに陰陽ともに前進させていくことがレベルを上げていくことにつながるのだと思います。
この“氣”の感覚と整理された概念こそが、鍼道五経会の診法と鍼法を確立することに繋がりました。
その一端は鍼灸フェスタの「ハリトキト…」で紹介しました。
幸か不幸か…聴講者がものすごく少なかった(笑)ので、まだあまり知られていないのですが。
フェスタ後も国内・国外の鍼灸師、一部の医師にも発表・説明しましたが、納得を得られた論・説でありました。
この論・説はすでに当会の会員には指導・紹介し始めています。
氣と調和する診法
鍼法に則した診法
術者の気質に応じた診法と鍼法がある
自身の得手を理解し、不得手を補う法を知る
氣・診・鍼・人・神が一貫することが肝要なのだと、鍼灸を通じて得られた道理だといえます。
今年のテーマはすでに決まっています。
それも当会講座では発表していますが
このテーマをクリアした先に、人としての生命に対する東医的な理解が成されるものだと考えております。
2020年も鍼道五経会はメンバーと共に飛躍していく所存であります。