伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/08/11 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は痧疹について学びました。その痧疹に章にて、痘との鑑別点が触れられていましたが、本章ではその痘瘡について学びます。 痧疹も痘瘡も共に、熱病後に皮膚に発疹が現れるという病型を持ちます。しかし、その本質的な病態病理は全く異なります。ぜひ痘瘡...
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痧疹とは? 今回は痧疹が主題です。痧疹とは見慣れない病症名ですが、どうやら熱後に起こる流行性の発疹と解釈できそうです。発熱、頭痛、呼吸器系症状が起こった後に、皮膚に発疹が現れる病態のようですね。麻疹や風疹、手足口病などがこれに該当するでしょうか。 またこの時代...
これまでのあらすじ 葉天士といえば舌診がよく知られています。しかし今回のテーマは小児科の診察法、虎口三関の法が紹介されています。 虎口三関とは小児の人差し指の脈を診る法です。 「脈を診る」といっても厳密には脈診ではなく脈紋を視る法です。つまり望診に属すると言っ...
2021/08/04 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は秋燥がテーマでした。燥邪は暑熱温熱とは異なる性質を持つものの、やはり温熱病の病理からみて脅威となります。葉天士の提唱した病理観だからこそ見えてくる秋病の理解とその対処法でした。 今回は冬季の病、冬寒・冬温について学んでいきましょう。 ...
2021/08/03 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回までは夏の暑熱を起点とした病症群が続いていました。陽体を持つ小児ならではの病理を学ぶことができました。夏季の暑熱や外感熱病と狭く限定することなく、慢性疾患や体質的な不調和にも通ずる内容であり、小児はりを実践する鍼灸師にとっては大いに学ぶ...
これまでのあらすじ これまでは夏の暑熱が、陽体である小児の身体をどれだけ傷めつけるか…とそんな内容が続いていました。前回の瘧も同じで、瘧の病源となる伏邪の潜伏も夏暑をきっかけとするものでした。 今回は下痢のお話。「暑い!→子供が冷飲冷食をする→だから下痢する!...
2021/08/02 | category:幼科要略
はじめに 前回までは夏暑を中心とした小児病理を詳解していただきました。 今回は瘧病について。瘧とは和名では「おこり」とも読みますが、病症としては悪寒と発熱を繰り返すといった病の総称でもあります。 『素問』では瘧論において詳細に瘧病について記載されています。他...
2021/08/01 | category:黄帝内経 素問
『素問』瘧論 素問瘧論は非常に興味深い内容が記されてる。瘧病といえば悪寒と発熱を繰り返す特徴的な病態を持つ病として知られている。このような病型から過去、瘧=マラリアとして訳された時代もあったが、これは偏った見方であるように思う。悪寒と発熱を繰り返す発熱パターン...
2021/07/21 | category:脾胃論
脾胃論の読みどころ 『脾胃論』というと一見したところ、脾胃、中焦をいかに健やかにするか?がテーマのようにみえます。 しかし、そう単純なものではないということは『脾胃論』を読めばよく分かると思います。 また李東垣の医学は鍼灸師にとっても本来なじみがあるものです...
2021/07/10 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 夏季が人体、特に小児に及ぼす影響として「夏熱・夏暑」について学びました。さらにその流れで暑熱を起点に「疳」「口疳」「脹」と、夏熱・暑熱をきっかけに湿熱を増大させ、各器官において病症を発する病機を前章まで学びました。 小児の特性を知っていれば...
2021/07/09 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は疳を中心とした小児病態を説く章でした。疳症といえば小児科医書には必ず記載される病態ですが、夏季の暑熱・長夏の湿熱を基本病理に組み込んでいる点が特徴的だと言えるでしょう。今回も夏季・長夏の湿熱が関与して主じる脾胃の病態を学びましょう。 ...
2021/07/08 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 風温、夏熱の流れから順当に秋燥と続くのかと思いきや、その予想に反して「疳」です。疳といえば「疳の虫」を連想する人もいるでしょう。(それとも「疳の虫」はすでに死語になっているかも…) 疳の虫は多くの場合、癇癪(カンシャク)、イライラのことを指...
2021/07/02 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回は風温について学びました。万物が生長する季節が春です。一年四時の始まりとして木の季節の氣として風温を学びました。 今回は夏季の氣である熱、すなわち夏熱について学んでいきましょう。 以下に書き下し文(黄色枠)と原文(青枠)を記載します。...
これまでのあらすじ 前回は伏気に関する内容でした。人体は天と地の間でそれぞれの氣(天氣と地氣)の影響を受けて生活しています。そして天地の運行は“時間”とも言い換えることができます。時間を一年単位で言い換えると四季。四季すなわち四時における人体の気はどのように外...
2021/07/02 | category:李東垣
李東垣の生命観 補土派として知られる李東垣の医学を改めて記事に挙げておきたいと思います。補土派という名から、脾胃(土)を補うことを目的とした医学との印象があります。しかし流派というものは、独自の人体観と病理観と治病観を備えています。むしろそれらが無ければ流派と...
2021/06/29 | category:幼科要略
これまでのあらすじ 前回「幼科要略」は概論的な内容、例えば小児特有の基本体質、そして葉天士以前の小児熱病に対する治法などについてザっと学びました。特に小児は純陽の体ですので、進行の早い熱病には抜群に相性が良くありません。病伝速度が速い熱病に対し、攻防の選択を正...
2021/06/23 | category:幼科要略
葉派医学は『温熱論』で十分か? 温病学派を学ぶべく、最近まで葉天士の『温熱論』を記事にしていましたが、どうもスッキリしない点が残されています。 確かに衛気営血弁証や舌診・癍疹など熱病に対する診察と診断の有為性は分かりました。が、『温熱論』だけ読んで葉家医学を理...
2021/06/21 | category:温熱論
衛気営血弁証だからこそ婦人の熱病を… いよいよ『温熱論』の最終章、婦人の温熱病です。 なぜ同じ温熱病なのに、男女を分ける必要があるのでしょうか?女性には女性特有の基本体質があります。これを無視して診断・治療はできません。 そしてなにより衛気営血弁証を掲げる『...
2021/06/20 | category:温熱論
葉氏医学の望診 葉天士の医学は衛気営血弁証、そして舌診がよく知られています。しかし葉天士の書を通覧するに、葉氏一門の医学は舌診に限定したものではなく望診そのものに注力していると思えます。 その例が本章の「歯を診る」診法と前章の「癍疹」です。 本章では歯の潤燥...
熱病における斑疹とは? 『温熱論』本文では「論舌白如粉」に続いて(?)記載されているが、内容を考慮して別記事として紹介させていただきます。 斑疹とは熱邪が余勢を駆って皮膚表面に発出した現象であり、それと同時に身体が自然に行う解肌のような現象でもあると個人的には...
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