鍼道五経会とは

鍼道五経会の名に込めたもの

「鍼の道を追究する人たちが集まり、切磋琢磨できる会」
鍼道五経会の初心はここにあります。

「鍼の道を究める」とは、鍼灸の知識を増やし技術を向上させるだけではありません。
治療人としての研鑽と成長、患者さんにも自分にも向き合う心が必要です。このような心・人間性を大切にする仲間と切磋琢磨したいという願いも込めています。

写真:鍼道五経会の講座風景(2019年撮影)

とはいえ、医学者としての本分は知識を深めることです。
東洋医学の医経・医書から広く、且つ系統立てて学ぶという意味を「鍼道五経会という名に込められています。

そして鍼灸師として本分は技術を磨くことです。
当会では、鍼の道には五つの経があると考えています。「衛気」「営気」「水」「血」「神」、これらの要素(又は層)に働きかけ治める。
このように学・術ともに「五経の鍼」「五経治療」を目指し研鑽する意味が鍼道五経会には込められています。

伝統鍼灸、知から理に至る

しかし当会では、治療技術については「このように鍼すべき」と規定してはいません。むしろ受講者がこれまでに習った鍼法をそのまま自由に使ってもらっています。

重要なのは形(技術やメソッド)ではなく理であると考え「術理を理解し運用する」ことを目標としています。
深い理解を得ることで、それまで使っていた技術もその奥ゆきや幅がグンと広がります。

理から技に至ることを実感してもらうこと、即ち術理を得ることが大事だと考えています。
その方法論として当会では五経の鍼を提唱しています。(詳しくは『衛気の鍼?営気の鍼?-五経の鍼-』

鍼の道を追究することを通じて、病理観、死生観、生命観、さらに大きな世界観の理解に至る。
と、このように医学を通じて道理に至る…という、医学探求の中にロマンと楽しさを見出すという目標を鍼道五経会は掲げています。

当会への参加・入会を考える方へ

鍼灸に自信を持つにはどうすればいい?

東洋医学の看板を掲げて、伝統鍼灸を実践しています!とは言うものの、
『その伝統鍼灸にどうも自信が持てない…』という鍼灸師・鍼灸学生は少なくないと思います。

なぜ自身が憧れ目指す医学・鍼灸に確信が持てないのでしょうか?

私は指導する立場から、私は多くの鍼灸師・鍼灸学生をみてきました。
また鍼灸師に留まらず、医師・看護師・薬剤師と医療関係者の人々も観察してきました。

その上で【なぜ鍼灸師は東洋医学に自信が持てないのか?】に対して気づいたことがあります。
それは「エビデンス不足」でも「主観に過ぎる」でもありません。

足りないのは「東洋医学の世界に染まり切ること」です。

中途半端な知識は不安しか招きません。
まずは自分が選んだ東洋医学の世界観にドップリ染まり切ることです。
これができない人は、他の医学観と比較しては簡単に揺らいでしまい、果ては東洋医学に否定的な思考になる始末…。

人の体を治療するということは並みの努力では足りません。
ましてや東洋医学・伝統鍼灸のプロと名乗るには、相当の時間と努力を費やす必要があるのではないでしょうか。


写真:自信を持って人前でプレゼンができるようになる!(2020.11 非常事態宣言解除下にて撮影)

自分を伸ばす環境

「慣れない世界観に染まり切る」
「毎日コツコツと努力を重ねていくこと」

これをたった1人で続けるためには「環境」を整えることが必要です。

仲間と共に迷い悩みながらも研鑽を続けることで、いつの間にか東洋医学を学ぶことが好きになり、不信感すらもっていた東洋医学を信頼し、現場で使えるようになり、自信につながる。
そんな「友情・努力・勝利」と漫画のようなことが現実に起こるのです。


写真:勉強を頑張った後の仲間との宴は格別だ!(2020.09 非常事態宣言解除下にて撮影)

「自分の鍼灸に自信を持つ」
「同じ志を持つ鍼灸師仲間がいる」
「東洋医学を楽しく研鑽できる環境がある」

これらの言葉に魅力を感じる人に敢えて言いたい。

【鍼の道、追い求める者 集まれ!】

 

鍼道五経会 足立繁久

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