鍼道五経会とは

鍼道五経会の名に込めたもの

鍼道五経会とは「鍼の道を追究する人たちが集まり、切磋琢磨できる会」常にこのようにありたいという想いを込めています。

「鍼の道を究める」とは、鍼灸の知識を増やし、技術を向上させるだけではありません。治療人としての研鑽と深化、患者さんにも自分にも向き合う心が必要です。このような心・精神を大切にする仲間と切磋琢磨したいという願いも会の名に込めています。

【お互いに切磋琢磨できる鍼道五経会】

とはいえ、勉強会の本分はやはり知識を深め、技術を磨くことです。東洋医学の医経・医書を広く読み学ぶという意味を会名に込めています。

安心して伝統鍼灸を実践できる環境を作りたい

そもそも勉強会として活動する根本的な動機は次のようなものでした。

『伝統鍼灸・東洋医学に対し、迷いや疑いを持つことなく学び、実践してほしい』
『自信と誇りをもって伝統医学を実践する鍼灸師が増えてほしい』と。

東洋医学には人一倍興味があるものの
『これで大丈夫かな…?』と人には言えない不安を隠していた…。

私自身、過去にはこのような時代がありました。もちろん今ではそんな不安は微塵もありませんが。

しかし、似たような不安を抱えたまま、伝統鍼灸・東洋医学の道を挫折した人も多いのではないでしょうか。

自信をもって伝統鍼灸に携わる…そのために必要な環境と機会を鍼道五経会の活動を通じて作り上げていきたい。
それが当会の目的です。

自分の鍼灸に自信を持つにはどうすればいい?

鍼灸医学の世界に染まり切ることです。人の体を治療するには人並みの努力では足りません。

「1日で身につく技術」
「数回のセミナーで理解できてしまうメソッドや理論」

これって…患者さんは安心して治療を受けられるのでしょうか?
我々はこのような道を追究したくて鍼灸師という職業を選んだのでしょうか?
そして治療家自身、本当に安心できているのでしょうか…。

現代医学に携わるドクターは、医学生として6年間の過程を修め、国家試験をパスし、さらに研修医の期間がさらに数年間…と、かなり濃密な時間をクリアしているのです。
このことに対して鍼灸師はどうでしょう。

東洋医学・伝統鍼灸のプロと名乗るには圧倒的に時間も経験も足りていないのではないでしょうか。

自分を信頼できるようになる、これに必要なのは人に教えてもらった技術や知識ではありません。これまでの自分自身の努力と経験を認めたときに初めて自分に信頼できるようになるのです。それが自信というものです。

【迷いのない鍼はどうすれば身につくか】

自分を伸ばす環境が必要だ

日々コツコツと地道に研鑽と努力を重ねていくことは必須です。しかし努力を継続させるためには、個人の意思を越えた要素も必要です。それが環境です。

東洋医学、伝統鍼灸を学ぶ意欲と志を持ち、同じ時間を共有する仲間がいる。この環境のおかげ一人では続けられない努力も可能となる。意外と大事な要素のひとつです。

そしていつの間にか東洋医学を学ぶことが好きになり、不信感すらもっていた東洋医学を信頼し、現場で使えるようになる。
その積み重ねが、絶対の自信につながった…。こんなことが現実に起こるのです。

【東洋医学に自信が持てる勉強会】

そして大事なのは学び方

当会は最近の風潮ともいえる「○○専門鍼灸」「●●メソッド」といった専門知識やスペシャルな技術を教える会ではありません。

あくまでも専門とするのは伝統医学です。
伝統医学を広く学び、学んだそれぞれが伝統医学の中から自分の専門性に適応する考え方や応用法を工夫し見出す。このようなスタイルを理想としています。

学ぶべき伝統医学は最初から限定せずに、すべてを学ぶ必要があるのです。

『〇〇専門でやっているから、〇〇の勉強しかしなくても良い』
こんな考えでは治療家としての視野を狭めるどころか、人としての器も小さくしてしまいます。

専門治療と限定したところで、実際の患者さんはたくさんの症状を抱えて来院するものです。
特に鍼灸院に来院される患者さんの体はそうシンプルではありません。他にも家族や知り合いの健康相談もされることでしょう。
その時どんな対応ができるか?それで、自分自身に自信を持てるか、小さな不信を抱えていくかが決まるのです。

学ぶべきは「人の一生」です。

このような理由もあり、当会の講座のひとつに【生老病死を学ぶ】があります。

【鍼道五経会では小児科から勉強する】

小児科から老年科まで、まさしく“ゆりかごから墓場まで”を学ぶ必要があります。
この考えをもとに講座【生老病死を学ぶ】(詳しくはコチラ)で皆で研鑽しています。
※生老病死を学ぶでは、第1期鍼灸小児科は終了し、2019年3月から第2期鍼灸婦人科がスタートします。

また伝統医学を学びにも、どこから始めて何を読んだら良いのか分からない…
こんな人も多いと思います。

かといって、誰でも読めて現代日本語で書き換えられた古典を読んだところで理解できないし、古典医学の真意が伝わりません。
どんな人が、いつ、どのような経緯で書かれた医書なのか?
このような姿勢で読むことでようやく分かってくる医学があります。

そんな勉強を楽しくしよう!という目的で講座【医書五経を読む】(詳しくはコチラ)を立ち上げました。
古典を自由に縦横に読むことができれば、現場での治療が自在になります。

また、『もっと基本から古典医学を学びたい。』
『古文どころか現代文の漢字を読むことも苦痛だ』という人もいるでしょう。
そんな古典アレルギーな人のためには初級向けに【臓腑経絡のキホン】(詳しくはコチラ)を開催しています。

鍼灸は一生 勉強できる仕事

一生かけて勉強する…というと心が折れそうになる人もいるかもしれません。

ですが、一生かけて勉強できるということは一生飽きないということです。
『この道だっ!!』と一念発起、人生をかけた仕事なのに、早々にすべてを理解できてしまっては逆にガッカリしてしまいます。

しかし、たゆまぬ努力を続けていくには良い環境が必要です。それが鍼灸師の仲間、勉強会の仲間なのです。
【勉強は地道にコツコツ…でも環境は仲間と楽しく】2018東京講座にて

伝統医学を学ぶ鍼灸師・鍼灸学生が減少し続ける今の日本において、少しでも鍼灸師の質を向上させ、鍼灸業界に貢献できれば幸いに思います。

 

最後にこれまで鍼灸に必要な学・術・心を遺し伝えてくれた師匠、すべての先人に感謝の意を表します。

鍼道五経会 足立 繁久

 

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Menu

HOME

TOP