代表プロフィール

御挨拶

鍼道五経会の代表の足立繁久です。

私の伝統鍼灸に関する経歴は、馬場乾竹先生(和魂漢才鍼灸 代表)に師事した2008年から始まります。和魂漢才鍼灸の門に入り、8年間 講師として務めさせていただきました。その間、様々なことを勉強させていただきました。

しかし師から離れ、鍼道五経会を立ち上げ原点は何か?というと、
「もっと東洋医学の学びを深めたい!」
「医学を理解するには、生命そのものを理解する必要がある」
「生命を理解するには、世界を理解する必要がある」等々…もっと勉強しないとダメだと思ったからです。

思うに鍼灸師という仕事は医療者であるとともに、医術を追究する職人でもあり、医学を探求する学者・研究者でもあります。この3つの医をバランスよく兼ね備える必要があります(それらの比率に個人差はあります)。
また実際には鍼灸を生業として行う以上は経営者としての意識・才覚も持たなければなりません。

鍼道五経会は3つの医(医療・医術・医学)を追究し、医道を研鑽する場として活動しています。具体的な言葉にすると次のようになります。

「伝統鍼灸・東洋医学に対し、迷うことなく学び実践できる環境を提供する」
「自信と誇りをもって伝統医学を実践する鍼灸師を一人でも多く育てる」
「鍼の道を追究する仲間が集まり切磋琢磨できる会であり続けること」
「道理を追究することで、病理観そして死生観・生命観・世界観の理解に至る」

東洋医学・伝統鍼灸はいまやメジャーな部門といえないかもしれません。だからこそ伝統医学を真摯に学び・研鑽できる場が必要です。

脈診という診法、鍼灸という医術には、先人の苦心と工夫の上に築き上げた重みがあり、遺産でもあります。その恩恵を我々鍼灸師はもれなく受けているのです。この先人への恩を忘れず、次の世代に伝える努力を積んでいきたいと思う次第です。

活動

2024年3月 『中医臨床』(176号 vol.45-No.1)に「胎毒治療から生命観をさぐる ー中朝の医学文献からー」を寄稿
2024年3月『NAJOM(北米東洋医学誌)』に「Qi Physiology:Basis of Acupuncture Treatment and Diagnosis (経絡とは何か?-氣の生理学と脈診、および三氣に対する鍼法-」を寄稿
2023年12月 『中医臨床』(175号 vol.44-No.4)に「李東垣の生命観ふたたび ー命門と胎毒ー」を寄稿
2023年9月『中医臨床』(174号 vol.44-No.3)に「中風に対する鍼薬併治 ー劉完素から羅天益へ、易水派鍼法の伝承ー」を寄稿。(詳細)
2023年6月『中医臨床』(172号 vol.44-No.2)に「易水派の治療について ―羅天益が記した灸薬併治―」を寄稿(詳細
2023年5月『おけら』(さきたまオケラの会)に共同論文『緯書と医書 〜易緯『通卦驗』の医学〜』を寄稿(詳細
2023年4月「Japanese Acupuncture study-abroad tour 2023」にて2講座担当。海外の鍼灸師に日本鍼灸(小児はり・脈診・腹診)を指導(詳細
2022年6月 『中医臨床』172号(Vol.44-No.1)に「易水派の鍼法について ー雲岐子から羅天益までー」を寄稿(詳細
2023年2月 全国鍼灸マッサージ協会より招待を受け、脈診と運動鍼の特別講義を行う(詳細 
2023年1月 全国鍼灸マッサージ協会より招待を受け、脈診腹診の二診合参の外部講義を行う(詳細 )
2022年12月 『中医臨床』171号(Vol.43-No.4)に「海蔵抜原法を通じて原穴鍼法を理解する」を寄稿(詳細
2022年9月 『中医臨床』170号(Vol.43-No.3)に「東垣鍼法から陰火学説を考える(後篇)」を寄稿(詳細
2022年6月 『中医臨床』169号(Vol.43-No.2)に「東垣鍼法から陰火学説を考える(前篇)」を寄稿(詳細

2022年6月 軒岐会の例会にて外部講義【臨床の精妙な脈診 -診法潮流-】を行う(詳細
2022年1月 軒岐会の例会にて外部講義【老若男女のナンとニョ】を行う(詳細
2022年1月 静岡県鍼灸師会中部支部にて外部講義【いろんな脈診 いろんな診法】を行う(詳細
2021年12月 『中医臨床』167号(Vol.42-No.4)に「陰火病態をもとにした“つわり”の病理仮説とその症例」を寄稿(詳細
2021年9月 軒岐会の例会にて外部講義【老若男女のロウとニャク】を行う(詳細
2021年6月 『中医臨床』165号(Vol.42-No.2)に「陰火学説を素霊難および脈診の観点から考察する」を寄稿(詳細
2021年3月 静岡県鍼灸師会中部支部のZoom講座「鍼と氣 ーいろんな鍼 いろんな鍼灸師ー」を行う(詳細
2020年11月 『鍼灸OSAKA』138号 症例報告「冷えに対する養生と治療-養生とは全く異なる治療の醍醐味-」を寄稿(詳細
2020年8月~大阪大学大学院医学研究科 先進融合医学共同研究講座が主宰する「漢方オンライン勉強会」にて「伝統医学の多様な脈診」を担当をスタート
2020年7月 『医道の日本』2020.vol.79 No.7に「胎毒からみえてくる伝統医学の小児科」前編と後編を寄稿(詳細
2020年6月 『医道の日本』2020.vol.79 No.6に「診法と鍼法を一致させる―診鍼一致―」「外邪性疾患のツボ選び」を寄稿(詳細
2019年10月 軒岐会の例会(外部講義)にて脈診講義を行う(詳細
2019年8月 大阪大学医学部系 先進融合医学の合宿にて「鍼灸脈診」「鍼灸実技」を行う(詳細
2019年7月 鍼灸フェスタにて「ハリトキト(鍼と氣と)」のセッションを行う(詳細
2019年3月 ハリトヒト。にてインタビュー記事掲載(詳細
2019年1月 『鍼灸OSAKA』131号「フレイル・サルコペニアにおける東洋医学の役割について-牛車腎気丸の抗サルコペニア効果-」を寄稿
2018年11月日本伝統鍼灸学会 第46回(大阪大会)にて気口九道脈診のシンポジウム(詳細)及び実技発表(詳細)を行う。
2018年10月 『鍼灸OSAKA』130号「『切脈一葦』にみる分析派脈診法 -儒・易・医の三学を修めた格物致知としての脈診学-」を寄稿
2018年10月 全国鍼灸マッサージ協会より招待を受け「3つの脈診をマスターする」特別講義を行う(詳細 
2018年3月~ 森ノ宮医療専門学校 校友会に連載記事を担当(詳細 
2018年3月「Japanese Acupuncture study-abroad tour」の一講座を担当(詳細 )アメリカ・カナダの鍼灸師に脈診を指導する
2018年3月 全国鍼灸マッサージ協会より招待を受け「妊娠期の鍼灸治療」特別講義を行う(詳細 
2017年12月「伝統医療游の会」にて【伝統医学における水治】を発表(詳細
2017年11月 日本伝統鍼灸学会 第45回(金沢大会)において実技発表を行う(詳細 
2017年11月 全国鍼灸マッサージ協会より招待を受け、脈診の特別講義を行う(詳細 
2017年8月 鍼灸フェスタにて「脈形尺膚診」のセッションを行う(詳細
2017年6月 東方会北陸支部より招待を受け、金沢大学附属病院にて特別講義を行う(詳細 
2016年6月 『医道の日本』2016.6 vol.75 No.6「産後の腱鞘炎」に寄稿

略歴

1973年 大阪に生まれる
1996年 鳥取大学医学部生命科学科卒
2000年 明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒
2001年 足立鍼灸治療院を開院
2008年~2016年 和魂漢才鍼灸の講師として活動
2017年6月~鍼道五経会を発足。東京と大阪にて伝統鍼灸を指導。
2017年12月 伝統医療 游の会 副会長となる
2018年4月~大阪大学大学院医学研究科 先進融合医学共同研究講座の特任研究員として阪大病院の漢方鍼灸外来にて難病治療を週一回担当(大阪大学医学部附属病院漢方内科における鍼灸治療の有効性と安全性の検討
2020年8月~大阪大学 先進融合医学研究会・漢方オンライン勉強会(月一回定例開催)にて「伝統医学の多様な診法」の小講義を担当している

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