伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2020/11/30 | category:奇経八脈詳解
いよいよ督脉に入ろう。以下に青枠に書き下し文の形で引用する。慣れない人にとっては少し長く感じるが、奇経を治療に応用する鍼灸師にとっては必読の内容だと言えよう。 データ画像の紹介は引き続き京都大学貴重資料デジタルアーカイブから引用させていただいた。 /*...
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2020/11/29 | category:切脈一葦
太極は陰陽を生じ、陰陽は四象を生じ… 多岐にわたる脈状ですが、その根本は陰陽の二脈にあります。本章では易の考えを基に多様にある脈状の本質を理解しようとする試みが記されています。 ※『切脈一葦』京都大学付属図書館より引用させていただきました ※下記の...
『切脉一葦』下巻に入りました。下巻のトップは四診合参です。 診察と診断は違います 当たり前の話で恐縮ですが、診察と診断は違います。ですが「脈診ですべてが分かる」という視点に立ってしまうと、診察と診断の境界線がとても曖昧になってしまいます。当然ですが東洋医学...
2020/11/21 | category:切脈一葦
特殊な脈 その② 小児の脈 『切脈一葦』中巻の脈状も一段落しました。ここからは小児の脈についてです。 ※『切脈一葦』京都大学付属図書館より引用させていただきました ※下記の青枠部分が『切脈一葦』原文の書き下し文になります。 小児 小児の脈は...
特殊な脈 その① 婦人の脈 『切脈一葦』中巻の脈状も一段落しました。ここからは婦人の脈についてです。 ※『切脈一葦』京都大学付属図書館より引用させていただきました ※下記の青枠部分が『切脈一葦』原文の書き下し文になります。 婦人の脈、そして小...
『切脈一葦』これまでの内容 1、序文 2、総目 3、脈位 4、反関 5、平脈 6、胃氣 7、脈状その1〔浮・芤・蝦遊〕 8、脈状その2〔滑・洪〕 9、脈状その3〔数・促・雀啄〕 10、脈状その4〔弦・緊・革・牢・弾石〕 11、脈状その5〔...
2020/11/17 | category:鍼灸婦人科
11月の講座【生老病死を学ぶ】の様子をレポートします。 最近は食レポの様相が強くなってきましたが、今回のテーマは「つわり」と「牡蠣」です。 鍼灸婦人科で学ぶ「つわり」に対する鍼灸 「つわり」といえば嘔気・嘔吐といった症状を真っ先に思い浮かべることでし...
2020/11/17 | category:講座・医書五経を学ぶ
「医書五経を読む」の講座レポートも久しくアップされていませんでしたね。11月の「医書五経を読む」の講座風景を紹介しましょう。 今回の講座テーマは『霊枢』根結篇と「反関の脈」と炭火焼き鳥です。 霊枢から衛気と営気を学ぶ 現在、講座「医書五経を読む」第3...
2020/11/15 | category:道教
黄庭経をご存じだろうか? 『“黄色い帝”は知っていても“黄色い庭”は知らないなぁ』という鍼灸師は多いのではないだろうか? かく言う私もそう詳しくはない。詳しくないから勉強しよう!ということで、王義之が書いた『黄庭経』を稚拙ながらも書き下し文にしてみた。(専...
2020/11/13 | category:東京講座
楽しげな記事を送るシリーズ第2弾です。 鍼道五経会といえば…スッポン!? 去る9月、東京講座では納涼会ということで「スッポン鍋パーティ」を開催しました! スッポンに関しては、生薬探偵こと濱口氏から、捕獲方法から捌き方、はては料理法まで伝授していただきまし...
いつも堅苦しい古典文献の記事ばかりアップしてきたので、たまにはイメージチェンジしてみよう。 まずは講座レポート記事だ。まずは10月の東京講座の様子から紹介しようと思う。 鍼道五経会、けっこう砕けてるんです まずはこの写真から見ていただきたい。 ...
2020/11/10 | category:発表資料
鍼灸OSAKA 138号の特集【冷えと冷え症】に記事を寄稿させていただきました。 「冷えは万病の元」というフレーズはよく聞きますが、本当にそうなのだろうか? 「風は百病の長」ではなかったか?いやいや「寒は殺厲の氣」と寒冷(冷え)を警戒する文献はいくつも...
2020/11/10 | category:黄帝内経 素問
『素問』玉機真蔵論では、四時の脈、そしてその太過不及の脈と病について説明されている。そしてやはり重要となるのが胃氣の存在である。 本論後半では胃氣に焦点をあてて 「なぜ胃氣は寸口脈に関係があるのか?」 「胃氣を失うと脈はどのような変化をみせるのか?」...
2020/11/08 | category:切脈一葦
2020/11/08 | category:黄帝内経 素問
平人=健康人の定義とは? 『素問』脈診論シリーズ第2弾、平人気象論第十八である。 平人気象論ではその名の通り「平人」についての定義がいくつか記されている。 特に息数と脈数を基準とした定義は注目すべきである。現代人が平人=健康人の定義を設定するなら...
2020/11/07 | category:黄帝内経 素問
居処 動静 勇祛と氣の動き 経脈別論は、人の居処や動静、勇祛などで脈が変わるのか?との問いから始まる。 居処を住まい、動静を動き(例えば職業など)と解釈すると非常にイメージしやすい。 この動静はいかようにも解釈できる。その人の性質と解釈することも可能...
経・腑・臓の治療の違い 五臓別論には臓腑や奇恒の府の特性について説かれている。 臓と腑の違いは何か? 「臓は蔵して瀉さず、腑は伝化して蔵さず。」 この言葉に尽きる。 五臓が何を藏しているのか?も重要であるが、この臓と腑それぞれの性質を理解していな...
2020/11/05 | category:黄帝内経 素問
『素問』には脈診について専門的に論述している論篇がいくつかある。 本記事のテーマ「脈要精微論」はその最たるものである。 以下には「脈要精微論」の書き下し文と原文を紹介している。この書き下し文は講座【医書五経を読む】のテキストとしても採用させていただいた。 ...
2020/11/01 | category:奇経八脈詳解
奇経を学ぶシリーズは『奇経八脈詳解』に 難経二十九難などにある奇経病症、しかし奇経については病症と流注の他にはあまりその情報が古典文献では公開されていない。 その診断基準がは触れられていない。では奇経脈診について触れられている『奇経八脈攷』(李時珍 著)に...
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