伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2020/07/17 | category:黄帝内経 霊枢
ようやく営衛生会篇 本篇では営気が生じ、衛気が会するところについて論述されている。 これまでの篇から 「営気は十二正経、蹻脈、任督脈を流れること」 「その走行距離は16丈2尺あること」 「1日(100刻)かけて50周していること」 などが分かっ...
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脈度は気の性質を理解する上で非常に重要なファクターである。 鍼をする上で、何の気に対してアプローチしているのかを我々鍼灸師は理解しなければならない。 本篇では十二経脈と任脈督脈、そして陰陽蹻脈の脈度が記されている。 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館よ...
2020/07/12 | category:黄帝内経 霊枢
『霊枢』営気第十六 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性があるためです。口語訳は各自の世界観でお願いします。 『霊...
2020/07/11 | category:黄帝内経 霊枢
氣を学ぶ上で五十営は魅力的 本篇五十営は、人体の生理を理解する上で非常に重要な内容である。 といっても、初学の頃は本篇の内容に何一つ魅力を感じなかったが…(苦笑) しかし「気」について学ぶほどに五十営の重要性は増すばかりである。 特に気の運行、営気...
2020/07/10 | category:黄帝内経 霊枢
経筋篇で学ぶべきは痛み・麻痺のみに非ず 経筋篇に登場する病症群には痛みや麻痺・痙攣などが列挙されている。このことから整形外科的疾患を診る鍼灸師にとって経筋治療の知識は必要であるとの意見もある。しかし、経筋篇の文章を読むと決して痛み麻痺などに限定されたものでは...
人の身体と世界 人は天地の間に生きる存在であり、天地と人は相応し合っている…という天人相応の思想は、内経の人体観・世界観に強く根ざしている。 経水篇においてもそれは如実にみられ、十二正経を地にある十二の河川に対応させている。 その目的は何か? ...
経別は経脈篇の次篇となる。 ちなみに経脈篇は講座『臓腑経絡のキホン』にて2年かけて勉強したため、本サイトではアップはしていない。 初心者にやさしい経絡・上級者に難しい経絡 さて、経別篇は実に興味深い文から始まる。 5と6の数字が人体に相応しているのだと...
2020/07/08 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 経脈第十のみどころ 経脈篇の後半である。後半部分は各経脈の氣が絶した場合、そして各経の別、いわゆる絡穴について主に記載されている。単に絡穴の名称をだけを暗記するのではなく、別脈としての流れを把握することは重要である。そうすることで「絡穴⇒慢性疾患の治療...
霊枢 経脈第十のみどころ 経脈の流注について詳細に記載されているのが本篇、経脈篇である。古代の医学でここまで人体の表層から裏層にわたり循環構造を成した医学は他にないのではないだろうか。また現代においても経脈は不可視の存在であるため(ちなみ本篇本文においても経...
2020/07/04 | category:難経
奇経病を通じて奇経を理解しよう 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編も5回目である。 二十九難では奇経病がテーマである。 特殊なルートとして知られる奇経であるが、その特殊な奇経に異常が起こるとどのような事態になるのだろうか? 各奇経の特性や流注を把握した...
二十八難は奇経の役割について 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編も4回目。 今回の二十八難は奇経の役割・機能に強調した内容である。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ...
正経と奇経の違い、なぜ奇経が造られたのか? 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編、3回目となる二十七難である。 二十七難では奇経と正経との関係性をはっきりと明示している。 ※『難経本義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下...
絡概念と奇経 【奇経を学ぶシリーズ】の難経編がスタートした。 前回二十三難に続き、今回は『難経』二十六難。 二十六難に登場する奇経は陰蹻脈・陽蹻脈である。 しかも、その絡脈であるという。 蹻脈は奇経の中でも特殊な存在であることは、『十四経発揮...
意外と鍼灸師は脈度を気にしない… 奇経を学ぶシリーズがスタートした。 『十四経発揮和語鈔』の奇経編のアップが終わり、『奇経八脈攷』に移るところだが、 思うところがあり、一旦『難経』に戻ることにする。 まずは『難経』二十三難から、これは『霊枢』脈度篇...
2020/07/04 | category:十四経発揮和語鈔
十四経発揮和語鈔 陽蹻脈 写真:『十四経発揮和語鈔』より 陽蹻脈篇 ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 陽蹻脉 蹻は蹻捷(きょうしょう)超越の義也。人の足をあげて疾(すみやか)に歩行するの用は、...
十四経発揮巻下 写真:『十四経発揮和語鈔』より奇経八脈篇 ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 奇経八脈概論 奇経八脉の篇 此の篇に於いて常経に異なる奇経の八脉を記せり。 脉は奇常有り。以下は奇...
2020/07/02 | category:十四経発揮和語鈔
『十四経発揮和語鈔』から奇経を学ぶ 写真:『十四経発揮和語鈔』の任脈の図より ※以下の文章では、大きな字が原本(十四経発揮)、小さな字が岡本一抱による註釈である。 任脉経穴歌 任脉の分三八 任脉の主る所の部分、二十四穴あれば也。會陰に於いて起こり、...
2020/07/01 | category:十四経発揮和語鈔
奇経を理解したい! 奇経治療というカテゴリーがあるが、奇経については意外と知られていないことが多いように思う。 ✔ 奇経には八脈がある ✔ 正経に比べて特殊なルートらしい ✔ 奇経にはそれぞれの主治穴(八脈交会穴)がある ✔ 交会穴をつかった奇経...
2020/07/01 | category:脈診のはなし
当会では脈診の指導に力を注いでいる。 当会独自の脈診法や運用法や練習法はいくつかある。(『脈診の先入観』を参照のこと) この脈診三機もそのひとつ。 とはいえ、この「脈診三機」は2017年の日本伝統鍼灸学会(金沢大会)にて少し発表したものなので、秘...
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