伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/10/27 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 五乱第三十四のみどころ 営気は脈内を行くものであり、脈に順(したが)うものである。そしてまた衛気は営気に相い随うものである。営衛相随は『難経』三十難でも説かれている。 しかし、もしこの営衛相随が破綻することが起これば、つまり衛気が営気に対して逆行...
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2021/10/27 | category:難経
難経六十九難のポイント 六十九難の補瀉は有名ですね。 「虚すればその母を補うべし」「実すればその子を瀉するべし」と私の学生時代には、周りの人たちが呪文のように唱えていたことを覚えています。 五行理論の入り口は非常にシンプルで、初学者にとっても覚えやす...
難経五十難のポイント 前章四十九難では正経自病と五邪について記されていました。本章の五十難では五邪について詳述されています。但し、四十九難では「中風、傷暑、飲食労倦、傷寒、中湿」が五邪であるとの説明でしたが、五十難の五邪はそれとは異なる観点で五邪が説かれてい...
2021/10/26 | category:難経
難経四十九難のポイント 難経四十九難には「正経自病」と「五邪」について書かれています。『難経』の特徴の一つは五行をベースとした治病観です。 五行を基に病を分類する上で、五邪そして正経自病を理解しておくことは必須です。 それでは四十九難本文を読みすすめ...
2021/10/24 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 海論第三十三のみどころ 人体には4つの海がある。 多くの鍼灸師がもつ人体観は十二経絡・奇経八脈、五臓六腑…で止まっていることが多いのではないだろうか。しかし、これら四海を理解することは臨床的に非常な意味がある。それでは本篇を読みすすめてみよう。 ...
2021/10/23 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 平人絶穀第三十二のみどころ 平人絶穀篇は人の腸胃のキャパと、飢餓における限界について述べられている。 胃腑・小腸・大腸の寸法や容量についても記されている。現代解剖学的には「日本人では小彎の長さは12~15cm、大彎は42~50cmである。 容量平均は...
霊枢 決氣第三十のみどころ 本篇決氣には人体を構成する六つの要素について記されている。 一般的には「氣・血・水」といった三要素がよく知られている。この分類は東洋医学をよく知らない人でもイメージしやすいのが長所である。当会でも「氣への鍼・氣の治療」「水への鍼...
2021/10/21 | category:李東垣
金元四大家のひとり、李東垣 中国医学の発展にはいくつかの分水嶺があります。後漢代の張仲景、金元四大家による金元医学、そして明代末から清代にかけて発展した温病学派、これらの医学の発展はよく知られているところです。 本記事の主人公、李東垣は金元四大家の一人...
2021/10/19 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 師傳第二十九のみどころ 本篇は黄帝さまの壮大かつ高貴な志から始まっている。「修身斉家治国平天下」を髣髴させるお話である。 これに対し岐伯も大いに賞賛し、治国治民と自治治身における秘訣・要諦を説いている。 そして治身とは未病・既病を治することにも...
霊枢 病本第二十五のみどころ 本篇はその名の通り“病の本”および標について論述されている。いわゆる病の標本を知ること、これが本篇の内容である。 ちなみに『素問』標本病伝論第六十五には本篇病本と『霊枢』病伝第四十二とがセットで記載されている。言い換えると『素...
2021/10/15 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 寒熱病第二十一のみどころ 寒熱篇には四時(春夏秋冬)における人の氣の変動について触れられている。四時・四季とは暦でみると“時間”であり、自然界でみると天と地の氣の運行である。 内経ではこの天地の氣の運行と人の氣の反応、即ち如何に調和できるか?について...
2021/10/10 | category:難経
四時の七十四難と七十五難との違い 難経七十四難では、四時の刺法と病位について説かれていました。四時を五行に暗号化して論を展開している、と記事にさせていただきました。 さて今回の七十五難も前回と同様に五行で論じていますので、やはり暗号を翻訳解読する必要がある...
2021/10/09 | category:難経
四時の鍼法、霊枢と難経の違い 難経七十四難では、四時(春夏秋冬)の刺法と病位について述べています。各季節における刺法の違いについては『霊枢』官鍼篇第七や四時氣第十九に詳しいです。 また四時における病位に違いについては『霊枢』終始篇第九にも記されています。(...
2021/10/08 | category:黄帝内経 霊枢
四時の気を知ること 本篇では四時の氣をテーマとしている。四時によって天の氣・地の氣が変化をみせるのは勿論のこと、それに呼応する形で人の氣もまた変化をみせる。すなわち、四時の氣を知るとは、四時(春夏秋冬)における氣の性質と、外界から影響を受けた人体の反応を理解...
2021/10/05 | category:会外講演
『東洋医学の専門家は、テルミーの効果をこう見る! ~ 東洋医学を知ると、もっとテルミーが楽しくなる ~』 このようなテーマで、イトオテルミー原田支部さんで外部講義を行います。 今回の外部講義は、イトオテルミー療法の支部長をしている原田健太郎先生(愛称ハ...
小児科と老年科を学ぶ意義 9月19日の軒岐会さんの外部講義では「老若男女の老と若(ロウとニャク)」について講座を行いました。 「生理学をテーマに…」という外部講義の第2弾でした。 第1弾が気になる方は「複数の脈診から分かる人体観(附、感想文)」をご覧...
2021/10/02 | category:奇経八脈攷
特殊な陰蹻脈…の対である陽蹻脈 前回の陰蹻脈の章では、内丹・神仙術における陰蹻脈の特殊性が明らかになったと思われます。 …とはいえ、まだまだ考察すべき点があります。蹻脈の陰陽と性差は深い関係があるという点です。男性は陽蹻を経とし陰蹻を絡とします。女性はその...
2021/10/01 | category:奇経八脈攷
李時珍が説く陰蹻脈とは これまでの陰蹻脈は、跟中に起こり、照海穴を治穴に、交信穴を郄穴とし、足少陰腎経の別行である…というのが陰蹻脈の姿でした。 今回の記事では『奇経八脈攷』に記載される陰蹻脈の情報を紹介します。鍼灸師をはじめ医家が知らない奇経の姿を知るこ...
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