伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/02/14 | category:瀕湖脈学
脈を構成する脈 脈状には浮沈・遅数・滑濇・虚実と脈状には大きな対比がありますが、長短や大小は脈象・脈状を構成する要素としてもよく用いられています。 臨床でも短脈や長脈はしばしば見受けられます。 /* wordpress fix */ ※『瀕湖脈...
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2021/02/13 | category:瀕湖脈学
実系の脈も整理しましょう 虚脈に続くのは実脈です。実系の脈には、大脈や洪脈、弦脈、緊脈、牢脈、動脈などが思い浮かびますね。これらの脈の違いを整理するつもりで実脈の項目を読んでいきましょう。 /* wordpress fix */ ※『瀕湖脈学』(『重...
虚系の脈で大事なこと 虚脈です。 虚系の脈には虚脈、微脈、弱脈、濡脈、細脈、芤脈…などなどありますが、これらの違いを整理しておくことは大事です。 くどいようですが一番重要なことは、脈象と脈理を照らし合わせて何が虚しているのか?を整理することです。 そう...
2021/02/12 | category:瀕湖脈学
滑脈と対照的な脈 滑脈と対となるのが濇脈、李時珍も面白い表現で濇脈の特徴を説明しています。 /* wordpress fix */ ※『瀕湖脈学』(『重刊本草綱目』内に収録)京都大学付属図書館より引用させていただきました ※下記の黄色枠部分が『瀕...
珠のような脈 お盆の上の珠が転がる脈でおなじみの滑脈です。 ですが『瀕湖脈学』ではあの「盆に珠を走らすが如し」の比喩を採用していません。 珠の譬えを採用はしていますが『脈経』の方の「流利展転、替替然として珠の指に応ずるが如し」の表現を採っています。ど...
“脈がはやい”…はナニを示すのか!? 数脈は八綱弁証では熱証に属します。しかし脈の遅数は寒熱のみではないことを『瀕湖脈学』でも学んでいきましょう。 /* wordpress fix */ ※『瀕湖脈学』(『重刊本草綱目』内に収録)京都大学付属図書館よ...
“脈がおそい”…はナニを示すのか? 遅脈は寒証の脈として知られています。例えば八綱弁証などがその最たるものでしょう。 しかし、遅脈が示すのは寒証だけではありません。人間の体や脈はそんな単純なものではありません。 李時珍は遅脈の脈理を「陽が陰に勝てない...
2021/02/11 | category:瀕湖脈学
脈と卦 前回の浮脈に続いて沈脈です。 『瀕湖脈学』の興味深い点は、脈象に卦を配しているところでもあります。前回の浮脈は乾卦としていましたが、それに対して沈脈は坎卦です。 乾は臓でいうと肺に相当し、坎は腎に相当します。この五藏の観点からの脈象と卦の配当...
『瀕湖脈学』の特徴 本書は脈状からスタートします。やはり王道の浮沈・遅数・虚実の脈からの紹介となります。 『瀕湖脈学』は各脈書からの引用および概要から始まります。そして【体状詩】【相類詩】【主病詩】といった3つの項目で脈の整理分類を行っています。 体...
時代が変わると脈診書も変わるのか? 脈診書紹介シリーズ、続いては明代の『瀕湖脈学』をテーマとしましょう。 『瀕湖脈学』(1564年)は明代の李時珍による脈書です。以前にとり上げた『診家枢要』(1359年?)は元代の脈診書で、およそ200年ほどの差があり...
2021/02/07 | category:医跡参り
もう10年も昔のことだが、華岡青洲の里に何度か訪れたことがあった。ふと思い出したので春林軒レポートを報告させていただこう。 華岡青洲とは 華岡青洲は医学界の有名人である。麻酔薬の研究者として、世界で初めて全身麻酔の下で乳癌の外科手術を成功させた医家として評...
2021/02/06 | category:会外講演
静岡県鍼灸師会中部支部長の榎田先生からご推薦いただきZOOM講座をします。 3月3日重陽の日、21:00スタートです。 「繊細な鍼と響かせる鍼、どっちがイイの?」 「少数鍼と多数鍼、どっちがイイの?」 このよ...
2021/02/06 | category:診家枢要
『診家枢要』シリーズも最後 早稲田大学の古典籍データベースや他の資料では『診家枢要』の診家宗法の続きがあるようですが、まずは一旦ここまでとさせていただきます。 診家宗法 按ずるに、この篇、六条を列する所、即ち予、位、数、形、勢の義也。 浮沈 挙按...
小児の脈の時間です 小児の脈法 小児三歳以下は、虎口三関の紋色を看よ。 紫は熱、紅は傷寒、青は驚風、白は疳病。 惟だ黄色の隠隠として、或いは淡紅の隠隠とするは、常候と為す也。 黒色を見(あらわ)すときは則ち危に至る。 その他の紋色、風関に在ると...
婦人脈法の前に「兼見脉類」「諸脉宜忌類」「験諸死證類」「死絶脉類」「五藏動止脉」が収録されている版がありますが、本記事『診家枢要』シリーズでは一旦おいておきます。 婦人の脈の時間です 婦人の脈法 婦人女子は、尺脈が常に盛にして右手大なるが皆そ...
散脈は集まらない脈 脈の陰陽類成 散 散、聚らず也。 陽有りて陰無し。これを按じて指に満ち、散じて聚らず。来去不明、漫にして根柢無し。 気血耗散、府藏氣絶と為す。 病脈に在りて、陰陽(※)斂せざるを主る。(※虚陽の説あり) 又、心気...
脈数の意味を考える 「脈がとぶ」という脈象は、促脈・結脈にて学びました。本項の代脈も同じく「脈がとぶ」がテーマとなります。 促脈をはじめ、脈を深く学んでいくと脈数は非常に重要な要素であることが分かってきます。 そして“脈がとぶ”ことに実は深い意味があるの...
2021/02/05 | category:診家枢要
細脈はきわめて細い脈 脈の陰陽類成 細 細脈は、微眇(びびょう)也。 指下にこれを尋ねれば、その往来は綫の如し。 蓋し血冷氣虚して、以って充つるに足らざる故也。 元氣不足、乏力無精、内外倶冷、痿弱洞泄を為し、 憂労過度を無し、傷寒を為し...
疾駆する脈、疾脈です 脈の陰陽類成 疾 疾脈とは、盛ん也。 数より快きを疾と為す(「快於数為疾」を採用した)。 呼吸の間、脈七至、熱極の脈也。 陽に在れば猶(なお)可なり、陰に在れば逆と為す。 (按ずるに、疾はその至止の躁を言う也、必ず...
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