伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2020/12/27 | category:診家枢要
脈診の要訣・秘訣が盛りだくさん 後半部は特に要訣の内容が濃いですね。 「挙按尋」「上下来去至止」「脈貴有神」などなど、並の脈診セミナーではあまり触れられない秘訣について説かれています。 持脈の要には三つ有り。曰く挙、曰く按、曰く尋。 軽手にてこ...
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一見、初級者向けの脈診のキホンにみえるが… 『診家枢要』の中でもこの「診脈の道」はおススメのパートです。 一つ一つの文字・言葉から脈診の要訣(ポイント)をどこまで受け取ることができるのか?読み手の力量が問われる章です。 診脈の道 凡そ診脈の...
2020/12/20 | category:診家枢要
脈を通じて五藏を理解する 五臓の脈を診るシリーズは続きます。前章「五臓平脈」を振り返ると、前章では脈状を軸とした五臓の平脈。 本章は呼吸・脈位を軸とした五臓の平脈や脈の生理学について端的に示してくれています。 特に呼吸は脈と密接な関係があります。...
2020/12/16 | category:診家枢要
平脈は多種多様 臓腑の脈診配当の次は五臓の平脈です。前章では脈位を示したので、本章では平脈の定義を示しています。 平脈にも条件により様々な平脈があります。 脈位における平脈、脈状における平脈、脈力における平脈、脈数における平脈、脈機における平脈…等々...
脈診を通してみる臓腑観 本章「左右手配臓腑部位」はその名の通り“左右の脈における寸関尺の臓腑配当”といった内容になります。当会でいう「脈の五要素」の中の脈位にあたります。 脈診における臓腑配当は、鍼灸師だけでなく漢方医もよく使う脈診法ではないでしょうか。 ...
『診家枢要』が説く脈のイロハ この脈象大旨から『診家枢要』の脈診講義が始まります。“脈のキホン” “脈のイロハ”といったところでしょう。 ・氣血と脈の関係 ・体格と脈の関係 ・性格と脈の関係 ・性差と脈の関係 と、シンプルにして基本原則...
『診家枢要』の著者、滑伯仁は元代、14世紀の人です。名は壽、字(あざな)が伯仁、号を攖寧生(えいねいせい)。 『診家枢要』の他にも『十四経発揮』『難経本義』といった鍼灸師にとって縁の深い医書を記しています。 ちなみに日本の江戸期に出版された『診家枢要』...
2020/12/09 | category:切脈一葦
死脈を学ぶ意義 死脈という言葉があります。 『この脈が現れるということは…死は免れない!』という死を予期させる脈のことです。 死脈とは人の生死吉凶を占う脈として重視されています。患者さんの予後を把握するという点では重要な指標といえるでしょう。 しか...
2020/12/06 | category:切脈一葦
脈を捨て証を取る、証を捨て脈を取る 「脈を捨てて証を取る」「証を捨てて脈を取る」という言葉があります。「脈を捨てる」とはいえ、脈診が信用できないという意味ではありません。 しばしば「脈診よりも●診の方が信用できる」などといった技術比較論、技術優劣論などの説...
2020/12/03 | category:切脈一葦
邪気と正気の共存により人は生きている 邪正一源を読んだ感想として「邪気と正気のせめぎ合いで病は生ずる」から 「邪気と正気が共存することで人は生きている」という風に正邪虚実観が変わりますね。 静的な病理観や人体観でみると、邪気と正気は相い争うもの(邪正...
邪正一源…邪気と正気の関係は? 邪正一源、いよいよこの章に入りました。本章「邪正一源」は私が『切脈一葦』に注目したきっかけとなった章です。 ちなみに、邪正一如(じゃしょういちにょ)という言葉があります。 この邪正一如は、仏教用語のひとつで天台宗・日蓮...
2020/12/01 | category:奇経八脈詳解
前回の督脉に続き、任脉の書き下し文も掲載する。任脉は婦人科鍼灸を行う者なら学んでおくべき奇経のひとつ。衝脉と併せて理解を深めたい。 今回からは手持ちの蔵書資料『経穴密語集』を頼りに書き下し文を記述している。なにぶん視力も衰えてきた今日この頃…文字を読むに...
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