伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2023/09/25 | category:発表資料
『中医臨床』9月号に「中風に対する鍼薬併治 ー劉完素から羅天益へ、易水派鍼法の伝承ー」と題して寄稿しました。 前回までは金元時代の医家たち、とくに易水派と呼ばれる医家にフォーカスを当てて論考を提出してきました。 張元素・張璧(雲岐子)・李東垣・...
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2023/09/18 | category:傷寒論
張仲景の少陽病編 いよいよ三陽病の最後、少陽病編に入ります。この編はこれまでの太陽病上・中・下編、そして陽明病編に比べて驚くほどボリュームが少ないのが印象的です。 しかし、条文が少ないからといって侮ること勿れ。『素問』にも「太陽為開、陽明為闔、少陽為樞(太...
2023/09/16 | category:傷寒論
陽明病の特性 陽明病はその名の通り、陽気の勢いが盛大で、それに伴い病勢も強いものがあります。「不悪寒、反悪熱」や「身熱」「汗多」などの表面に現れる熱性所見が多く、陽性の強さは六経病の中でもトップといえるでしょう。 そして陽明ですので、胃腑・大腸腑といった裏...
2023/09/12 | category:傷寒論
傷寒論医学に組み込まれる経穴処方 前記事『宋版傷寒論』太陽病上編①にて、鍼灸師にとっても『傷寒論』は学ぶべき医書であると書き、その理由として「病理(病伝)」を挙げました。もちろん鍼灸師必学の理由は他にもあります。 『傷寒論』にはいくつかの経穴が記載され...
鍼灸師になじみの深い『傷寒論』 前記事『宋版傷寒論』太陽病上編①にて、鍼灸師にとっても『傷寒論』は学ぶべき医書であると書き、その理由として「病理(病伝)」を挙げました。もちろん鍼灸師必学の理由は他にもあります。 『傷寒論』には鍼灸治療に関する条文がいく...
鍼灸師にとって『傷寒論』を学ぶこと 『傷寒論』は漢方を学ぶうえで必学必修の書といえます。 また鍼灸師は現在の日本では東洋医学を専門的に実践する立場の一人であります。鍼師・きゅう師免許が、漢方を取り扱う資格ではないにしても、漢方(湯液)医学を学ぶことは、鍼灸...
2023/09/11 | category:傷寒論
痓湿暍病編について 現代に伝わる『傷寒論』は、著者張仲景だけでなく、王叔和・林億・趙開美・沈琳らの手によって編纂され現代に伝えられています。しかしその過程で「弁脈法」「平脈法」「傷寒例」「痓湿暍病編」が加わったと言われています。本記事では『宋版傷寒論』に収録...
2023/09/10 | category:傷寒論
傷寒例について 現代に伝わる『傷寒論』は、著者張仲景だけでなく、王叔和・林億・趙開美・沈琳らの手によって編纂され現代に伝えられています。しかしその過程で「弁脈法」「平脈法」「傷寒例」「痙湿暍病」が加わったと言われています。本記事では『宋版傷寒論』に収録される...
平脈法について 本記事では画像(および引用文)にあるように、趙開美が校刻を行った版本をテキストとしています。 本文にある通り現代に伝わる『傷寒論』は、著者である張仲景の他にも、晋代の王叔和が撰次、宋代の林億が校正を行い、明代には趙開美が校刻・沈琳全校を行っ...
2023/09/09 | category:傷寒論
弁脈法について 張仲景の『傷寒雜病論』の弁脈法を学びます。本記事では画像(および引用文)にあるように、趙開美が校刻を行った版本をテキストとしています。 本文にある通り著者、張仲景の他にも、晋代の王叔和が撰次、宋代の林億が校正を行い、明代には趙開美が校刻・沈...
2023/09/03 | category:傷寒論
張仲景の苦言 「傷寒卒病論集」いわゆる『傷寒論』の序文を紹介します。この『傷寒論』の序文は古典文献の序文の中でもよく知られたものだと思います。なぜ現代でもよく知られているのか?その理由の一つに張仲景の苦言が記されているからだと思います。 建安(196-...
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