伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2022/12/10 | category:原南陽
原南陽の医学観 前回「医学4」では「傷寒論医学の基盤となる気の動き」について詳述されていた。今回の「医学5」は産科に及ぶ。妊娠・出産の道理、そして世界に誇るべき江戸期の産科学の発展などについても紹介されている。 ※『叢桂亭医事小言』(「近世漢方医学書集成 ...
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原南陽の医学観 前回の「医学3」では古方派の有名人たちを紹介した。江戸期における傷寒論医学の再興である。今回の「医学4」ではこの傷寒論医学のベースとなる生理学・人体観について詳述されている。 むろん『傷寒論医学だから漢方のことで、鍼灸師には関係ない』なんてこと...
原南陽の医学観 前回の医学2では鍼灸や脈診、四診そして人の生死を知ることについて論じられていた。また印象に残るのが「古を学ぶを学者の要とす」という言葉である。まさに稽古という言葉そのものであるが、今回の内容も現代人の我々にとってはまさしく古を知る内容となってい...
原南陽の医学観 原南陽の著書『叢桂亭医事小言』に収録される「医学」編を5部に分けてスタートした。第一部では、医学を学ぶことの難しさや意義を医学史の観点から指摘。また傷寒論を学ぶ意義を臨床的な観点からも説いている。(詳しくは医学1へ) 今回の第2部では ※『...
原南陽の医学観 以前、原南陽の脈論について本サイト記事にて紹介した。(「原南陽の脈論」)。この脈論をきっかけに原南陽の医学について興味が湧いたのだが、となると、原南陽の医学観をまずは知らねば!と思い立ち『叢桂亭医事小言』の第一章「医学」について記事にした次第で...
2022/11/15 | category:難経
難経 八十難のみどころ 八十難が難経鍼法の最終回となる。 本難では「左手」の重要性が再び説かれている。七十八難の内容と合わせて読みたいところである。 ※画像は『難経鉄鑑』難経古注集成5(東洋医学研究会 発行)より引用させていただきました。(画像にリンク先は...
難経 七十九難のみどころ 七十九難には『霊枢』九鍼十二原および小鍼解の語句を用いて補瀉法を説いている。しかし当然『霊枢』にはない『難経』独特の補瀉法として読み解くことが要求される。七十難から通して読むと分かると思うが、難経鍼法には扁鵲の世界観がふんだんに込めら...
2022/11/13 | category:難経
難経 七十八難のみどころ 七十八難の見どころはなんといっても「呼吸出内の鍼に非ざる」鍼法である。 鍼の補瀉には迎随補瀉・呼吸補瀉・開闔補瀉などがあり、鍼灸学校でも習う技法である。これらの補瀉技法は等しく学ぶが、等しく臨床で用いることはほとんどない。 それはな...
難経 七十六難のみどころ 七十六難には栄衛の刺法について触れられている。栄気衛気に対する鍼法といえば七十一難・七十二難・七十三難に既に説いている。しかし、ここにきて再び栄衛の鍼法を説くことに意味があるのかもしれない。 この観点でもって七十六難を読みすすめてみ...
2022/11/05 | category:和田東郭
和田東郭の術を極める姿勢 先日(このとき)、松田博公先生から“全身鍼灸師”との称号をいただきました(笑) 「…子どもと一緒に稲を植え収穫し、昆虫や小動物と戯れ、山岳修行をし、そして臨床する。そうあってこそ、全身の一挙手一投足が鍼灸師であり得る。患者さんも信頼す...
和田東郭とは 和田東郭(1743-1803)は江戸期の名だたる医家の一人です。 生れは摂津の国(今の大阪府高槻市あたり)、幼少の頃は、伊丹の竹中節齋に学び、長じて後は大阪の戸田旭山に入門。さらに二十六才になり吉益東洞の門人になったという。しかし東洞の衣鉢は伝え...
2022/08/10 | category:原南陽
原南陽の脈論のみどころ 原南陽の脈論(『叢桂亭医事小言』収録)には、興味深い脈診法が記されている。脈診法というより脈診観というべきであろう。とくにキーワードとなるのは「押し切れ」と「打ち切れ」であり両者を結ぶ「胃気」である。これら3つのキーワードをいかに理解す...
2022/08/05 | category:難経
難経 六十八難のみどころ 井栄兪経合をテーマにした問答は六十三難・六十四難・六十五難と続いてきた。それぞれ井栄兪経合における相生関係・相剋関係・小循環と緻密にかつ立体的に陰経陽経における井栄兪経合の構造を説かれている。 六十八難では井栄兪経合にそれぞれ特徴的な...
2022/08/03 | category:難経
難経 六十五難のみどころ 本難では井穴と合穴が主役となっている。とはいえ一見したところ六十三難の内容と重複しているようにみえる。しかし、六十三難とは明らかに異なり、強調されている内容がある。それを理解することで、井栄兪経合システムの理解につながる。 井穴・栄...
難経 六十四難のみどころ 前の六十三難では井栄兪経合の起点(井穴)を示し、五行の性質とともにその順序を示した。 六十四難ではさらに発展させ、井栄兪経合の五行にまたさらに陰陽を加えることで、五行の夫婦関係にまで発展させている。六十三難を縦の関係とすると、六十四難...
2022/08/02 | category:難経
難経 六十三難のみどころ 前章六十二難では原穴(とくに陽経の原穴)がテーマであった。而して本六十三難では井栄兪経合が主役である。 井穴・栄穴・兪穴・経穴・合穴は五兪穴とも呼ばれ、鍼灸学生の頃から暗記する必須知識でもある。 しかし六十三難の内容では、まず井栄兪...
2022/07/18 | category:難経
難経 六十二難のみどころ 本難では五輸(五要穴)と原穴について論述されている。『なぜ陰経では原穴は兪穴と一緒なのに、陽経では原穴と兪穴は別々なのだろう?』という疑問について記されている。 この素朴な疑問に対して、歴代の医家たちの答えがまた意外なほど納得いくも...
難経 六十六難のみどころ 六十六難は原穴について詳しく記されている。原穴は五臓六腑の診察や治療に用いられ、臨床では非常に有用性の高い経穴の一つである。 『だからこそ、ここは原穴の性質を根本的に理解し直す必要があるのではないか!?』と、強く自省の念を感じさせられ...
難経 三十八難のみどころ 本三十八難では三焦と原気との関係性が説かれている。 すなわち三十六難と三十九難ではそれぞれ命門と原気、命門と腎との関係を明示している。本三十八難では三焦と原気との関係を示している。「原気に別あり(有原氣之別)」という言葉も意味深い。...
難経 三十九難のみどころ この三十九難もエキサイティングな内容が記されている。 三十六難三十九難を丁寧に読むことで、原気の定義を絞ることができる。原気の定義が明確になれば原穴がいかに特殊な経穴であるか?が明らかになる。 この原穴の特殊性を意識するようになれば...
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