営衛の法則に切り込む!
報告が遅くなりましたが『中医臨床』3月号(180号)に論考「衛気の周行・営気の循環」を寄稿しました。

営衛の性質を理解することは鍼灸治療の質の向上に必須のことだと考えています。
なぜなら、鍼灸治療は、衛気・営気に大して直接的に働きかけることができる希少な治療法だからです。しかし、私たち鍼灸師の多くは衛気・営気の定義を詳細に知ることは少ないように感じます。私自身もそうでした。
そのため、『素問』『霊枢』に定義される衛気・営気の定義を明確にしようと思い立ったのです。

写真:杏林春秋コーナーに「衛気の周行・営気の循環」が掲載されました。
見直すべき五十営
まず最初に頭に入れておきたいのは「五十営」という「営気循環の法則」です。
この五十営は「営気循環の法則」であり、『霊枢』五十営篇に記されています。この営気循環の仕組みとは、「二十八脈」を営気が一日で五十周するというもので、「脈度」「氣行」「息数」が重要な単位となっています。
そして繰り返しますが、鍼灸治療にとっては営気の循環は、必須の生理学といえます。
見直すべき衛氣の周行法則
さらに本論考では「衛気の周行」について紹介しています。
衛気については、営気以上に知られていないことが多いと感じます。
衛気がめぐる範囲(エリア)、その種類、そしてその時間帯…などなど、衛気について理解しておくべき情報がまだまだ残されています。衛気の周行法則に関しては『霊枢』衛気行篇に詳しく記されています。
今回の論考では衛気行篇に記される「衛気には3種類ある」とし、主にその周行範囲について紹介しました。この衛気の周行範囲を知るだけでも、かなり臨床応用が可能となるのではないでしょうか。
この営衛二気の論考は3回シリーズで続く予定です。
興味のある方は『中医臨床』(180号 vol.46-No.1)をお買い求めください。
鍼道五経会 足立繁久
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