伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2022/07/18 | category:難経
難経 三十六難のみどころ 本三十六難では腎の左右をそれぞれ腎と命門に区分した。世にいう命門学説である。 この右腎を命門に相当させる生命観はそれ以降、各医家の大きなテーマともなった。 腎という水臓に命門相火を含ませるという生命観は、陰陽論でみても陰中陽という概...
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2022/07/02 | category:夢分流
三焦を表わす言葉の一つに「有名無形(名有りて形無し)」という表現があります。三焦の正体については歴代の医家たちが様々な解を残しています。夢分流では三焦はどのように解釈されていたのでしょうか?本文を読んでみましょう。 その三十五、三焦の腑の大事 『鍼道秘訣集...
鍼灸・漢方にて治療する上で、胃氣はまさに生命線とも呼ぶべき存在です。夢分流でもやはり胃氣の有無は重要視されていたようです。本文を読んでいきましょう。 その三十四、胃氣有無の大事 『鍼道秘訣集』京都大学付属図書館より引用させていただきました 卅...
2022/06/16 | category:難経
難経 三十二難のみどころ 本難では心肺の二臓を説きつつ、栄衛について論じている。 なぜ心肺の二臓だけ膈上にあるのか? 他の臓腑はみな膈下に在るのに。仲間外れではないか?という問いから本文が始まる。 膈は浄不浄を分ける機関であり、特に君主と宰相にも譬えられる...
2022/06/15 | category:難経
難経 三十一難のみどころ 先の三十難では栄衛相随が一つのテーマであった。そして本難三十一難では三焦がテーマとなる。一見関係のなさそうなテーマにみえてその実、絶妙に繋がっていることに『フーム…』と思わず感嘆の声が出る三十難と三十一難である。 『難経』における三...
2022/06/15 | category:脾胃論
脾胃論 三焦元氣衰旺のみどころ いよいよ東垣鍼法の締めくくりです。 『脾胃論』中巻の三焦元気衰旺では少ない文章ながらも、三焦を元気を対象とした論が展開されています。 本論に関する考察も「東垣鍼法から陰火学説を考える 後篇」(『中医臨床』2022年9月号に掲載...
2022/06/08 | category:脾胃論
脾胃論 陰病治陽 陽病治陰のみどころ 本章では『内経』に記されている陰陽の法則を基盤に鍼治法が構築されています。『内経』の陰陽論に忠実に、且つその時の病態を治療すべく工夫した李東垣の姿勢が記されています。 本論の内容は「東垣鍼法から陰火学説を考える 後篇」(...
2022/06/03 | category:脾胃論
脾胃論 胃氣下溜五藏氣皆亂其為病互相出見論 の読みどころ 『東垣鍼法を理解するために…』企画の第4弾記事は『脾胃論』の胃氣下溜五藏氣皆亂其為病互相出見論です。本論は非常に興味深く且つ難解な内容だといえます。 中でも『霊枢』にある鍼法概念「同精」「導氣」が李東垣...
『脾胃論』中巻 脾胃虚弱随時為病随病制方 のみどころ ・李東垣が提唱した陰火学説および陰火病態を理解しよう! ・李東垣は治療に鍼を用いており、その鍼法の深意を理解しよう! …と、この二点がこの記事の主旨です。 すでに原稿は書きあげ、めでたく『中医臨床』202...
脾胃論 飲食労倦所傷始為熱中論 のみどころ 東垣鍼法について調べよう!と思い立ち、最初の記事を書いたのが2021年7月の『脾胃論の「凡そ治病、當に其の所便を問うべし」』でした。 あれからほぼ一年…。 ようやく形になり、めでたく『中医臨床』2022年6月号に「東...
2022/05/07 | category:黄帝内経 素問
素問 四気調神大論第二について 四気とは四時の気、この論では人体の気が天気すなわち四季の移り変わりに応じることの重要性を説いています。 春は発陳、夏は蕃秀、秋は容平、冬は収蔵と、各季節の特徴を表わしている点はイメージしやすいですね。 ※『重広補註黄帝内経素...
素問 上古天真論第一について 素問の第一論は、軒猿黄帝の生い立ちからスタートします。黄帝が如何に神童であったかが記され、また最後には「登天」するという言葉が用いられていますが、この論の主旨に沿う表現だと思います。 ※『重広補註黄帝内経素問』京都大学付属図書...
2022/04/19 | category:脈経
これまでのあらすじ 第一章は脈象24種、第二章は平旦から天地と人を繋ぐ脈、第三章は陰陽に区分することで脈を三界する内容、そして第四章は脈を中心とした生理学の話。第五章の平脈には個人差があり、脈にはその人の性分が表れるというお話でした。 今回は脈を五層に分けてみ...
2022/04/18 | category:奇経八脈攷
帯脈為病について 奇経八脈の病に関する章もとうとう最終回です。本章では帯脈の性質について詳しく述べられています。また帯脈と関係の深い病邪、さらに多様な病理パターンが記されている点では、他の奇経為病と少し趣きの異なる印象を受けます。 帯脈が持つ特殊性についても考...
帯脈について 李時珍による『奇経八脈攷』では奇経について実に詳しく説いていただき、奇経について不勉強な私にとっては至福の時間でありました。しかしその至福のときもそろそろ終わりを迎えようとしています。 RPGに譬えるなら“ラスボスと最後の闘い”の前に覚えるほのか...
2022/03/23 | category:奇経八脈攷
督脈為病について 前章の「督脈」に関する記述はとてもとても濃い内容でした。それとは打って変わって、今回の「督脈為病」の内容はあっさりしています。李時珍もペース配分を意識していたのでしょうか。前章の濃い内容に打ちのめされた人は安心して「督脈為病」を読んでください...
督脈について 前章「任脈」では一見シンプルにみえた任脈の流注が、意外なほど複雑な交会関係を持っていいたことが明らかになりました。そして今回の督脈はどうでしょうか。 督脈と交会関係にあるのは足少陰腎経・足太陽膀胱経・陽維脈・手陽明大腸経・足陽明胃経・任脈と、そ...
2022/03/21 | category:奇経八脈攷
任脈為病について 「任脈為病」で記される病症群は任脈の性質をより色濃く表わすものであると思います。 任脈の任は姙(妊)の意を含むという言葉もあるほどで、また「陰脈の海」という別名からも、血と深く関与する奇経にも思えます。しかし李時珍が示す「任脈為病」の情報から...
2022/03/21 | category:難経
難経 五十五難のみどころ 本難には「積聚」についての情報が記されています。積と聚はそれぞれに違いや特徴があります。 五十五難では積聚それぞれの「病位」「形状」「症状パターン」が記されています。これらの情報は診察・診断そして治療法の決定に直結するものです。 鍼...
2022/03/20 | category:奇経八脈攷
任脈について 「陰脈の海」と称される任脈。本章では陰脈の海たる所以として、各経各脈と任脈との交会に関する情報が記されています。 正経では足の三陰経(肝経・脾経・腎経)と足陽明胃経・手陽明大腸経、そして奇経では陰維脈・衝脈・督脈の計五経三脈が任脈と交会していま...
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