伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2021/06/11 | category:温熱論
舌診のお話 ここから舌診について詳しく論じられています。呉有性も『瘟疫論』下巻にて舌診について詳細に述べています。 葉天士が説く「舌診論」篤と拝見いたしましょう。 写真は『温熱湿熱集論』福建科学技術出版社より引用させて頂きました。 以下に書き下し文(黄色枠)...
読む
2021/06/06 | category:温熱論
裏位はどこにある? 本段では裏結について述べられています。温熱病において裏位とはどこに当たるのか?を明確に意識して読むと良いでしょう。 当たり前ですが、表と裏を始めとする病位が不明瞭だと治療方針が立てられないからです。このことは鍼灸治療も全く同じことがいえます...
2020/05/26 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回、前々回は、心胸に邪が留まった場合の病症パターンを学びました。 瘟疫は膜原を起点とし、経や腸胃の邪熱をいかに処理するかが治のポイントとなります。 また心胸に邪が停留することで嘔気も強く起こります。このような病症も急性病においては鑑別の...
2020/05/22 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回まで発汗や発斑に関する内容でした。 どちらも治癒転機の深く関与する現象であり、発汗パターンや発斑の機序を理解することで瘟疫論の病理観を理解することにつながります。 さて、今回は数下亡陰、つまり“陰虚証に何度も下法を施すと…”のお話。 ...
2020/05/15 | category:瘟疫論
今回も下法の話です 今回の「注意逐邪勿拘結糞」もやはり下法のお話。 冒頭部を要約すると…「下すべき証にも諸々の所見はあるが、舌診と腹診所見がそろえば達原飲に大黄を加味して下すべし」とあります。 『傷寒論』が脉證并治…とあったように、脈診に信頼性を置いていまし...
2020/05/13 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回の「邪気復聚」は“邪気が再び聚(あつ)まること”という名で再発する熱病の病理を説きました。 そして鑑別ポイントは「瘟疫と労復との見極め」です。 労復病については『諸病源候論』にも『傷寒論』にも記載されています。 病み上がりの注意と治法...
2020/05/12 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 瘟疫の本体は熱邪です。その熱邪が体の各部位・各層に侵攻することで諸症を呈します。 これまでの説明では、表・裏・膜原の三層に分け、さらに各層でも細かな分類がありました。 そして裏(腑)に熱邪が潜む場合は、速やかに下す可し!でしたね。 今回は...
2020/05/11 | category:瘟疫論
これまでのあらすじ 前回の傳變不常では、何度も再発する熱型(復発)と斑や発黄といった皮膚所見が熱病における鍵でした。 表でも裏でもない膜原を起点とし、熱病の本体である熱邪が表にも裏にも移動します。その移動先は多岐にわたり、その移動速度は驚くほど速い。陽邪である...
Menu
HOME
TOP