「経脈の発達と小児の治療」を『中医臨床』に寄稿

『中医臨床』2026年3月号(184号)が発刊されました。今号には論考「経脈の発達と小児の治療 ― 五十営から変蒸を考える - 」が掲載。そして「弁証論治トレーニング」には当会メンバーの投稿が採用されています。

子どもの経絡は未完成…というけれど

小児はりの世界では「子どもの経絡は未完成だから…」という言葉をよく聞きます。

もちろん子どもの身体は成長段階にあり、発達途上。経絡も完全ではないということも想像できます。しかし、なにより経絡というものは目に見えないものであり、未完成ということも確認できません。

となると…
「経絡が未完成であるということは本当なのか?」
「本当ならば、どうやって確認できるのか?」
「経絡はいつ完成するのか?」
…と、このような疑問が生じるものです。

そこで、「経脈を流れる営氣の循環法則(五十営)からみると、経脈の未完成 or 完成がわかるはず」と考え、論考を組上げました。

変蒸という小児の体質

小児科医書を紐解くと、「変蒸」と「胎毒」は必ずと言ってもよいほどに説かれている小児特有の体質です。しかし、現代日本での子どもの治療では、「変蒸」「胎毒」はあまり説明されることはありません。

とくに「変蒸」に関しては、教育の場で説かれることはほぼ皆無なのではないでしょうか。
漠然と「変蒸=知恵熱」というイメージは知られているようでもあります。しかし「変蒸」の本質について説かれることはありません。

本稿では、「経脈の完成」と「五十営」そして「変蒸」とを関連付けて考察したものであり、ここまで小児体質に深く切り込んだものは珍しいのではないか?と自負しています。(手前味噌ですみません)

また、これまでの論考で「胎毒」に関して東医的にかなり詳しく紹介してきました。
今回の論考では「変蒸」に関し、その本質に触れることができ、ヒトの身体についてずいぶんと理解が深まった、と手ごたえを感じています。

小児はりに携わっていない方でも、興味を持っていただけると嬉しく思います。本論考「経脈の発達と小児の治療 ― 五十営から変蒸を考える - 」は『中医臨床』(184号)に掲載されています。

弁証論治トレーニングに投稿採用

今回の弁証論治トレーニングのコーナーには、東京メンバーの藤川先生が初投稿・初採用。この投稿掲載は大きな一歩です。
また新たな学びに繋がりますように…。

鍼道五経会 足立繁久

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