伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2023/10/15 | category:原南陽
原南陽の医学観 前章では診断における病因・病本について解説されていました。本章ではその診断の精度を上げるために、主客すなわち主証と兼証とに分け、病理を立体的に組み立てる法を示しています。 ※『叢桂亭医事小言』(「近世漢方医学書集成 18」名著出版 ...
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伝統鍼灸にて治療を行うからには… 「病因」は診断に関する章です。鍼灸師にとっても診断は必要不可欠な仕事です。 言うまでも無いことですが、東洋医学・伝統医学には独自の診察法があります。脈診・腹診や切経といった切診をはじめ、望診・聞診・問診の四診はよく知られて...
2022/12/12 | category:原南陽
原南陽の医学観 本章の察色とは「色を察する」ことである。氣色をみる診法、すなわち望診である。 とはいえ、色を察する診法については半分くらい、あとは形態の望診や聞診、そして実際の臨床における“駆け引き”などについても言及している。また狐憑きに関する説明にも力...
2022/12/11 | category:原南陽
原南陽の腹候のみどころ 原南陽の腹候(『叢桂亭医事小言』収録)には、腹診に関して概論的に記されている。しかし概論的とはいえ、実践的な要諦が記されている。前章の脈論と併せて習熟しておくべきであろう。とくにキーワードとなるのは「腹診と呼吸」「動気」「心下と水気の...
2022/12/10 | category:原南陽
原南陽の医学観 前回「医学4」では「傷寒論医学の基盤となる気の動き」について詳述されていた。今回の「医学5」は産科に及ぶ。妊娠・出産の道理、そして世界に誇るべき江戸期の産科学の発展などについても紹介されている。 ※『叢桂亭医事小言』(「近世漢方医学...
原南陽の医学観 前回の「医学3」では古方派の有名人たちを紹介した。江戸期における傷寒論医学の再興である。今回の「医学4」ではこの傷寒論医学のベースとなる生理学・人体観について詳述されている。 むろん『傷寒論医学だから漢方のことで、鍼灸師には関係ない』なんて...
原南陽の医学観 前回の医学2では鍼灸や脈診、四診そして人の生死を知ることについて論じられていた。また印象に残るのが「古を学ぶを学者の要とす」という言葉である。まさに稽古という言葉そのものであるが、今回の内容も現代人の我々にとってはまさしく古を知る内容となって...
原南陽の医学観 原南陽の著書『叢桂亭医事小言』に収録される「医学」編を5部に分けてスタートした。第一部では、医学を学ぶことの難しさや意義を医学史の観点から指摘。また傷寒論を学ぶ意義を臨床的な観点からも説いている。(詳しくは医学1へ) 今回の第2部では ...
原南陽の医学観 以前、原南陽の脈論について本サイト記事にて紹介した。(「原南陽の脈論」)。この脈論をきっかけに原南陽の医学について興味が湧いたのだが、となると、原南陽の医学観をまずは知らねば!と思い立ち『叢桂亭医事小言』の第一章「医学」について記事にした次第...
2022/08/10 | category:原南陽
原南陽の脈論のみどころ 原南陽の脈論(『叢桂亭医事小言』収録)には、興味深い脈診法が記されている。脈診法というより脈診観というべきであろう。とくにキーワードとなるのは「押し切れ」と「打ち切れ」であり両者を結ぶ「胃気」である。これら3つのキーワードをいかに理解...
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