伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2024/02/03 | category:傷寒論
張仲景の厥陰病編 三陰病編も大詰め、厥陰病です。厥陰とは「両陰が交わり尽きるところ」、即ち陰の極まるところでもあります。しかし、陰が尽きてしまうとそれでおしまい、人体でいうと“死”に至ります。 しかし陰陽の法則の一つには「陰極まり陽に転じる」という言葉があ...
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2024/02/02 | category:傷寒論
張仲景の少陰病編 太陰病編に続いて少陰病編に入ります。少陰病編はこれまでと打って変わって、生死に関わる重篤な病の段階になります。それはこれまでの編に比べて「死」という文字が多く記されている点から実感できると思います。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館...
2024/01/31 | category:傷寒論
張仲景の太陰病編 『傷寒雑病論』のいよいよ三陰病編に入ります。まずは太陰病編からです。三陰病には入ることで病伝ベクトルが変わる点に注意して読むとよいでしょう。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次い...
2023/09/18 | category:傷寒論
張仲景の少陽病編 いよいよ三陽病の最後、少陽病編に入ります。この編はこれまでの太陽病上・中・下編、そして陽明病編に比べて驚くほどボリュームが少ないのが印象的です。 しかし、条文が少ないからといって侮ること勿れ。『素問』にも「太陽為開、陽明為闔、少陽為樞(太...
2023/09/16 | category:傷寒論
陽明病の特性 陽明病はその名の通り、陽気の勢いが盛大で、それに伴い病勢も強いものがあります。「不悪寒、反悪熱」や「身熱」「汗多」などの表面に現れる熱性所見が多く、陽性の強さは六経病の中でもトップといえるでしょう。 そして陽明ですので、胃腑・大腸腑といった裏...
2023/09/12 | category:傷寒論
傷寒論医学に組み込まれる経穴処方 前記事『宋版傷寒論』太陽病上編①にて、鍼灸師にとっても『傷寒論』は学ぶべき医書であると書き、その理由として「病理(病伝)」を挙げました。もちろん鍼灸師必学の理由は他にもあります。 『傷寒論』にはいくつかの経穴が記載され...
鍼灸師になじみの深い『傷寒論』 前記事『宋版傷寒論』太陽病上編①にて、鍼灸師にとっても『傷寒論』は学ぶべき医書であると書き、その理由として「病理(病伝)」を挙げました。もちろん鍼灸師必学の理由は他にもあります。 『傷寒論』には鍼灸治療に関する条文がいく...
鍼灸師にとって『傷寒論』を学ぶこと 『傷寒論』は漢方を学ぶうえで必学必修の書といえます。 また鍼灸師は現在の日本では東洋医学を専門的に実践する立場の一人であります。鍼師・きゅう師免許が、漢方を取り扱う資格ではないにしても、漢方(湯液)医学を学ぶことは、鍼灸...
2023/09/11 | category:傷寒論
痓湿暍病編について 現代に伝わる『傷寒論』は、著者張仲景だけでなく、王叔和・林億・趙開美・沈琳らの手によって編纂され現代に伝えられています。しかしその過程で「弁脈法」「平脈法」「傷寒例」「痓湿暍病編」が加わったと言われています。本記事では『宋版傷寒論』に収録...
2023/09/10 | category:傷寒論
傷寒例について 現代に伝わる『傷寒論』は、著者張仲景だけでなく、王叔和・林億・趙開美・沈琳らの手によって編纂され現代に伝えられています。しかしその過程で「弁脈法」「平脈法」「傷寒例」「痙湿暍病」が加わったと言われています。本記事では『宋版傷寒論』に収録される...
平脈法について 本記事では画像(および引用文)にあるように、趙開美が校刻を行った版本をテキストとしています。 本文にある通り現代に伝わる『傷寒論』は、著者である張仲景の他にも、晋代の王叔和が撰次、宋代の林億が校正を行い、明代には趙開美が校刻・沈琳全校を行っ...
2023/09/09 | category:傷寒論
弁脈法について 張仲景の『傷寒雜病論』の弁脈法を学びます。本記事では画像(および引用文)にあるように、趙開美が校刻を行った版本をテキストとしています。 本文にある通り著者、張仲景の他にも、晋代の王叔和が撰次、宋代の林億が校正を行い、明代には趙開美が校刻・沈...
2023/09/03 | category:傷寒論
張仲景の苦言 「傷寒卒病論集」いわゆる『傷寒論』の序文を紹介します。この『傷寒論』の序文は古典文献の序文の中でもよく知られたものだと思います。なぜ現代でもよく知られているのか?その理由の一つに張仲景の苦言が記されているからだと思います。 建安(196-...
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