伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2022/11/15 | category:難経
難経 八十難のみどころ 八十難が難経鍼法の最終回となる。 本難では「左手」の重要性が再び説かれている。七十八難の内容と合わせて読みたいところである。 ※画像は『難経鉄鑑』難経古注集成5(東洋医学研究会 発行)より引用させていただきました。(画像に...
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難経 七十九難のみどころ 七十九難には『霊枢』九鍼十二原および小鍼解の語句を用いて補瀉法を説いている。しかし当然『霊枢』にはない『難経』独特の補瀉法として読み解くことが要求される。七十難から通して読むと分かると思うが、難経鍼法には扁鵲の世界観がふんだんに込め...
2022/11/13 | category:難経
難経 七十八難のみどころ 七十八難の見どころはなんといっても「呼吸出内の鍼に非ざる」鍼法である。 鍼の補瀉には迎随補瀉・呼吸補瀉・開闔補瀉などがあり、鍼灸学校でも習う技法である。これらの補瀉技法は等しく学ぶが、等しく臨床で用いることはほとんどない。 ...
難経 七十六難のみどころ 七十六難には栄衛の刺法について触れられている。栄気衛気に対する鍼法といえば七十一難・七十二難・七十三難に既に説いている。しかし、ここにきて再び栄衛の鍼法を説くことに意味があるのかもしれない。 この観点でもって七十六難を読みすす...
2022/08/05 | category:難経
難経 六十八難のみどころ 井栄兪経合をテーマにした問答は六十三難・六十四難・六十五難と続いてきた。それぞれ井栄兪経合における相生関係・相剋関係・小循環と緻密にかつ立体的に陰経陽経における井栄兪経合の構造を説かれている。 六十八難では井栄兪経合にそれぞれ特徴...
2022/08/03 | category:難経
難経 六十五難のみどころ 本難では井穴と合穴が主役となっている。とはいえ一見したところ六十三難の内容と重複しているようにみえる。しかし、六十三難とは明らかに異なり、強調されている内容がある。それを理解することで、井栄兪経合システムの理解につながる。 井...
難経 六十四難のみどころ 前の六十三難では井栄兪経合の起点(井穴)を示し、五行の性質とともにその順序を示した。 六十四難ではさらに発展させ、井栄兪経合の五行にまたさらに陰陽を加えることで、五行の夫婦関係にまで発展させている。六十三難を縦の関係とすると、六十...
2022/08/02 | category:難経
難経 六十三難のみどころ 前章六十二難では原穴(とくに陽経の原穴)がテーマであった。而して本六十三難では井栄兪経合が主役である。 井穴・栄穴・兪穴・経穴・合穴は五兪穴とも呼ばれ、鍼灸学生の頃から暗記する必須知識でもある。 しかし六十三難の内容では、ま...
2022/07/18 | category:難経
難経 六十二難のみどころ 本難では五輸(五要穴)と原穴について論述されている。『なぜ陰経では原穴は兪穴と一緒なのに、陽経では原穴と兪穴は別々なのだろう?』という疑問について記されている。 この素朴な疑問に対して、歴代の医家たちの答えがまた意外なほど納得...
難経 六十六難のみどころ 六十六難は原穴について詳しく記されている。原穴は五臓六腑の診察や治療に用いられ、臨床では非常に有用性の高い経穴の一つである。 『だからこそ、ここは原穴の性質を根本的に理解し直す必要があるのではないか!?』と、強く自省の念を感じさせ...
難経 三十八難のみどころ 本三十八難では三焦と原気との関係性が説かれている。 すなわち三十六難と三十九難ではそれぞれ命門と原気、命門と腎との関係を明示している。本三十八難では三焦と原気との関係を示している。「原気に別あり(有原氣之別)」という言葉も意味...
難経 三十九難のみどころ この三十九難もエキサイティングな内容が記されている。 三十六難三十九難を丁寧に読むことで、原気の定義を絞ることができる。原気の定義が明確になれば原穴がいかに特殊な経穴であるか?が明らかになる。 この原穴の特殊性を意識するよう...
難経 三十六難のみどころ 本三十六難では腎の左右をそれぞれ腎と命門に区分した。世にいう命門学説である。 この右腎を命門に相当させる生命観はそれ以降、各医家の大きなテーマともなった。 腎という水臓に命門相火を含ませるという生命観は、陰陽論でみても陰中陽...
2022/06/16 | category:難経
難経 三十二難のみどころ 本難では心肺の二臓を説きつつ、栄衛について論じている。 なぜ心肺の二臓だけ膈上にあるのか? 他の臓腑はみな膈下に在るのに。仲間外れではないか?という問いから本文が始まる。 膈は浄不浄を分ける機関であり、特に君主と宰相に...
2022/06/15 | category:難経
難経 三十一難のみどころ 先の三十難では栄衛相随が一つのテーマであった。そして本難三十一難では三焦がテーマとなる。一見関係のなさそうなテーマにみえてその実、絶妙に繋がっていることに『フーム…』と思わず感嘆の声が出る三十難と三十一難である。 『難経』にお...
2022/03/21 | category:難経
難経 五十五難のみどころ 本難には「積聚」についての情報が記されています。積と聚はそれぞれに違いや特徴があります。 五十五難では積聚それぞれの「病位」「形状」「症状パターン」が記されています。これらの情報は診察・診断そして治療法の決定に直結するものです。 ...
2021/12/28 | category:難経
難経 二十一のみどころ 脈診章の最終回となる二十一難にたどり着きました。二十一難ではスタート地点である一難に回帰する内容にもなっています。 「形病みて脈の病まざるは生くると曰う。脈の病みて形の病まざるは死する」 脈診の本質を問うテーマで締める難経脈診...
パッと見、意味不明な二十難 二十難を何度か読んでみましたが、その印象は『不可解…』のひと言につきます。 どこが不可解なのか? 「いずれの臓に伏匿するのか?」と問いながらも、回答では臓について何ら触れていない点がまず一点。 また本難のキーワードである...
2021/12/26 | category:難経
難経 十九難のみどころ これまでも脈の逆順については複数の難で説かれてきました。この十九難ではこれまでとは異なる逆順について触れられています。 十九難では男女によって平脈が異なると説いています。平脈が異なるということは、異常となる脈の基準も異なる側面が...
2021/12/24 | category:難経
難経 三十三難のみどころ 難経三十三難は『一見したところ何を言っているのか分からない…』といった印象を受けやすい内容だと思います。私も初めて読んだときはチンプンカンな印象を受けました。 しかし本難では木と金の関係を引き合いに出し、さらにまた金と火との関...
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