伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2024/07/17 | category:内島保定
『古方節義』(1771年 内島保定)の調胃承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能...
読む
『古方節義』(1771年 内島保定)の大承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性...
『古方節義』(1771年 内島保定)の腸胃承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能...
2024/06/14 | category:内藤希哲
治実法の大要について 鍼道五経会の講座【鍼薬双修】では、『医経解惑論』をテキストとして漢方薬・湯液医学を勉強しています。 『医経解惑論』とは、江戸期の俊英 内藤敬哲の著書として知られています。本記事では『医経解惑論』に収録される「約治実法(治実法の要約...
2024/06/13 | category:内藤希哲
治虚法の大要について 鍼道五経会の講座【鍼薬双修】では、『医経解惑論』をテキストとして漢方薬・湯液医学を勉強しています。 『医経解惑論』とは、江戸期の俊英 内藤敬哲の著書として知られています。本記事では『医経解惑論』に収録される「約治虚法(治虚法の要約)」...
2024/03/12 | category:内島保定
『古方節義』(1771年 内島保定)の四逆湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性が...
2024/02/03 | category:傷寒論
張仲景の厥陰病編 三陰病編も大詰め、厥陰病です。厥陰とは「両陰が交わり尽きるところ」、即ち陰の極まるところでもあります。しかし、陰が尽きてしまうとそれでおしまい、人体でいうと“死”に至ります。 しかし陰陽の法則の一つには「陰極まり陽に転じる」という言葉があ...
2024/02/02 | category:傷寒論
張仲景の少陰病編 太陰病編に続いて少陰病編に入ります。少陰病編はこれまでと打って変わって、生死に関わる重篤な病の段階になります。それはこれまでの編に比べて「死」という文字が多く記されている点から実感できると思います。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館...
2024/01/31 | category:傷寒論
張仲景の太陰病編 『傷寒雑病論』のいよいよ三陰病編に入ります。まずは太陰病編からです。三陰病には入ることで病伝ベクトルが変わる点に注意して読むとよいでしょう。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次い...
2024/01/29 | category:内島保定
『古方節義』(1771年 内島保定)の炙甘草湯についてはみてみましょう。炙甘草湯は八味地黄丸と同じくお酒を用いる薬方です。初めて煎じて飲んだときは『甘くて美味しい…』という印象が強かったですね。 そのお味に比べると『傷寒論』中の炙甘草湯の条文は今ひとつ分かり...
2023/12/29 | category:保赤全書
『保赤全書』第4章「痘症伝変」は非常に興味深い内容です。従来の痘瘡病理および病伝セオリーから、その矛盾点を指摘しているチャレンジングな章だといえます。 ※『保赤全書』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立の...
『保赤全書』(1585年 管橓)の紹介記事第3弾です。本章「弁痘症以傷寒」では、傷寒と痘瘡(天然痘)の共通点とその違いについて簡明に記されています。ウイルス概念の無かった当時、四診のみで鑑別せねばならなかった事情を慮ると本章の重要性も少しイメージしやすくなると...
明代の痘瘡医学書のひとつ『保赤全書』(管橓 著)を紹介する記事第二弾です。前章と同様に本章も魏直先生リスペクトの様相が強い内容となっています。 ※『保赤全書』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメント...
さて痘瘡医学シリーズで二冊目の紹介となるのはこの『保赤全書』です。この書は1585年、管橓という医家の著書になります。魏直の『博愛心鑑』(1525年)に比べると、その60年後の発刊となる書です。この『保赤全書』も従来の胎毒説を否定して新しい痘毒説を採用していま...
2023/12/28 | category:博愛心鑑
「魏直先生の痘毒新説編」もこの記事でフィナーレです! 本章では魏直先生は、従来の胎毒説および痘瘡病理の不備を指摘しています。とくに李東垣が提唱したであろう胎毒が「命門伏蔵説」を完全否定しています。その否定ぶりは実にクールです。小児体質の変蒸を根拠としつつ...
『博愛心鑑』では痘毒の原因である火毒が男女交媾によって生じると唱えています。しかし男女交媾とは即ち生殖活動であり、生命にとって必要不可欠であるものです。この生殖行為が毒の原因となるという一見矛盾を感じる説でもあります。さてさてこれをどのように解釈しましょうか。...
「魏直先生の痘毒新説編」もいよいよ佳境です。前回記事では「男女交媾」「火」「精血」が鍵となることを紹介しました。本記事では天地の理と人の理や節度の観点から火毒・痘毒について説かれているように思えます。ということで「精血」の章を読み進めていきましょう。 ...
魏直が記した痘疹医学書『博愛心鑑』では、痘疹の病因について当時としては画期的な新説を展開しています。そもそもこの話を記事にしたくて『博愛心鑑』シリーズを始めたのです。それでは『博愛心鑑』の下巻を読み進めていくとしましょう。 ※『痘疹博愛心鑑』京都大学...
本章もまた栄衛と痘疹・痘毒の話です。本記事では蓍亀(しき)についても紹介しています。 ※『痘疹博愛心鑑』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損...
痘疹医学において栄衛は人体の発生の造化に関わるものであり、また氣は痘毒を制する存在であります。それ故に繰り返し栄衛の関係を説いているのでしょう。前回の章で詳解された保元湯はこの栄衛を補するものです。それを踏まえて本章を読み進めていきましょう。 ※『痘...
Menu
HOME
TOP