伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2022/05/07 | category:黄帝内経 素問
素問 四気調神大論第二について 四気とは四時の気、この論では人体の気が天気すなわち四季の移り変わりに応じることの重要性を説いています。 春は発陳、夏は蕃秀、秋は容平、冬は収蔵と、各季節の特徴を表わしている点はイメージしやすいですね。 ※『重広補註...
読む
素問 上古天真論第一について 素問の第一論は、軒猿黄帝の生い立ちからスタートします。黄帝が如何に神童であったかが記され、また最後には「登天」するという言葉が用いられていますが、この論の主旨に沿う表現だと思います。 ※『重広補註黄帝内経素問』京都大学...
2022/04/19 | category:脈経
これまでのあらすじ 第一章は脈象24種、第二章は平旦から天地と人を繋ぐ脈、第三章は陰陽に区分することで脈を三界する内容、そして第四章は脈を中心とした生理学の話。第五章の平脈には個人差があり、脈にはその人の性分が表れるというお話でした。 今回は脈を五層に分け...
2022/04/18 | category:奇経八脈攷
帯脈為病について 奇経八脈の病に関する章もとうとう最終回です。本章では帯脈の性質について詳しく述べられています。また帯脈と関係の深い病邪、さらに多様な病理パターンが記されている点では、他の奇経為病と少し趣きの異なる印象を受けます。 帯脈が持つ特殊性について...
帯脈について 李時珍による『奇経八脈攷』では奇経について実に詳しく説いていただき、奇経について不勉強な私にとっては至福の時間でありました。しかしその至福のときもそろそろ終わりを迎えようとしています。 RPGに譬えるなら“ラスボスと最後の闘い”の前に覚えるほ...
2022/03/23 | category:奇経八脈攷
督脈為病について 前章の「督脈」に関する記述はとてもとても濃い内容でした。それとは打って変わって、今回の「督脈為病」の内容はあっさりしています。李時珍もペース配分を意識していたのでしょうか。前章の濃い内容に打ちのめされた人は安心して「督脈為病」を読んでくださ...
督脈について 前章「任脈」では一見シンプルにみえた任脈の流注が、意外なほど複雑な交会関係を持っていいたことが明らかになりました。そして今回の督脈はどうでしょうか。 督脈と交会関係にあるのは足少陰腎経・足太陽膀胱経・陽維脈・手陽明大腸経・足陽明胃経・任脈...
2022/03/21 | category:奇経八脈攷
任脈為病について 「任脈為病」で記される病症群は任脈の性質をより色濃く表わすものであると思います。 任脈の任は姙(妊)の意を含むという言葉もあるほどで、また「陰脈の海」という別名からも、血と深く関与する奇経にも思えます。しかし李時珍が示す「任脈為病」の情報...
2022/03/21 | category:難経
難経 五十五難のみどころ 本難には「積聚」についての情報が記されています。積と聚はそれぞれに違いや特徴があります。 五十五難では積聚それぞれの「病位」「形状」「症状パターン」が記されています。これらの情報は診察・診断そして治療法の決定に直結するものです。 ...
2022/03/20 | category:奇経八脈攷
任脈について 「陰脈の海」と称される任脈。本章では陰脈の海たる所以として、各経各脈と任脈との交会に関する情報が記されています。 正経では足の三陰経(肝経・脾経・腎経)と足陽明胃経・手陽明大腸経、そして奇経では陰維脈・衝脈・督脈の計五経三脈が任脈と交会し...
Menu
HOME
TOP