伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2024/12/15 | category:臓腑経絡詳解
陰脈の海、任脉について 督脈に続いて任脈について紹介です。任脈に関しても「詳解」ではなく概略紹介になります。任脈は「陰脈の海」とも呼ばれます。本章では、その理由として「諸陰の総任」としても記されています。詳しくは本文を読んでいきましょう。 ...
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陽脈の海、督脉について 正経十二経が終わったところで、お次は督脈について記されています。残念ながら本書の名にある「詳解」とはいきませんが、督脈の概略が記されています。 督脈は「陽脈の海」とも呼ばれます。本章では、その理由として「諸陽の都綱」としても記さ...
2024/12/13 | category:臓腑経絡詳解
終わりにして始まり 六臓六腑・十二経脈について詳解してくれていた本書もこれで最後の肝臓・肝経にたどり着きました。しかし、経絡というのは“如環無端(環の端の無きが如し)”であり、終わりは始まりでもあります。この点にも本章では随所で示唆しているように感じます。で...
胆の腑と胆経について勉強し直そう! 胆の腑と経脈の章に入りました。胆の腑は他の臓腑に比べて特殊な面があります。六腑に分類されながらも、奇恒の腑にも属します。 鍼灸学校の勉強では、胆経といえば『経穴数のやたら多い経脈…』という印象っは濃い存在ですが、ここは胆...
三焦はミステリアスな存在 三焦といえば「名有りて形無し(有名無形)」という言葉を連想します。 そもそも『内経』『難経』には、三焦の性質や機能を表わす言葉に「中瀆の腑(本輸篇)」「孤の腑(本輸篇)」「水穀の道路(三十一難)」「原氣の別使(六十六難)』などがあ...
2024/12/08 | category:内藤希哲
江戸期の俊英 内藤敬哲の医書『医経解惑論』から「見病知源の論」を紹介します。この章は“病の源を把握する”ための極意を記しています。 『傷寒論』の根底にある治病と病源を診るための真意を、『素問』『霊枢』の理をもとに説いているのが本章です。 私自身、臨床に出て...
2024/12/01 | category:内藤希哲
江戸期の俊英 内藤敬哲の医書『医経解惑論』から、仲景立六経大意の論を学びます。 ※『医経解惑論』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能...
2024/08/25 | category:内藤希哲
水法を再考する 江戸期の俊英 内藤敬哲の医書『医経解惑論』から、約與水法を学びます。水を与える(與水)法は五苓散の条文(太陽病中編・71)に登場しています。「水を少しずつ与えること(少少與飲之)」の真意を改めて考える重要な章であります。 『傷寒論』には...
2024/08/07 | category:内島保定
五苓散について学ぼう! 五苓散ネタの一つに「二日酔いに効く漢方(の一つ)」として巷の情報にありますが、その理由(機序)もよく理解しておく必要があるでしょう。 ・五苓散の守備範囲 ・対象とする邪の性質 ・邪を追い出す出口 これらを明確にすること...
2024/08/07 | category:内藤希哲
表病に裏滞(痰飲)を挟む五苓散証 『傷寒雑病論類編』(1819年刊 内藤希哲一門)に記載される五苓散についてみてみましょう。本書において五苓散は「太陽病夾痰飲者治法」に記載されています。内藤希哲は、太陽病に裏滞を挟むケースとして「裏滞表病」といった鑑別を行っ...
2024/08/06 | category:内藤希哲
『医経解惑論』の約滲法について 江戸期の俊英 内藤敬哲の医書『医経解惑論』から、滲法について学びます。滲法とは聞き慣れない言葉かもしれません。利水・利尿といえば理解しやすいでしょう。 鍼灸の現場でも、利水を加味して治療を組み立てるシーンは多々あります。それ...
2024/07/17 | category:内島保定
『古方節義』(1771年 内島保定)の調胃承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能...
『古方節義』(1771年 内島保定)の大承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性...
『古方節義』(1771年 内島保定)の腸胃承気湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能...
2024/06/14 | category:内藤希哲
治実法の大要について 鍼道五経会の講座【鍼薬双修】では、『医経解惑論』をテキストとして漢方薬・湯液医学を勉強しています。 『医経解惑論』とは、江戸期の俊英 内藤敬哲の著書として知られています。本記事では『医経解惑論』に収録される「約治実法(治実法の要約...
2024/06/13 | category:内藤希哲
治虚法の大要について 鍼道五経会の講座【鍼薬双修】では、『医経解惑論』をテキストとして漢方薬・湯液医学を勉強しています。 『医経解惑論』とは、江戸期の俊英 内藤敬哲の著書として知られています。本記事では『医経解惑論』に収録される「約治虚法(治虚法の要約)」...
2024/03/12 | category:内島保定
『古方節義』(1771年 内島保定)の四逆湯についてみてみましょう。 ※『(経験)古方節義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性が...
2024/02/03 | category:傷寒論
張仲景の厥陰病編 三陰病編も大詰め、厥陰病です。厥陰とは「両陰が交わり尽きるところ」、即ち陰の極まるところでもあります。しかし、陰が尽きてしまうとそれでおしまい、人体でいうと“死”に至ります。 しかし陰陽の法則の一つには「陰極まり陽に転じる」という言葉があ...
2024/02/02 | category:傷寒論
張仲景の少陰病編 太陰病編に続いて少陰病編に入ります。少陰病編はこれまでと打って変わって、生死に関わる重篤な病の段階になります。それはこれまでの編に比べて「死」という文字が多く記されている点から実感できると思います。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館...
2024/01/31 | category:傷寒論
張仲景の太陰病編 『傷寒雑病論』のいよいよ三陰病編に入ります。まずは太陰病編からです。三陰病には入ることで病伝ベクトルが変わる点に注意して読むとよいでしょう。 ※『傷寒論』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次い...
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