【医書五経を読む】では術理と生命観を学ぶ

古典を読むことで鍼灸の技術は向上するか?

【医書五経を読む】では、日本・中国に伝わる医学文献を読み解くことで、鍼灸や脈診の技術を磨きます。

鍼灸・漢方の両医学書、脈診書はもちろん、時代を問わず古典文献を丁寧に読み、東洋医学の理解を深める講座です。

その目的は、ただ技術・テクニックを集めることではありません。
術理を得るために医古文から学ぶのです。術理とは「技術の理(ことわり)」であり、それを得ることで鍼灸治療が“自在のもの”となるのです。

鍼や脈診の術理を得るには、「氣」の性質を理解し、さらに「脈と氣の関係」を解することが要となります。

悩める鍼灸師、その迷いを晴らすには?

鍼灸治療とは「氣の虚実を和し、経脈を調え、病や症状を改善させること」です。
しかし実際には目に見えない「氣」「経脈」を扱うことを『難しい…』と感じる鍼灸師は多いと思います。

よくある疑問として
「浅い鍼、深い鍼…どっちが正しいの?」
「少数鍼と多数鍼、どっちが選ぶべき?」
といった問いも、氣が不可視である故に意見が分かれるところでしょう。


しかし「鍼と氣の理解」が深まれば、迷うことなく自分の解を出せることでしょう。迷いがなければ、自身の鍼が揺らぐことはありません。

臨床における迷いは氣をみえなくさせます。
反対に、自信は氣を確かなものに近づけます。

術理を得ることで、鍼のつかい方は大きく変わるのです。

氣を扱う鍼治は、術者の気の迷いが如実に反映される

生命観を学ぶこと、それは何の役に立つの?

伝統鍼灸・東洋医学は、近代医学・西洋医学とは大きく異なる医学体系をもちます。両者は根本的に構造が異なるため、違い・ギャップが生じるのは当然です。

「東洋医学・伝統鍼灸には普遍性や再現性に欠ける」
「氣や経絡なんて、存在しないものは治療に使えない」
「脈診なんてものは、診る人の主観に過ぎない」
…といった批判をしばしば耳にすることがあります。

これらの意見は、近代医学・西洋医学の理によって鍼灸を評価しようとする偏った視点のためにおこるものです。
鍼灸を本当に理解するには、伝統医学・東洋医学の根本から学ぶ必要があります。そしてその根本とは、世界観・身体観・生命観を解することに他なりません。

浅薄な知識で伝統医学を評するだけでは得るものは多くありません。
伝統医学の生命観を深く理解することで、鍼灸や脈診の理解は深まり、その術理を得ることができるのです。

生命観を理解しないと、脈診はなにを観ているのか?が分からない。

医古文を読むって、難しい?

『古典文献を読むって、私には難しそう…』と思う初級者は多いでしょう。

しかし講座内容は参加者のレベルに合わせますので、まずはトライしてみてください。現在、鍼灸学校の学生さんも講座に参加しています。
やさしい先輩もいますので、いろいろとフォローしてくれますよ。先生に鍼灸学校の東洋医学概論、1~2年生程度の知識があれば、講座についてこれるよう指導しています。

また、アットホームな気風が当会・当講座の特徴でもあります。少しでも伝統鍼灸に興味があれば、一度のぞいてみてください。

医書五経を読むのセミナー情報

参加条件:鍼灸師・鍼灸学生・医療関係者で東洋医学を学ぶ意欲のある方

【日 時】:毎月第2日曜日 10:30~17:00
※祝日や学会などで日程を変更する可能性があります。
※そのときの状況によりオンラインに切り替えることがあります。

【受講費】:6,000円。初参加の方は4,000円です。
※継続して参加される場合は別途 年会費が必要です。
詳しくはコチラでご確認ください

【持ち物】:スリッパ、白衣、勉強道具
【会 場】:足立鍼灸治療院。南海高野線 千代田駅から徒歩8分程度です。

【講 師】:足立繁久(講師プロフィール

【申込先】件名に「参加希望」と「参加する講座名」を明記のうえ、以下のメールフォームからご連絡ください。
※記入されたアドレスにメールが届かないケースが多発しています。
※大人の配慮として複数の連絡先を記入しておいてください。連絡がつかない場合の責は当会は負いませんのでご了承ください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

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