伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2023/11/12 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 五癃津液別第三十六のみどころ 五癃津液別第三十六には「津液」に関する情報が記されている。人体における水分の分類や動きについて詳細な情報が記されている。一般的にも東洋医学の知識として、人体を構成する要素の一つとして「氣・血・水」の存在はよく知られている。...
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2023/10/08 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 脹論第三十五のみどころ 脹論にも衛気と営気に関する記載がある。脹という病名から浮腫や腫れなど“水”を主体とする病にもみえる。しかし本文文脈から察するに、どうも水の病ではないようである。氣分における陰陽、すなわち衛気と営気の関係をいかに理解するか?が、本...
2021/11/10 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 口問篇第二十八のみどころ 口問篇には岐伯が師より授かった秘伝について記されている。 冒頭は黄帝さまの語りから始まる「余は既に九鍼の経論を聞き、陰陽逆順、六経についても既にマスターした。願くば口伝を聞きたい。」と。その黄帝さまの言葉に岐伯先生は「よき哉...
2021/10/27 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 五乱第三十四のみどころ 営気は脈内を行くものであり、脈に順(したが)うものである。そしてまた衛気は営気に相い随うものである。営衛相随は『難経』三十難でも説かれている。 しかし、もしこの営衛相随が破綻することが起これば、つまり衛気が営気に対して逆行...
2021/10/24 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 海論第三十三のみどころ 人体には4つの海がある。 多くの鍼灸師がもつ人体観は十二経絡・奇経八脈、五臓六腑…で止まっていることが多いのではないだろうか。しかし、これら四海を理解することは臨床的に非常な意味がある。それでは本篇を読みすすめてみよう。 ...
2021/10/23 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 平人絶穀第三十二のみどころ 平人絶穀篇は人の腸胃のキャパと、飢餓における限界について述べられている。 胃腑・小腸・大腸の寸法や容量についても記されている。現代解剖学的には「日本人では小彎の長さは12~15cm、大彎は42~50cmである。 容量平均は...
霊枢 決氣第三十のみどころ 本篇決氣には人体を構成する六つの要素について記されている。 一般的には「氣・血・水」といった三要素がよく知られている。この分類は東洋医学をよく知らない人でもイメージしやすいのが長所である。当会でも「氣への鍼・氣の治療」「水への鍼...
2021/10/19 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 師傳第二十九のみどころ 本篇は黄帝さまの壮大かつ高貴な志から始まっている。「修身斉家治国平天下」を髣髴させるお話である。 これに対し岐伯も大いに賞賛し、治国治民と自治治身における秘訣・要諦を説いている。 そして治身とは未病・既病を治することにも...
霊枢 病本第二十五のみどころ 本篇はその名の通り“病の本”および標について論述されている。いわゆる病の標本を知ること、これが本篇の内容である。 ちなみに『素問』標本病伝論第六十五には本篇病本と『霊枢』病伝第四十二とがセットで記載されている。言い換えると『素...
2021/10/15 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 寒熱病第二十一のみどころ 寒熱篇には四時(春夏秋冬)における人の氣の変動について触れられている。四時・四季とは暦でみると“時間”であり、自然界でみると天と地の氣の運行である。 内経ではこの天地の氣の運行と人の氣の反応、即ち如何に調和できるか?について...
2021/10/08 | category:黄帝内経 霊枢
四時の気を知ること 本篇では四時の氣をテーマとしている。四時によって天の氣・地の氣が変化をみせるのは勿論のこと、それに呼応する形で人の氣もまた変化をみせる。すなわち、四時の氣を知るとは、四時(春夏秋冬)における氣の性質と、外界から影響を受けた人体の反応を理解...
2020/07/17 | category:黄帝内経 霊枢
ようやく営衛生会篇 本篇では営気が生じ、衛気が会するところについて論述されている。 これまでの篇から 「営気は十二正経、蹻脈、任督脈を流れること」 「その走行距離は16丈2尺あること」 「1日(100刻)かけて50周していること」 などが分かっ...
脈度は気の性質を理解する上で非常に重要なファクターである。 鍼をする上で、何の気に対してアプローチしているのかを我々鍼灸師は理解しなければならない。 本篇では十二経脈と任脈督脈、そして陰陽蹻脈の脈度が記されている。 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館よ...
2020/07/12 | category:黄帝内経 霊枢
『霊枢』営気第十六 ※『霊枢講義』京都大学付属図書館より引用させていただきました。 ※以下に書き下し文、次いで足立のコメントと原文を紹介。 ※現代文に訳さないのは経文の本意を損なう可能性があるためです。口語訳は各自の世界観でお願いします。 『霊...
2020/07/11 | category:黄帝内経 霊枢
氣を学ぶ上で五十営は魅力的 本篇五十営は、人体の生理を理解する上で非常に重要な内容である。 といっても、初学の頃は本篇の内容に何一つ魅力を感じなかったが…(苦笑) しかし「気」について学ぶほどに五十営の重要性は増すばかりである。 特に気の運行、営気...
2020/07/10 | category:黄帝内経 霊枢
経筋篇で学ぶべきは痛み・麻痺のみに非ず 経筋篇に登場する病症群には痛みや麻痺・痙攣などが列挙されている。このことから整形外科的疾患を診る鍼灸師にとって経筋治療の知識は必要であるとの意見もある。しかし、経筋篇の文章を読むと決して痛み麻痺などに限定されたものでは...
人の身体と世界 人は天地の間に生きる存在であり、天地と人は相応し合っている…という天人相応の思想は、内経の人体観・世界観に強く根ざしている。 経水篇においてもそれは如実にみられ、十二正経を地にある十二の河川に対応させている。 その目的は何か? ...
経別は経脈篇の次篇となる。 ちなみに経脈篇は講座『臓腑経絡のキホン』にて2年かけて勉強したため、本サイトではアップはしていない。 初心者にやさしい経絡・上級者に難しい経絡 さて、経別篇は実に興味深い文から始まる。 5と6の数字が人体に相応しているのだと...
2020/07/08 | category:黄帝内経 霊枢
霊枢 経脈第十のみどころ 経脈篇の後半である。後半部分は各経脈の氣が絶した場合、そして各経の別、いわゆる絡穴について主に記載されている。単に絡穴の名称をだけを暗記するのではなく、別脈としての流れを把握することは重要である。そうすることで「絡穴⇒慢性疾患の治療...
霊枢 経脈第十のみどころ 経脈の流注について詳細に記載されているのが本篇、経脈篇である。古代の医学でここまで人体の表層から裏層にわたり循環構造を成した医学は他にないのではないだろうか。また現代においても経脈は不可視の存在であるため(ちなみ本篇本文においても経...
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