伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2022/05/07 | category:黄帝内経 素問
素問 四気調神大論第二について 四気とは四時の気、この論では人体の気が天気すなわち四季の移り変わりに応じることの重要性を説いています。 春は発陳、夏は蕃秀、秋は容平、冬は収蔵と、各季節の特徴を表わしている点はイメージしやすいですね。 ※『重広補註...
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素問 上古天真論第一について 素問の第一論は、軒猿黄帝の生い立ちからスタートします。黄帝が如何に神童であったかが記され、また最後には「登天」するという言葉が用いられていますが、この論の主旨に沿う表現だと思います。 ※『重広補註黄帝内経素問』京都大学...
2021/11/10 | category:黄帝内経 素問
素問 解精微論第八十一のみどころ 素問の締めくくりである解精微論では泣(涙)が主テーマとなっている。文中に「治に於いて無益なり」という但し書きが入っているのが面白い。確かに人が涙する機序を解したところで治療には何の関係もない。 しかし続く言葉に「工の知る所...
2021/08/01 | category:黄帝内経 素問
『素問』瘧論 素問瘧論は非常に興味深い内容が記されてる。瘧病といえば悪寒と発熱を繰り返す特徴的な病態を持つ病として知られている。このような病型から過去、瘧=マラリアとして訳された時代もあったが、これは偏った見方であるように思う。悪寒と発熱を繰り返す発熱パター...
2020/11/10 | category:黄帝内経 素問
『素問』玉機真蔵論では、四時の脈、そしてその太過不及の脈と病について説明されている。そしてやはり重要となるのが胃氣の存在である。 本論後半では胃氣に焦点をあてて 「なぜ胃氣は寸口脈に関係があるのか?」 「胃氣を失うと脈はどのような変化をみせるのか?」...
2020/11/08 | category:黄帝内経 素問
平人=健康人の定義とは? 『素問』脈診論シリーズ第2弾、平人気象論第十八である。 平人気象論ではその名の通り「平人」についての定義がいくつか記されている。 特に息数と脈数を基準とした定義は注目すべきである。現代人が平人=健康人の定義を設定するなら...
2020/11/07 | category:黄帝内経 素問
居処 動静 勇祛と氣の動き 経脈別論は、人の居処や動静、勇祛などで脈が変わるのか?との問いから始まる。 居処を住まい、動静を動き(例えば職業など)と解釈すると非常にイメージしやすい。 この動静はいかようにも解釈できる。その人の性質と解釈することも可能...
経・腑・臓の治療の違い 五臓別論には臓腑や奇恒の府の特性について説かれている。 臓と腑の違いは何か? 「臓は蔵して瀉さず、腑は伝化して蔵さず。」 この言葉に尽きる。 五臓が何を藏しているのか?も重要であるが、この臓と腑それぞれの性質を理解していな...
2020/11/05 | category:黄帝内経 素問
『素問』には脈診について専門的に論述している論篇がいくつかある。 本記事のテーマ「脈要精微論」はその最たるものである。 以下には「脈要精微論」の書き下し文と原文を紹介している。この書き下し文は講座【医書五経を読む】のテキストとしても採用させていただいた。 ...
2020/06/17 | category:黄帝内経 素問
離合真邪論の見どころ 本論では鍼の補瀉、特に呼吸補瀉について詳解されています。 呼吸によって左右される気とは?鍼によって集められ留められる気とは? 気のバリエーションについても考え直す必要がある…そう思わせる内容です。 素問 離合眞邪論第二十七 ...
八正神明論のみどころ 鍼に大事なものはリズムである!と真っ先に言及している点であろう。 人体の不調を理解するにはバイオリズムを理解することは重要である。 また鍼治を行うには、氣のリズムを知らなければ、暗闇の中を手掛かりもなし進むようなものである。 と、...
宝命全形論のみどころ 本論では衛氣・営氣の理解に関する記述はそう多くないが、大事なところでもあるため、全文を引用した。 本論での見どころ、それは「治神」に尽きる。 鍼の要諦を五つ挙げているが、その一番に「治神」すなわち神を治めることを指し示している。...
2020/06/12 | category:黄帝内経 素問
調経論に記されている大事なこと 『黄帝内経』つまみ食いシリーズは当分続く。それどころかおそらく終わることは無いだろう。 そういった意味では、分不相応なことを始めてしまったかもしれない…。 さて、調経論にも鍼灸師必読の内容が相当量盛り込まれている。その...
2020/05/08 | category:黄帝内経 素問
黄帝内経素問 痹論篇第四十三 痹論篇は痺症・痺証がテーマです。 風邪による痺証を行痺 寒邪による痺証を痛痺 湿邪による痺証を著痺(着痺)というのは鍼灸学校でも習うことだと思います。 しかし痺証だけでなく営氣、衛氣の性質が端的に説かれています。鍼灸...
黄帝内経素問 挙痛論篇第三十九 この挙痛論では人体に生じる痛みの機序を詳細に説かれています。痛みの原因を主に寒氣としていますが、寒氣に拘らず広く邪としてみた方が理解しやすいかもしれません。病位(病邪の位置)によって症状が変わるさま、そして病位が移動していくさ...
2020/05/07 | category:黄帝内経 素問
黄帝内経素問 熱論篇第三十一 陰邪に属する寒邪は六淫の中でも最も殺傷の性をもつともいわれます。また陰邪であるため裏陰に侵攻しやすく、表から裏へ、陽経から陰経へ、経から腑へ、腑から臓へと病位を変えて人体を障害します。 この熱論篇では熱病は傷寒であると定義...
2020/05/06 | category:黄帝内経 素問
黄帝内経素問 陽明脈解篇第三十 陽明脈解には陽明熱が甚しい際の病症が多く記載されています。 ひと昔前に問題にもなった「タミフルによる異常行動」もこの病理に近いものだと考えています。 実生活で陽明熱が強くなる条件や要素を考えると、臨床にも応用可能でしょ...
黄帝内経素問 太陰陽明論篇第二十九 太陰陽明篇では主に脾と胃の関係が記されています。脾胃が萬物の中央であること、四季(五季)の中では土用の各18日間に相応することが記されてあり、空間・時間ともに中央であることを示しています。これは人体においても同様で、季節(...
2019/06/28 | category:鍼の道, 黄帝内経 素問
中国医学の五大治法 ー方位と治法の意ー前回の「中国医学 五大治法と六つめの治術・その1」では五大治法として、砭石・湯液・灸焫・微針・導引按蹻を紹介しました。 『素問』異法方宜論第十二では、各治法と各方位が相当しており、各治法にはそれぞれの意が込められていたこと...
2019/04/02 | category:鍼の道, 黄帝内経 素問
素問に伝えられる5つの治法 『素問』異法方宜論第十二には五行と五方に合わせた5つの治法・治術が紹介されています。 1、砭石(へんせき) 2、毒薬(湯液治療) 3、灸炳(お灸) 4、微鍼(鍼) 5、導引按蹻 これらの5つの治法が五方(東・西...
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