少祁派五行通背拳を体験させていただきました

鍼道五経会の足立です。

今回の記事は東京講座メンバーとの「鍼灸師の遠足」レポートです。

今まで東京講座では本格的な「鍼灸師の遠足」ができませんでしたが、
このたび東京メンバーの江島先生にご尽力いただきまして
彼が通っている道場・一修会さまを紹介していただき、体験入門をさせていただきました!

体験した武術門派は【少祁派五行通背拳

写真:一修会の皆さまと一緒に。
写真中央が7代目 少祁派五行通背拳 伝人である村松 希実彦先生

写真左の白シャツが通背拳ビギナーの足立です。

正直言いまして、中国武術は実際に見たことも習ったこともない…というのが私のキャリア。もっと言うと香港映画では主にジャッキー・チェン(成龍)をよく視てました!というレベルです(笑)

感想は「とにかく迅い速い!」

体験練習では初心者主体に基本的な動作を丁寧に体験させていただきました。
(いや、基本とはいえこれもかなり難しく、それでいて理論的な動作だと感じました)

しかし、時折 村松先生が実演して見せてくれる動作は速くて、
「見えにくい場所から見えない速さで撃つ!」という印象でした。


写真:少祁派五行通背拳の訓練法のひとつを紹介される村松希実彦先生

これでも“かなりゆっくり”と実演してくれているが、この速さ。
そして、この笑顔。

印象的なのは速さだけではない

村松先生、門下生の皆さんがこれまた親切に教えてくださる!

写真:東京メンバーの武術組のひとり若林理砂先生も参加


写真:流れるような動きで技の実例を紹介される村松希実彦先生
鏡の向こうで楽しそうに笑っているのが江島先生(笑)


写真:武道経験のない女性にもその人に応じたペース・内容でレクチャーしてくれる門下生の先輩方
股関節の力を抜いて、死に体にならない練習。

もしかして秘伝を紹介しているの?

村松先生の説明もまた我々に合わせた表現や言葉を選んでくれていたのでしょう。

「稽古中の内観の大事」

「三本軸の使い方」

「動きの横から縦への力の変換」

「動きの中に乾坤の理念がある」

などなど…(あえて村松先生の言葉とは表現を少し変えて書いています)
非常に興味深い表現や言葉で伝えてくださり、
通背拳とは人体への観察と研究と理解に基づいた技術だと感じました。

稽古中や打上げでは「これは他には教えない内容だけどね」という言葉を何度か耳にしました。
『ここに居ていいのか?』『我々が聞いてても大丈夫なの?』と密かに心配したりもしましたが(笑)

懇親会が始まっても熱は冷めない

素晴らしい…と感じたのは、稽古を終了後も。

まず打ち上げの話題が武術一色なのも素敵です。


写真:和気あいあいとした打上げ風景

懇親会での村松先生のお話をもうひとつ紹介します。

「武術とスポーツ競技は違う」

「なぜならスポーツ競技はタイムや点数を競う。そうなると相手に対する敬意は薄くなる。ガッツポーズがその例です。あくまでも自分が主。」

「武術・武道はそうではない、相手を撃ち倒す技術ではあるが、その研鑽をさせてくれる相手にこそ敬意をはらう。」

「武術は戦うためのものでもあるけど、そもそも武術は幸せに生きるためのものだからね。」

と仰っていた言葉が深く残っています。


写真:「武術は人が幸せに生きるためのもの」だと仰る村松希実彦先生

武術体験の動機・発端は膂力だったが…

「膂力とはどんなものなのか?」武術体験の発端の一つがこのような疑問でした。

しかし、実際に蓋を開ければ「人体の構造を深く研究された人体の動き」を鍛錬し、
そして「相手を大切にし、お互いの生を大切にする」ための技術を探求している先生の言葉が響きました。

まさしく鍼灸の道と非常に重なり合うのではないでしょうか。

・・・と深く納得し、大阪への帰路についた足立でした。

これにて2018年の「鍼灸師の遠足」は関東関西ともに終了。

また、2019年の鍼灸師の遠足をご期待ください。

あ、関東講座はまだまだ続きます、新規メンバーも募集中です。

来月11月は鍼灸学生さんに限りワンコインで受講できる!
そんな企画(詳しくはコチラ)が東京講座にて行いますので、
今後とも鍼道五経会の関東講座にもご注目ください。

 

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