伝統医学の一貫性と多様性を学ぶことで道理に至る
2023/08/19 | category:鍼の道
如環無端を見直す 環の端の無きが如し(如環無端)という言葉があります。鍼灸師ならば何度か目にしたことのある言葉でしょう。 如環無端という言葉からは「終わり(端)が無く輪っか(環)のように、グルグルと循環し続ける様子」が想像できます。そしてその循環システムを...
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2023/07/15 | category:鍼の道
要となる部位や重要器官だからこそ、諸経が… 経脈の流注にはいくつかの要所があります。以前記事に挙げた「名のある交会穴」もその一つ。しかし各経が交わり会するのは経穴だけではありません。人体の各部位・各器官に諸経は交わり流れ込んでいるのです。 要となる部位、重...
2023/07/11 | category:鍼の道
異名・ふたつ名を持つ交会穴 鍼灸師たる者、経脈流注を把握し、各経穴の部位を知ることは必須の素養です。(もちろんそれ以外にも必要な知識はたくさんあります)その経脈流注と経穴知識に重なる情報に「交会穴」があります。一穴に複数経が関与する特殊な経穴です。 人体に...
2021/09/08 | category:鍼の道
治と診は互いに包括する 個々の流儀やその段階にもよるでしょうが「鍼は治八分観二分、脈は治二分観八分」が良い。 (※これは私の造語ですので、調べてもたぶん出てこないと思います。) これはもちろん私見であります。 が、鍼灸というものは医学でありますが、...
2021/08/31 | category:鍼の道
交会穴は三陰交だけではない 思うところがあって、各経の交会穴を調べることにしました。複数経脈が交会する経穴というと、三陰交や関元(三結交)、百会(三陽五会)が有名ですが、他にも交会穴はたくさんあります。 ちなみに三陽五会とは、足太陽膀胱経(経脈篇)・手...
2021/05/18 | category:鍼の道
「鍼灸師のお仕事って、治療だけじゃないんですよ」 先日、そんな話を学生さんにしました。 「えっ?鍼灸師の仕事は治療では?」と、素直なリアクション(ありがとう)。 もちろんその問いは正しいのですが、治療は鍼灸師にとって仕事のホンの一部です。(もちろ...
2021/03/30 | category:鍼の道
如環無端の矛盾 鍼灸経絡学を学んでいくと「如環無端(環の端の無きが如く)」という言葉を目にすると思います。 経脈を扱う鍼灸師ならば知っておくべき言葉の一つでしょう。 「如環無端とはメビウスの帯のように途切れることなく循環する様子を言う」と私は教わりま...
2021/01/05 | category:鍼の道
鍼道五経会の流派 当会の鍼灸はどんな流派にあたるのか?ということについて言及しておこう。 当会の鍼灸はいわゆる伝統鍼灸・東洋医学系に類する鍼灸である。 明清代までの中国医学、江戸期までの日本の医学を主に学び、鍼灸治療に活かすことを当会勉強のテーマとし...
2020/10/31 | category:鍼の道
理想の鍼ってどんな鍼? 私見ながら理想の鍼(の一つ)とは「夢と現の間にある鍼」だと思っている。 もちろん理想の鍼の定義は鍼師によってそれぞれ異なるので一つの理想像として眺めてもらうと幸いである。 「夢と現(うつつ)の間」とは何ぞや?そう思う人も多いだ...
2020/10/13 | category:鍼の道
治療技術だけでは食べていけない…という言葉 「治療技術だけではダメ…云々」これは少し前の鍼灸業界でうんざりするほど耳に目にした言葉だ(笑)。 もちろん「治療技術だけではやっていけない」ことは確かである。だが逆もまた然りで「治療できないとお話にならない」...
2020/09/17 | category:鍼の道
あなたの鍼はチョッカンに依存していないか? 鍼灸や脈診を指導する立場にあると「直感」や「直観」という言葉を耳にすることがしばしばある。 「直感で判断する」といった使われ方であるが、私はこの言葉に強い違和感・抵抗感を覚える。 そもそも直観と直感を混...
2020/06/01 | category:鍼の道
本来の三密も知っておくべき 新型コロナ対策の影響で、三密という言葉がずいぶんメジャーになりました。 でも、本来の三密とはどのようなものか?意外と知られていないと思います。 そもそも三密とは、密教に伝えられる教え・行の一つです。 身密・口密・意密をも...
2020/03/29 | category:鍼の道
「戦術」と「戦略」という言葉はよく混同されやすいので、それぞれの違いを理解しておくことが大事です。 なぜなら治療にも「戦術」と「戦略」の考えは反映されるからです。 ※先生によって治療戦術と治療戦略の考え方に違いはあるでしょうが、ここでは鍼道五経会での考え方...
2020/03/24 | category:鍼の道
どこまで氣を理解できているか? またまた「考えるな!感じろ!(Don't think. Feel!)」(by ブルース・リー)の言葉に反する記事です。 前回の記事「イラストでみる鍼灸師のタイプ別」で衛気タイプや営気タイプといった分類を提唱しました。 ...
2020/03/22 | category:鍼の道
鍼灸師・4タイプ 当会では鍼灸治療を5つに分けており、鍼道五経の所以としています。 分かりやすく表現としては、鍼灸師を以下の4タイプを分類して説明しています。 1、衛気タイプの鍼灸師 2、営気タイプの鍼灸師 3、水タイプの鍼灸師 4、血タイプの...
2020/01/10 | category:鍼の道
鍼道五経会 代表の足立です。 歳があけ2020年を迎えました。年頭に当たり2019年を振り返ると、鍼道五経会2年目の活動として、そして個人的なテーマの達成度からみると評価の高い一年だったといえます。 伝統鍼灸学会に当会メンバーの一期生、川合先生、南...
2019/06/28 | category:鍼の道, 黄帝内経 素問
中国医学の五大治法 ー方位と治法の意ー前回の「中国医学 五大治法と六つめの治術・その1」では五大治法として、砭石・湯液・灸焫・微針・導引按蹻を紹介しました。 『素問』異法方宜論第十二では、各治法と各方位が相当しており、各治法にはそれぞれの意が込められていたこと...
2019/04/02 | category:鍼の道, 黄帝内経 素問
素問に伝えられる5つの治法 『素問』異法方宜論第十二には五行と五方に合わせた5つの治法・治術が紹介されています。 1、砭石(へんせき) 2、毒薬(湯液治療) 3、灸炳(お灸) 4、微鍼(鍼) 5、導引按蹻 これらの5つの治法が五方(東・西...
2019/02/23 | category:鍼の道
気は感じるもの、考えるモノではない? 職業柄、「気」についていろいろと考察しています。 「気は考えるものではない!感じるものだ!」とお叱りを受けるかもしれませんね、表現を変えましょう。 気を観察しています。 写真:滋賀県の多賀大社 2016...
2018/11/23 | category:鍼の道
鍼道五経会の足立です。 治療方針はどうあるべき? 以前の勉強会で実技指導をしていて思ったことなのですが、 鍼の刺激や補瀉の使い分けって、その人の好みが反映されるようですね。 「私は強い刺激が苦手だから、強い鍼はできません。」 「強刺激を受けて自分...
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