鍼道五経会の足立です。
日本伝統鍼灸学会に鍼道五経会代表として参加してきました。
2018年は大阪府茨木市にての開催。
『針聞書』茨木元行にまつわる地から開催地に選ばれたそうです。
そして本学会のテーマの一つとして取り上げられていたのが【気口九道脈診】
鍼道五経会もその気口九道脈診を発表する三流派のひとつとして参加。
初日のシンポジウム、そして2日目は実技セッションとして両日ともに登壇させていただく機会を得ました。
まずは初日のシンポジウム報告から・・・
シンポジウム以下の内容でスライド発表しました。
当会の気口九道脈診のルーツ
気口九道脈診を使うことで変わる診断と治療
気口九道脈診の基本的な運用法
脈診ごとに異なる身体観と生命観
写真:気口九道脈診について発表する鍼道五経会 足立
持ち時間20分という限られた時間ではありましたが、気口九道脈診を使う意義や実際の運用法などをイメージしてもらえたのではないかと思っております。
実際に発表を聴いた知り合いの先生方からは口々にお褒めの言葉をいただき、私自身としても手応えを感じられた発表でした。(5分オーバーしましたが)
発表自体はあっという間に終わりましたが、利川先生や鹿島先生(中華伝承医学会)とのご縁が深まったことが大きな収穫でした。
写真:発表前に控え室にて記念撮影
右端 利川鉄漢先生(座長 漢方苞徳之会)
中央後 鹿島洋志先生(中華伝承医学会)
中央前 上北昌明先生
聞けば、伝統鍼灸学会で気口九道脈診がテーマとして取り上げられたのは初めてとのこと。いや、いわゆる六部定位脈診以外の脈診が取り上げられたこも今までに無かったのだとか…。
そのような貴重な場にお招きいただき、座長の利川鉄漢先生(漢方苞徳之会)、そして実行委員長の長野仁先生には感謝しております。
午後の部で注目を集めたのは…
なんといっても打鍼実技セッションではないでしょうか。
現代日本では、夢分流打鍼にもスリオロシの鍼を用いて刺入する打鍼術と、刺入しない形状に鍼尖を改良し響きに特化した打鍼術に大きく分かれます。
その両者が同じ舞台に立って、互いの実技を披露するという機会もこれまたすごい仕掛けだったと思います。
(企画運営に携わった先生方に感謝いたします)
また腹部打鍼派と全身打鍼派の構図も面白かったですね。
ちなみに私は腹部だけでなく四肢にも打鍼する派です。
私としては藤本新風先生(北辰会代表)の打鍼を行う意義・条件というテーマが有難かったです。
「“刺さない鍼だから打鍼を使う”という漫然とした理由のではない。ある条件のもとに打鍼を選択するのだ」といった定義付けをされたのは診断治療を行う立場(藤本先生は弁証論地派という言葉を使っていましたね)として重要な意義付けであったと思います。
懇親会では普段お会いできない先生と…
初日の夜は懇親会に参加。
写真:挨拶をされる会頭の井上悦子先生
写真:鹿島先生と間先生
写真:茨木市の地酒(凡愚や龍泉)
そこでFacebookで繋がっている先生と直接お会いできたのは嬉しいことでした。なにしろ普段なかなかお会いできないものですから。
東京で松塾を開催運営されている松田博公先生(『日本鍼灸へのまなざし』ほか著書多数)と久しぶりにお会いできお言葉をいただけたの嬉しいことでした。
ちなみに松田先生は『伝統医療 游の会』の会長でもあります。
そして昨年の伝統鍼灸学会 金沢大会にて私の発表時に座長を務めてくださった(火鍼でおなじみの)間純一郎先生
和ら会の折笠和夫先生(去年の二次会でお世話になりました)
日本鍼灸のシンポジストを務められた横山奨先生(最近、FBで知り合いになりました)
日本鍼灸のアイデンティというテーマで登壇されていたトーマス先生とも少しの間とはいえご意見を交わせたのは有意義な時間でありました。
懇親会の後は・・・
去年から恒例になりつつある小貫先生(和ら会)主催の各派合同二次会にも参加。
今回は去年よりも参加人数が増えたようで、ざっと数えても40人以上は集まっていたのではないか?と記憶しています。
その会では、北辰会の藤本新風先生、奥村先生、油谷先生、竹下先生にご挨拶させていただきました。が…先生方の席に行ってから後の記憶がどうも断片的でありまして…(笑&汗)
どうも、かなり美味しいお酒をいただいたようです。
あ、翌日は真っ先にご挨拶に行きましたが、皆さま笑っておられたので粗相はしてないハズです(笑)
とまあ、とにかく嵐のようなお祭りのような初日が終わったところで二日目に続きます。