鍼道五経会の課外活動(通称、鍼灸師の遠足)

鍼道五経会の足立です。

当会は医学の勉強(座学)を大事にしていますが、課外活動(通称、鍼灸師の遠足)も大事にしています。鍼灸に必要な知は座学から得られます。

しかし鍼灸は医学・医術・医療の3つの面があります。

学の他にも術・療を磨くことが必要です。そのために必要なことはひとつに感性を磨き、自分とは違う世界をみることだと考えています。

その目的で課外活動・鍼灸師の遠足を行っています。

過去2017年度に行った遠足を以下に紹介します。

2017年8月 鍼灸フェスタにて

「五味で味わう脈の変化」ブース出展
 
森ノ宮医療学園専門学校で開催された鍼灸フェスタでは五味による脈の変化を体験者に説明することで、多くの学びを得ることができました。

2017年9月 高野山にて

阿字観を体験する
 
真言密教に伝わる観想法・阿字観を体験しました。
普段では体験できない意識・想念の変化・動きを感じました。
東京から参加してくれたメンバーもいましたよ!

2017年9月 東京目黒にて

目黒寄生虫館に行ってきました。

寄生虫学は、伝統医学においても長年経験を蓄積してきた分野です。
顕微鏡など無かった時代から研究されてきたテーマでもあります。

ちなみに『霊枢』上膈篇は寄生虫学とも重なる内容ですし、『三国志 魏書二十九 方技傳』に残る華佗のエピソードは条虫類を連想させる記述があります。また『諸病源候論』の九蟲病諸候では寄生虫を9種に分類しています。

…と、現代日本では寄生虫は縁が遠くなったように感じますが、実際には感染経路を変えて生息を広げつつある寄生虫もいます。治療家としても知っておくべきテーマですね。


左写真はエキノコックスの顕微鏡写真
右写真は条虫(サナダムシ)と足立

2017年10月 金沢にて

日本伝統学会から先人のお墓参り
 
曲直瀬家と吉益家のお墓が金沢市にあります。
先人あっての伝統医学。そのお墓参りに行ってきました。

2017年11月 日本五大低山のひとつ茶臼山にて

街中での薬草見学
 
大阪市内の茶臼山にて生薬に詳しい先生に薬草レクチャーをしていただきました。
実際に生きた植物の姿でみるとしっかりと記憶に残るものです。

2017年11月 大阪市立大学医学舎にて

日本医史学会の聴講

真柳先生の発表を拝聴。医史学も大事な分野です。

2017年12月 長野県にて

伝統医療 游の会に参加
 
毎年 長野県で開催される伝統医療 游の会に参加しました。
早朝には恒例の気功教室もあり、有意義な一泊二日の旅でした。

まだまだ未公開の活動も多々あり〼

以上の他にもここでは公表できませんが、非常に深い学びが得られ、感性が磨かれる活動も水面下で行っています。私自身もそれらの活動を通じて、随分と鍼灸・医に対する視野や感じ方が広がったと感じています。

当然、来年度も新たな鍼灸師の遠足を行う予定です。どのような遠足をするのか?このようなことを考えること自体も鍼灸に必要な感性を磨くための勉強になるからです。

ということで、インドアでしっかり学び、アウトドアでしっかり感じる…そんな鍼道五経会に興味のある方はぜひ一緒に学びましょう。
ちなみに…鍼灸師に遠足は決して強制参加ではありません。基本的に希望性になっていますので、この点ご安心ください。

当日の連絡先・電話番号(必須)

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