鍼道五経会の足立です。
この春先の講座で「今年のテーマは山だ!」と公言したことがあります。
この言葉の通り、お山に縁が深い夏となっています。
鍼灸師の遠足、第1弾は金剛山・ナイトツアーでした。
【写真:金剛山の遠景】
一緒に参加したメンバーが丁寧に感想を書いてくれたので紹介します。
金剛山ナイトツアーにいってまいりました!
どれだけこの日を待ちわびていたことか…。
はじめにこの企画を聞いた時からわくわく。
「暗い山の中を五感研ぎ澄ませ登る。」
なんと魅力的なワードでしょう!
というわけで参加を即決したのでした。
そして当日。
今回ナビゲートをして下さる方々と山の麓、水越峠で待ち合わせ。
中には鍼灸師の先生もおられ、参加メンバーにも鍼灸師が多数。参加者は8名でした。
今年の猛暑続きの夏には珍しく、この日は少し涼しかった。
山の麓でも冷んやりするくらい。これから登ることを考えれば、とてもコンディションがいい!
そしてメンバーの皆さんと軽く挨拶…。
そこで気付きました。
いくら暗い山道で五感を研ぎ澄ませるとはいえど、ライトは必須であったと…!
足立先生もライトはご用意されていなかったとのことで、ホッと(*´∀`)
そもそもほんとに真っ暗な中を歩く気満々でした。
でも、このナイトツアーで無謀であったことを思い知らされます。。(笑)
(※ライトは他の先生にお借りしました。ありがとうございました!)
いざ!!!
まだ明るい19時前にアタック?開始!!
【写真:登山前の足立先生、ウキウキ状態です】
登り始めてわりとすぐ、『これから先どうなるのか…』という感情が湧き出てきました。
運動不足を悔いました…(笑)
急勾配の道、木で作られ段差もまちまちの階段、ゴロゴロと石の混じった砂利道。。。
【写真:登山開始しばらくすると真っ暗に…】
五感を研ぎ澄ませるどころか
周りを見る余裕さえなくなり、
必死に、時には無心で足元だけをみながら
ただただ登ってました。
【写真:一緒に登ったF井先生は暗闇の中こんなカエルを見つけていました】
何かのトレーニングのよう。
ちょっと部活時代が頭をよぎったくらい。笑
ふとした時に
今回の目的を思い出しては
もう暗くなった山中を見渡し。
冷んやりとした澄んだ空気を感じ。
少し遠くへ耳を傾け。
何かを感じるというより
得ようとしてました。
が、次々に山道が立ちはだかって
またそれどころではなくなる。。。
そのとき
「もう少しで犬のお墓があってスペースがあるので、そこで休憩しましょう!」
との声が!
もうすぐ休憩かと思うと
もうすぐ休憩できるモードに切り替わるので
少しの間だけ少し身体が軽くなる。
でも、思ったよりも先だと感じた瞬間に
ドッと鉛のように身体が重くなる。(笑)
それも諦めて切り替え直すと
また必死さを取り戻して黙々と登っていました。
身体が、その状態が、
どれだけ気持ちに左右されるのかと身をもって感じました。
勾配の強い山場を越え、
平坦な道が現れ出した時
もう荒く乱れた呼吸を落ち着かせるのに精一杯。
そんな時に、足立先生にある呼吸法を教えていただき
その通りに行なうと、本当に呼吸が楽に…。
さっきまで荒かった呼吸が整うのがわかりました。
気持ちの持ちようや呼吸法でこれほどまでに身体の感覚が変わってしまうのを体感し
もしかしたら、誰しももっともっと凄いパワーを秘めてるのかなとも。。。
【写真:途中休憩中の写真】
そんなこんなで
途中で、休憩を挟みながら、水分や塩分をこまめに補給しながら
ついに!!!
金剛山頂に到着!!!
時刻は21時前でした。
登りきった時の達成感は気持ちいい!
それと同時に登れてホッと。解放感もありました。
しばし山頂を堪能…。
山頂から見える夜景は最高。
【写真:金剛山山頂から見た大阪方面の夜景】
【写真:山頂で味わう解放感】
山頂の空気もたまらなく気持ちよくて冷んやりと澄んでいて、しばらくすると身体が冷えてきました。
山頂にあるライブカメラで21時ぴったりに撮影した後に軽食。
【写真:ライブカメラで撮影された写真のスクショ】
山頂近くに自販機があり、そこで販売されていたカップ麺があまりにも美味しそうだったので購入。これもまた格別でした。。。
【写真:今回ナビゲートしてくださった3人のアスリートの方々】
そして下山。
【写真:下山は転法輪寺~葛木神社を通ってのルートでした】
「登りよりも下りを気をつけないといけない」ということは山登り素人の私でも知っていましたので、細心の注意を払いました。
負担の掛かるような下り方を繰り返すと、身体を傷めることになることは下り道をみて分かりました。。
なので、一歩一歩慎重に、ほぼ横向きに下りていきました。
そんな中、ひょいひょいと下りていかれる先生方をみて、凄いなぁと…。
しかも中にはトレーニングでこの山道を走っておられる先生方がおられるというのですから、驚きです。凄すぎます。。
【写真:帰りのルートから見えた奈良方面の夜景】
トレーニングとはいかずとも、最低限の体力はつけておきたいと今回ヒシヒシ感じました。
【写真:鍼灸師のN川先生とF井先生。お二人とも普段から鍛えておられる…】
そして・・・
何事もなく無事に下山する事ができました。
こうして山頂にたどり着けたのも、無事に下山する事ができたのも、ナビゲートをして下さった先生をはじめ、アドバイスをして下さった先生、皆さまのおかげです…。
大変な道のりでしたが、お山を堪能でき、楽しかった!
最高の夏の思い出になりました!!
山登りを人生に例えられるのも、何となく何となくわかった気がします。
登った感想としましては、山登りは大変でしたが、本当に今回参加できてよかったと思いました!!!
大変さも達成感も、空気も、山頂で食べたカップ麺も、
経験しなければ分からないままでした(^_^;)
楽しく、色んな発見や感じる事があったツアーだったので尚更参加できてよかったです!
登れた理由の一つとして
必死の状態で何とかついていけるペースで引っ張っていって下さったことや
暗闇の中で視界が狭まり、見える情報量が減り、集中できたこと、視界による無駄なエネルギーを消費しなかったこともあるように思います。
そのほかの気付きとしましては、追い込まれたら周りが見えないなぁ…と。
必死で登っている間は五感を研ぎ澄ませられていたかは謎です(笑)
それに、感じるというより、得よう得ようとしてしまって雑念(笑)が入っていたかもしれません。
気持ちと身体がリンクして、ここまで瞬時に双方に作用する事を身をもって強く感じられたので、日頃から自分の心身のケアを大切にしていかなければと考えさせられました。
これがなかなか難しい…。(@_@)
とにかく!
今回の金剛山ナイトツアーは、身になる事も沢山あり最高の思い出となりました\(*^ー^)/!
ありがとうございました!
いやー、楽しかったですね~!金剛山ナイトツアー。
私の感想としては・・・
「見ようとすれば見えなくなる」
「少しくらい見えない方が丁度良い」
しかし日常感覚のままだと、少し見えないだけで全て見ようと躍起になってしまうのでしょうね。そんなことをふと思いました。
それはさておいて…
ナビゲートしてくれた中川先生、森脇さん、服部さんには感謝感謝です。
そして、忙しい臨床の合間に参加してくださった藤井先生、新名先生、他…鍼灸師の先生方々にも感謝しております。
今回の企画、予想していた以上に興味を持ってくださる方々が多かったです。鍼灸師好みの企画なのでしょう。
ということで、また続編も・・・と思っておりますので、中川先生、是非とも宜しくお願いいたします。
鍼道五経会 足立繁久